1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「結婚には夢を見たい」松本まりかさん。実は伝説の結婚詐欺師? ドラマ『ミス・ターゲット』に主演

「結婚には夢を見たい」松本まりかさん。実は伝説の結婚詐欺師? ドラマ『ミス・ターゲット』に主演

  • 2024.5.11

俳優の松本まりかさんが放送中のドラマ『ミス・ターゲット』で、 “伝説の結婚詐欺師”を演じています。実はピュアで恋愛には不器用、「幸せな結婚」を求め奮闘するその姿は、自身と重なる部分があるのでしょうか? 作品への思いや結婚観まで聞いてみました。

結婚詐欺師は役者と一緒なのかも

――結婚詐欺師という役どころを演じるために、ヒントにした作品などはありますか?

松本まりか(以下、松本): すみれはただの結婚詐欺師じゃなくて「伝説の結婚詐欺師」なんですよね。「伝説」と呼ばれるまでになる人ってどんな人なんだろうと……、初めはテクニックの参考になるようなものを見てみようとも考えていました。でも、テクニックが大事なわけではないのではないかという気が少しずつしてきたんです。

朝日新聞telling,(テリング)

そんな中、沢村さん(沢村一樹)とお話をしている時に、「真心」というキーワードをいただいて。どちらかというと心理的な部分、相手がどんな女性を求めているかを読み取るということのほうが大事なのではないかなと思うようになりました。それがわかれば自然と相手の理想の人物になれるから。

たとえばカッコいい女性を求められているなと思ったら仕草で表す、とか。外側から作るんじゃなくて、相手が何を欲しいのかということを察知して、その自分になっていく。役者と一緒なんですよね。その役になる、誰かの求めている役割を演じるということを意識しながらすみれ役を作っていきました。「相手の心をちゃんと見つめることで自分の振る舞いが確立されていく」という、すみれの芯の部分をつかめてからは、楽しく演じていくことができました。

ドラマ「ミス・ターゲット」から ©︎ABCテレビ

――作品によって髪型やメイクからも役に入っていく役者さんですが、今回、特にビジュアル面で意識したことはありますか?

松本: 結婚詐欺師として七変化のように、相手に合わせて洋服や髪型を変えるので、逆に素のすみれはモノトーンになっています。白は着ないというルールを決めて、あとはとにかくターゲットに合わせて甘い系・辛い系、その人に合わせた洋服を着ています。宗春と出会ってからはまた変化していくんですけどね。

――白を着ないと決めたポイントはどこにあるのでしょう?

松本: 闇があるというか、すごく大きな過去を背負っている人なので、プライベートで身に着けるものにカラーを入れないことで、自分をあまり出さないすみれの心情を表現しています。詐欺師の仕事をしている“オン”のすみれがとてもカラフルなだけに、“オフ”の時は身に纏うものもオフにしないと自分の心のバランスを保てない人なんじゃないかと、監督と話して決めました。

朝日新聞telling,(テリング)

「運命の人」は絶対現れる!

――すみれという女性を演じていて、愛おしいなと感じる瞬間はありますか?

松本: どうですかね……、演じている時はまるで自分のような感覚なので、客観視したり「可愛いな」と思ったりはあまりできないんです。でも、意外ととても喜怒哀楽が激しい人なんだなと感じています。当初は感情があまりない人なのかなって思っていたし、モノトーンの衣装もそのイメージで選んだんですけど、実はすごく感情豊か。感情や真心がありすぎて溢れて、詐欺をする相手にも入り込んじゃうような。ターゲットは悪事を働いている人物なのに、その人の良いところまで見えてしまうからつらくなっちゃう、そういう考え方って面白いなぁと思って。実はすごく生き生きしている人なんですよね。

朝日新聞telling,(テリング)

宗春と出会ってからも、本当に欲しい相手である宗春を前に、どう振舞ったらいいかわからない。そんなところも人間らしくて、彼女を演じていると自分も同化していく感覚があります。

――同化するというのは、役になりきっているということですか?

松本: なりきるというほど大層なものでもないんですけど、ただ、演じている体感としてはすごく楽しいです。すみれを演じている時はすごくハッピーになるし、現場もとっても盛り上がるんですよ。スタッフさんが撮影しながら笑ってくれたり。生き生きとしているから、笑ってくれるんだと思います。演じるまでは、まさかすみれがこんなにコメディな人物だと思っていなかったんですけど、実はすごく笑える人なんですよね。大きな闇の過去を背負っているのに、彼女自身はみんなをハッピーにしてるんだなと感じます。

私は今まで偏った女性を演じることが多くて……(笑)、初めて純愛を演じる機会をいただきました。政池さん(政池洋佑)の脚本も素晴らしくて、ピュアッピュアです。日曜日の夜の締めくくりに楽しんでいただけるポップな作品になっていると思います。

朝日新聞telling,(テリング)

――本作は婚活や結婚がテーマの作品ですが、松本さんは今、結婚をどんなふうにとらえていますか?

松本: 結婚には夢を見てます、私(笑)。本当に好きな人、運命の人と結婚したいと思っていますし。「運命の人」なんて言うと幼く聞こえるかもしれないけど、それでもいい。素敵な人が現れると信じていますし、逆に言うとそうでなかったら結婚はいらないかな。そもそも、なかなか人を好きになることもないほうなので、運命の人だと思えない限り、結婚どころか恋すらしないかもしれません(笑)。

スタイリスト:コギソマナ(io) ヘアメイク:千吉良恵子(cheek one)

■田中 春香のプロフィール
大学卒業後、芸能事務所のマネージャーとして俳優・アイドル・漫画家や作家などのマネージメントを行う。その後、未経験からフリーライターの道へ。

■品田裕美のプロフィール
1983年生まれ。出版社勤務を経て、2008年 フリーランスフォトグラファーに。「温度が伝わる写真」を目指し、主に雑誌・書籍・web媒体での撮影を行う。

元記事で読む
の記事をもっとみる