5月の旬食材は「アスパラガス」
アスパラガスにはオスとメスがあり、メスのほうが甘みがあっておいしい。オスは穂先が筆のような形で隙間があり(左)、メスは穂先がしまって丸みがある
春先から初夏にかけて旬を迎えるアスパラガス。スーパーや青果店では通年手に入れられますが、旬のアスパラガスはそのおいしさをより強く感じられます。
そんなアスパラガスには「オス」と「メス」があるのをご存じですか?アスパラガスは株ごとに性別がわかれていて、雄株と雌株があるのです。オスは穂先が筆のような形で隙間があり(写真左)、メスは穂先がしまって丸い形をしています(写真右)。
収穫量が多いオスのほうが市場に出回っていますが、実はメスのほうがおいしいともいわれています。メスはオスよりも芽を出す数が少ないため、うまみが凝縮されているからだそうです。
採れたてのアスパラガスは特にみずみずしくておいしいので、キャンプへ行くときに道の駅や直売所で採れたてのものを見つけてみてください。長野県や北海道などの産地から取り寄せるのもおすすめです。
ポテトチップスで代用!簡単トルティージャ
「トルティージャ」とは、フライパンなどで丸く厚く焼いたジャガイモ入りのオムレツのこと。ケーキのような見た目がかわいらしい、スペインの卵料理のひとつです。
本来はジャガイモの揚げ焼きを使いますが、キャンプでも簡単につくれるように今回はポテトチップスで代用するレシピを紹介します。卵とジャガイモのやさしい味に、アスパラガスの濃い甘さが引き立ちます。
材料(2人分)
・アスパラガス 中2本(約60g)
・卵 3個
・ポテトチップス 30g
・水 大さじ4
・塩 適量
・オリーブオイル 大さじ1
作り方(調理時間20分)
1. ポテトチップスを水でふやかす
ボウルまたはポリ袋にポテトチップスを入れ、水を加えます。ポテトチップスを手で砕き、水分が全体的にまわったらそのまま5〜10分程度置いてしんなりさせます。
2. アスパラガスを薄切りにする
アスパラガスは根元の硬い部分を切り落とし、3mm程度の厚さに斜め薄切りにします。
3. 卵とポテトチップスを混ぜ合わせる
ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、1を加えてなじませたら塩を適量加えて味付けします。
4. アスパラガスを炒める
熱したスキレットにオリーブ油をひき、アスパラガスが鮮やかな色になるまで強火で炒めます。
5. 卵液を加えて加熱する
3を加えます。卵液を投入したらすかさず大きく底から混ぜ合わせて、アスパラガスを均一に広げます。
6. ふたをして蒸し焼きする
ふたをして、ごく弱火で5分ほど蒸し焼きします。
7. 裏返して、反対側も焼く
表面が固まってきたらふたや皿などを使って裏返し、反対側も1分ほど焼きます。
8. 食べやすい大きさに切る
焼けたらスキレットから取り出して、好みの大きさにカットします。
トルーティージャにはレモン風味のお酒を合わせて!
アスパラガスの濃厚な甘さに、卵のふんわりしたやさしい味がたまらないトルティージャ。食べるときは、お好みで塩をふりかけてもOKです。
気になるポテトチップスの感想ですが「普段からポテチで良いのでは!?」と思うほど、ジャガイモをしっかり感じる仕上がり。むしろポテトチップスだからこその、少しシャキッとした食感がクセになります。ポテトチップスが余ったら、ぜひつくってみてください。
お酒は、ビールをレモンスカッシュで割った「パナシェ」がおすすめ!レモンのさわやかな香りが、アスパラガスと卵によく合います。見た目も鮮やかなおつまみで、初夏のキャンプシーズンを元気に楽しみましょう。
今回のキーアイテム
「ニトスキ」の愛称で知られるニトリのスキレット。保温性が高く、つくった料理をそのまま食卓に出せるおしゃれなアイテムです。「安価で買えるのに使用感が良い」と、コスパの良さから多くのキャンパーに愛用されています。サイズは15cmと19cmの2種類展開なので、つくりたい料理に合わせて選びましょう。
ニトリ IH・ガス火 深型スキレット鍋(19cm)
【基本情報】
・サイズ:幅29.3×奥行き21×高さ4.5cm
・重さ(約):1.2kg
・素材:鋳鉄
撮影/宮本信義 スタイリング/河野亜紀