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6000万本売った大ヒット商品【豆腐バー】の何がスゴいのか…管理栄養士が分析してみた♪5種を比較!

  • 2024.5.10

管理栄養士のともゆみです。豆腐をスティックタイプにした商品「豆腐バー」という商品をご存じでしょうか?ワンハンドで手軽に食べられて、1本で植物性たんぱく質が10gも摂取できるそう。豆腐メーカー「アサヒコ」が開発し、2020年11月に販売をはじめて以来、今も大ヒットしている商品です。さまざまな味のラインナップも魅力的。今回は3種類の他にセブン‐イレブンから出ている2種類も試してみます。


豆腐バーとは?

豆腐や油揚げなど主に大豆製品を製造している食品メーカー「アサヒコ」が開発した、豆腐をギュッと固めた大豆製品。サラダチキンバーのように、薄く味付けし細長い形状にしてあり、そのままで手軽にいつでも食べられるのが魅力。1本で植物性たんぱく質が10gも摂取できて、噛み応えのある食感で満足感も得られるように工夫されています。動物性のサラダチキンバーと違い、飽和脂肪酸が少ない植物性たんぱく質がヘルシー感を出しています。

今回は、アサヒコから出ている3種類のフレーバー(旨み昆布・バジルソルト風味・蓮根と枝豆)と、セブン‐イレブンから出ている2種類(和風だし・柚子胡椒風味)を試してみたいと思います。セブン‐イレブンのものも製造はアサヒコです。

豆腐バーは発売1年で約1,000万本が売れる大ヒット商品であり、日本経済新聞の記事によると、累計販売数は6,000万本と報じられているほどですよ。

話題の「豆腐バー」を食べ比べてみた!



まずは「旨み昆布」から



見た目は豆腐ですね。切ってみると固めで弾力があります。食べてみると、木綿豆腐をもっとぎゅっと凝縮した感じの食感で、味は普通の豆腐にだしと塩味が付いていて、イメージとしてはサラダチキンに似ています。昆布単体の味が分かりにくく、だしの味ですね。塩分は割とちゃんと感じるので、味が薄くて食べにくいことはないです。食感が豆腐のようにやわらかくはなく、しっかりとした噛み応えがあります。固めではありますが、モソモソ感はなくしっとりしているので食べやすさはありますよ。1本食べたら満足感はけっこう得られます。

栄養成分
エネルギー…104kcal
たんぱく質…11.5g
脂質…6.1g
炭水化物…1.0g(-糖質0.5g、-食物繊維0.5g)
食塩相当量…0.8g

高たんぱく質で低糖質なので、トレーニングをしている人や、糖質をあまり摂りたくない人には便利な商品ですね。

次は「バジルソルト風味」です。



見た目はバジルが混ざっているのかわからないほどです。なので味もあまりしないのかなと思いきや、バジルの味をしっかり感じます。そのまま食べるなら先ほどの「旨み昆布」よりこっちの方が好きですね。「旨み昆布」はシンプルな味付けだったので、そのままよりもサラダにトッピングしたり、料理に使ってもいい感じですが、こちらはそのまま食べても満足しますね。

エネルギー…109kcal
たんぱく質…11.9g
脂質…6.5g
炭水化物…1.0g(-糖質0.5g、-食物繊維0.5g)
食塩相当量…0.9g

次は「蓮根と枝豆」です。



見た目でも具がたくさん入っているのがわかりますね。開けてみると、上の2つ「旨み昆布」と「バジルソルト風味」にはなかったのですが、パッケージの中が油でヌルヌルしています。食べてみると、具沢山でそれぞれの素材の味や食感を感じられます。たとえるなら、しっとりしたがんもどきの中身みたいです。こちらは塩分だけでなく、煮物のような甘さも感じます。3つの中ではこれが一番自然なおかずっぽくて好きですね。

