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グルマン温故知新:幡ヶ谷〈酒とつまみと〆蕎麦 よし川〉つまみが主役、夫婦で営む活気あふれる蕎麦酒場

  • 2024.5.10

酒とつまみと〆蕎麦 よし川(幡ヶ谷)

つまみが主役、夫婦で営む活気あふれる蕎麦酒場

西原商店街の脇路地、藍の暖簾(のれん)の鮮やかさが目を引く。吉川亮太さん、麻里さん夫妻が営む蕎麦酒場だ。亮太さんは夜が華やかな頃の三宿で、深夜まで繁盛する蕎麦屋の活気に「これだ」と心を決め、約10年腕を磨き独立。修業先は渋谷〈雷庵〉や六本木〈蕎麦前 山都〉など、つまみと酒揃えが評判の店だ。

グルマン温故知新:幡ヶ谷〈酒とつまみと〆蕎麦 よし川〉の「天ぷらせいろ」
蕎麦は、卸専門の製麺所に依頼。試作を繰り返して、香りが豊かで、喉越し良い蕎麦に仕上げた。しっかりと濃厚なつゆと好バランス。天ぷらは、野菜3種、魚介2種の盛り合わせで内容は時季替わり。締めるつもりがもう一杯、となる。写真は一例、ナス、レンコン、シシトウ、イトヨリ、エビ。1,600円。
グルマン温故知新:幡ヶ谷〈酒とつまみと〆蕎麦 よし川〉の「和歌山県なんばん焼きの板わさ」
なんば焼きは、和歌山県中南部田辺市特産の焼きかまぼこ。独特の弾力があって食感良く、魚の風味が豊か。「定番を、ひとひねり」の〈よし川〉スピリッツにのっとり、夫婦で探し求めた逸品を紹介。580円。
グルマン温故知新:幡ヶ谷〈酒とつまみと〆蕎麦 よし川〉の
炭バーナーで焦げるギリ手前の焼き色をつけたベーコンと、美しい半熟に仕上げた味玉で、旨味をダブルトッピング。敬愛する渋谷〈高太郎〉の名物へのオマージュ。酒が進む味で、どんな酒とも相性が良い。450円。

つまみはだし巻きや板わさなどから季節の一品まで、約30種!地方の逸品を取り入れたり、ソースで定番をアレンジしたりと、酒飲みのツボを突くひと手間に盃が進む。日本酒は、2人の故郷である埼玉県産と北海道産に加えて東京の蔵のものを軸にしたユニークな布陣。クラフト系スピリッツの品揃えもぬかりなしだ。

酒の提案をする麻里さんの快活かつ丁寧なサービスが、店全体の明るい空気に一役買っている。心ゆくまで飲んでつまんで、するりと入る細切りの蕎麦で締める。酒場タウンの夜の選択肢がまた増えて、嬉しくも悩ましい限り。

グルマン温故知新:幡ヶ谷〈酒とつまみと〆蕎麦 よし川〉の吉川亮太さん
「蕎麦屋飲みの楽しさを伝えたい」と、亮太さん。
グルマン温故知新:幡ヶ谷〈酒とつまみと〆蕎麦 よし川〉の店内
繁盛焼き鳥店〈ミヤザキ商店〉が移転した跡地。人の集まる場が繋がる。

Information

酒とつまみと〆蕎麦 よし川

〈さけとつまみとしめそば よしかわ〉
住所:東京都渋谷区西原2-28-4
TEL:080-4608-2024
営:12時~14時LO、18時~22時LO
休:日曜・祝日

2024年2月3日オープン。予約可。夜はお通し300円。麻里さんは亮太さんの元同僚で数々の飲食店で経験を積んだサービスのプロフェッショナル。「イチローズモルト」などのジャパニーズウイスキーやクラフトジン各種は880円~。ワインは時季替わりの日本ワイン赤白各1種をボトルでのみ提供。5,500円~。ビール(中瓶)750円~、日本酒(半合)500円~。アラカルトのみ。つまみ約30種450円~、蕎麦8種780円~。カウンター8席。

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