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EL決勝進出のアタランタ監督「欧州スーパーリーグも悪くないが、サッカーは実力主義。血統じゃない」

  • 2024.5.10
EL決勝進出のアタランタ監督「欧州スーパーリーグも悪くないが、サッカーは実力主義。血統じゃない」
EL決勝進出のアタランタ監督「欧州スーパーリーグも悪くないが、サッカーは実力主義。血統じゃない」

Text by 石井彰(編集部)

9日に行なわれたヨーロッパリーグ準決勝セカンドレグでマルセイユを3-0で撃破し、2試合合計4-1で勝利を収めたアタランタ。

ジャンピエロ・ガスペリーニ監督の下で攻撃的なサッカーを繰り広げ、イタリア・セリエAでも5位と好成績を収めている。そしてヨーロッパリーグでもバイヤー・レヴァークーゼンが待つファイナルへと駒を進めることに成功した。

『Eurosport』『Gianlucadimarzio』などのメディアが伝えたところによれば、試合を終えたガスペリーニ監督は以下のように話していたとのこと。

「我々は多くの試合を行ってきたが、常に良いプレーをすることは簡単ではない。苦戦することもある。ただ、今夜は見事な勝利をあげることができた。

試合前の昨日も言ったが、街全体が我々を受け入れてくれたら、選手たちはそのエネルギーや感情を受け取ることができる。特別な試合で、最高のプレーをしてくれた。

決勝戦は歴史的な試合になるよ。アタランタのようなクラブにとっては本当に素晴らしいことだし、誰にとってもいい前兆だと思う。

物事において統計は重要なものだし、それを考えれば欧州スーパーリーグの設立も必要かもしれないが、アタランタが示した例は希望を与えられるだろう。

サッカーは実力主義であり、それが試合を美しくしてくれるのだ。クラブの名前や血統を通じて何らかの遺伝的な権利が受け継がれていくからではなくね。

まだセリエAもヨーロッパリーグも終わっていないことは十分に承知しているし、週末にはローマとチャンピオンズリーグ出場権をかけて対戦する。しかしこのヨーロッパリーグ決勝進出はとても名誉なことだ。

相手となるレヴァークーゼンとは、2年前にも対戦したよ。

テレビ局はあまり歓迎していない2チームかもしれないね(笑)。しかしそれは多くのチームに希望を与えるカードだよ。

世界中に何百万人ものファンがいるわけではなくても、良いサッカーをプレーすることはできる。それを1万4000人のサポーターが目にしたのだ。このベルガモでね」

アタランタが本拠地を置いているベルガモはミラノの北東にある街で、人口はおよそ12万人ほど。決して大きな街ではないが、近年はイタリアでも屈指のクラブとして認められるだけの結果を残している。

欧州スーパーリーグは当初「昇降格制度のない閉じられた大会」として構想されており、そこに参加できるのは大きな規模のクラブのみであった(現在の新しい構想では毎年数クラブが入れ替わるものになっている)。

しかしながらガスペリーニ監督はアタランタのようなクラブが実力でのし上がっていくことこそがサッカーの美しさを作っていると話し、レヴァークーゼンとの決勝戦は数々のチームに希望を与えると感じているようだ。

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