エネルギー…153kcal
たんぱく質…11.1g
脂質…9.9g
炭水化物…5.5g(-糖質4.4g、-食物繊維1.1g)
食塩相当量…0.9g

あぁ、やっぱり脂質も糖質も高めでエネルギーも上の2つよりも高いですね!
おいしいってそういうこと?(笑)
「旨み昆布」「バジルソルト風味」は各160円、「蓮根と枝豆」は193円です。全国のスーパーなどでお買い求めできるようです。

セブン‐イレブンで爆売れしていると話題になっている「豆腐バー」から2種類の「和風だしの豆腐バー」「柚子胡椒風味の豆腐バー」(各159円)を食べてみます。



左の和風だしはかつお節を感じます。味付けは薄めですかね。食感は上の3つと同じですね。柚子胡椒風味は、鼻から抜ける柚子胡椒の風味をしっかりと感じますが、辛さは全くありません。セブン‐イレブンのものは上の3つに比べて薄味でやさしく食べやすい感じがあります。

〈和風だし〉
エネルギー…104kcal
たんぱく質…11.3g
脂質…6.2g
炭水化物…1.0g(糖質:0.6g、食物繊維:0.4g)
食塩相当量…1g

〈柚子胡椒風味〉
熱量…104kcal
たんぱく質…11.3g
脂質…6.2g
炭水化物…1.0g(糖質:0.6g、食物繊維:0.4g)
食塩相当量…1g

薄味に感じたセブン‐イレブンも食塩はしっかりと入っていました。


そのまま食べても、アレンジしても

豆腐バーは、調理をしなくてもそのまま食べられるので、忙しい朝や、糖質に偏りがちなランチ時に、またお腹が空いたときや運動後などの間食としても手軽に利用できます。
そのまま食べるだけでなく、毎日の食事にも活用できます。豆腐代わりに麻婆豆腐や豆腐チャンプルー、みそ汁やサラダにトッピングしても。

下の画像は、一口大に千切ったサニーレタスとスライスした豆腐バー(旨み昆布)を混ぜたものにゴマドレッシングをかけました。食べてみると、違和感なくサラダとしてイケてます。豆腐バーは普通の豆腐よりたんぱく質量が多いので、たんぱく質をより多く摂りたいときに手軽に利用できていいですね。ただし、普通の豆腐と違って味が付いているため、ドレッシングをかけ過ぎるとしょっぱくなるので注意が必要です。



たんぱく質って1日にどれくらい摂ればいいの?

食事摂取基準(1日の推奨量)
15歳~64歳の男性…65g
15歳~64歳の女性…50g

運動量が増える場合など摂取エネルギーが増加するときには、エネルギー量の13~20%を目安に摂取量を増やします。

たんぱく質は体を作る主成分です。3食から常に補給するのが理想です。
たんぱく質を多く含む食品は主に、肉、魚、大豆製品、卵、乳製品です。動物性は脂肪分が多いため、たんぱく質を摂るときには動物性と植物性を5:5の割合で摂るように心がけます。

まとめ

今回、5種類の豆腐バーを試してみましたが、個人的には「蓮根と枝豆」が1番で、「バジルチキン風味」が2番ですかね。その他のフレーバーも味付けがよく、おいしくないってことがないので、一見変わった味付けでも挑戦しやすいと思いますよ。全体的には豆腐バーって思ったよりもずっしりしていて食べ応えがあるなと思いました。1つ気になったのが、パッケージがちょっと開けづらい点です。力のないわたしには、ぴったりとくっついて剥がしにくく、かなり力が必要でした。豆腐バーを食べて筋肉つけなきゃですかね(笑)。サラダチキンと同じ感覚で食べられるので、普段の食事に取り入れやすいと思います。参考にしてみてくださいね。

参考文献:
かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学 監修 新出真理 ナツメ社
最新改訂版 知っておきたい栄養学 監修 白鳥早奈英 学研プラス
文部科学省 日本食品標準成分表 2020年度版(八訂)

※記事内で紹介した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合がございます。
※4月末日に「和風だし豆腐バー」は販売終了となってしまったため、現在店頭でお買い求めいただけません。

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