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「言っておきたいことがある」彼の親の言葉にドキドキ|国籍問題で破局しかけた話

  • 2024.5.9

このお話は、著者・おとさ(@oto_ppu)んによるエッセー作品です。国籍の違いから、恋人と破局しかけ、それを乗り越えた体験を描いています。いよいよ恋人の両親と会う日がやってきました。恋人とお店に向かい、両親を待っていると、恋人はおなかが痛いとトイレに消えてしまう始末…。おとさんが心細い気持ちで1人で待っていると、お店に誰かがやってきました。それはもちろん…。『国籍問題で破局しかけた話』第36話をごらんください。

現れたのは恋人の両親でした。怖い人だったらどうしようというおとさんの不安を払しょくする、明るい雰囲気のご夫婦のようですね。案ずるより産むがやすしとは、このことかもしれません。

着席しても恋人は戻って来ません。恋人のお父さん、「言っておきたいことがある」…なんて、なんだか少し仰々しい切り出しですね。おとさんも構えてしまったようです。

国籍に関する、それぞれの考え方を描く作品

このストーリーは、生まれながらに日本に住む韓国人として生活してきた、おとさんの国籍に関するお話です。信頼する彼と同棲を決める道のりの中で「国籍を日本に移してほしい」という周囲の声に困惑するおとさん。悩みながらも自らの国籍と向き合います。

日本に国籍を移す「帰化」とは、法務省によると以下のようなことを指す言葉です。

帰化とは、その国の国籍を有しない者(外国人)からの国籍の取得を希望する旨の意思表示に対して、国家が許可を与えることによって、その国の国籍を与える制度です。日本では、帰化の許可は、法務大臣の権限とされています(国籍法第4条)。

もともとおとさんには国籍へのこだわりはありませんでしたが、韓国籍であるというだけで結婚に反対されてしまう現実に傷つき、反発するワンシーンも。国籍がどこの国にあったとしても、おとさんの心も姿も変わらないのです。

誰もが自分のルーツに誇りを持ち、認め合える世界が理想ですが、家庭や個人によって考え方に違いがあるのも事実。お互いの考え方を受け入れ、相手の立場を大切にする関わり合いができるといいですね。国籍をめぐるおとさんやご家族の描写をきっかけに、価値観について考えさせられる作品です。

著者:もも

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