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CO2排出量を減らす「ブルーフード」って、どんな食べ物?

  • 2024.5.9

カーボンフットプリント(CO2排出量)と環境負荷を私たち1人ひとりが減らす取り組みの中で、食べ物の選択は重要な役割を果たしている。“ブルーフード”は淡水域と海水域で採取される動物、植物、藻類を指す言葉。淡水域では540種以上のブルーフードが養殖および採取され、海洋域では2190種以上のブルーフードが生産されている。持続可能性と栄養価の高い肉の代用品として注目を浴びるブルーフードは、カーボンフットプリントが鶏肉の3分の1、豚肉の2分の1、牛肉の7分の1と非常に少ない。

ブルーフードを選ぶことは海洋生物多様性の保全につながり、それが天然魚種資源にかかるプレッシャーの削減と生態系の維持につながる。ブルーフードの水産養殖には、ヘルシーで公平な食品システムを構築するだけでなく、全世界で30億人以上の人々にタンパク質を含む必須栄養素の供給源を届け、この産業で生計を立てるしかない沿岸地域の共同体を支えるという役割もある。

ご存じの通り、魚介類は栄養価が非常に高いため、食生活にブルーフードを取り入れるのは、タンパク質だけでなく、他の食品では補いにくい脂肪酸、ビタミンやミネラルも摂取するのにうってつけの方法。アメリカ版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。

ブルーフードの選び方

オススメは、ASC(水産養殖管理協議会)やBAP(Best Aquaculture Practices)をはじめとする持続可能な水産養殖団体の認証のある生鮮・冷凍・缶詰食品。

魚:サーモン、オヒョウ(ハリバット)、タラ、ティラピア、マスなど

貝類:ムール貝、二枚貝(アサリやハマグリ)、カニ、大小のエビ、ロブスターなど

水生植物:クレソン、空心菜、ウォーターチェスナッツ、タロイモ、ハスなど

藻類:海苔、わかめ、スピルリナ、ダルス、昆布、シーモス

MOWI Salomonは、海洋環境に配慮したアクションを起こしている企業の一例。アイスランド、アイルランド、フェロー諸島、ノルウェー、チリ、カナダ、スコットランドに養殖場を持つ同社は、地球環境を尊重しながら現地の地域共同体を繁栄させる方法で、美味しくヘルシーで栄養価の高い海の食材を増え続ける世界人口に届けることを使命としている。

サーモンは、健康的な食生活の貢献する食材として国連食糧農業機関に認められており、心血管疾患のリスクを下げることで知られるオメガ3脂肪酸、EPA、DHAが特に豊富。とりわけ、MOWIのような企業が責任を持って調達したサーモンはASC(水産養殖管理協議会)やBAP(Best Aquaculture Practices)の認証基準を満たしているため、地球環境にやさしく、国連のSDGs(持続可能な開発目標)にも沿っている。食料品店で魚介類や海洋産物を買うときは、これらの認証マークを探して、ブルーフードの“責任ある消費”をしよう。

MOWI Salmonのような企業が調達するブルーフードを食卓に加えるのは、セルフケアの一環であると同時に環境管理の取り組みでもある。つまり、“ブルー”を食べれば“グリーン”(エコ)になれるということだ。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Gabrielle Lenart Translation: Ai Igamoto

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