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IZ*ONEやKep1erのような悲しい結末はない?“活動期間無限”グループ標榜の新オーディションとは

  • 2024.5.8

定説を打ち破るプロジェクトグループの誕生が予告された。

韓国KBSは5月15日22時10分、グローバルアイドルデビュープロジェクト『MAKE MATE1』(以下、『MA1』)の初回を放送する。始動を控えた8日午前には、ソウルのKBS新館ウェディングホールで製作発表会が開かれた。

この日、会場には演出を担当したファン・ミンギュPD、ラ・ヒョンウンPD、ユン・シユン作家、そして参加者とコーチ陣などが参加した。

『MA1』は、「夢見ていた舞台を作る(MAKE)ため、友達(MATE)と一つ(ONE)になる時間」という意味のグローバルアイドルデビュープロジェクトだ。初撮影後、1人が自主的に降り、計35人の参加者がデビューを目指して汗を流す。最終デビューメンバーは6人から9人ほどになるようだ。

『MA1』が従来のオーデシション番組とは異なる点
MAKE MATE1
(写真提供=KBS)『MAKE MATE1』参加者一部

KBSのアイドルオーディション番組は、『The Unit~アイドル再起プロジェクト』以来、6年ぶりとなる。『MA1』についてファンPDは、「普通の少年たちのオーディションを標榜している。オーディションというジャンルが持つ基本的な面白さはもちろん、すべての参加者が事務所に所属しておらず、定型化された訓練を受けていないので、自然かつ日常的で親しみやすい魅力を発見できるだろう」と自信を示した。

既存のオーディションプログラムとの差別点は、全参加者が事務所に所属していない、平凡な少年たちという点だ。そのため、彼らの“成長”によりフォーカスするという。

従来のオーディション番組の場合、大手芸能事務所出身の練習生たちが多数参加し、芸能事務所間のプライド対決でオーディション番組の趣旨がぼやけがちだ。

参加者の選別過程についてラPDは、「成長に主眼を置いた。オーディション番組があまりにも多いが、私たちは完成型アイドルから脱皮して、生の少年たちを見せたかった。まだ慣れておらず、熟していないので、最初は“これはできるのか”とも思ったが、ともに成長するアイドルの姿をお見せする」と話した。

参加者たちは初回に先駆け、それぞれの個性を確認できるプロフィールをオープンしている。「僕のMATEになる?」とファンを招待する告白映像と、番組のメインソングである『1ページになれるように』の多様なティザー映像などを順次公開中だ。

また、正式公開前の4月23日、プロバスケットボールの試合のハーフタイムで、オーディション番組史上、初のパフォーマンスを公開したりもした。

このほかにも、グローバルエンターテインメントプラットフォーム「MAKESTAR」アプリ上で「事前最愛投票」を実施。アジア、アメリカ、ヨーロッパなど計81カ国のファンが参加し、51万を越える投票数を記録するほどの熱い関心を受けた。

コーチ陣には、歌手のイム・ハンビョル、ボーカルトレーナーのキム・ソンウン、ダンスクルーWe Dem Boyzのバタとインギュ、ラッパーのハンヘ、MAMAMOOのソラなどをチョイス。MCはEXOのシウミンが単独で務める。

プロジェクトグループの悲しき運命
MAKE MATE1
(写真提供=KBS)『MAKE MATE1』コーチ陣

新たな形式でのオーディションを掲げる『MA1』だが、憂慮の声も存在する。これまで多数制作され、オーディション番組事態が食傷気味という声もあるが、最も大きいのは、KBSは過去、一度もアイドルオーディション番組を成功したことがないという点だ。再デビューをテーマにした『The Unit』がその一例だろう。

しかも、KBSは公営放送であるため、期待もさほど高くない。『MA1』放送開始の約1カ月前には、“オーディション名家”に挙げられるMnetがガールグループ誕生プロジェクト『I-LAND2 N/a』をローンチしていることから、苦戦は必至と見られる。

これらの憂慮を踏まえ、ファンPDは「公営放送の視聴ターゲット層が高いため、心配もあった。KBSチャンネルだけでなく、全世界の動画配信サービスでも配信される予定だ。K-POPを愛し、オーディションをよく見る全世界の視聴者をターゲットにするプログラム」とし、「どの年齢層が見ても拒否感のないオーディションになりそうだ。地上波の枠内に閉じ込められない」と自信を示した。

そして、デビュー組の活動計画についてラPDは、「所属事務所があれば、再び所属事務所に戻らなければならないので活動期間に限界が生じるが、参加者は皆、所属事務所がないのでデビュー組の活動期限が無限だと考える」と話した。

MAKE MATE1
(写真提供=KBS)

このラPDの言葉通りであれば、オーディション初のK-POPグループとしてはエポックメイキングな番組となるだろう。通常、オーディション番組から誕生したプロジェクトグループは「2年6カ月」など期間を定めて活動することが一般的で、過去にはIZ*ONEやWanna Oneといった人気グループも惜しまれつつ期間内に解散している。特にIZ*ONEのケースはファンがクラウドファンディングを通じて数億円を集め、活動継続を支持するなど絶大な人気を博したが、予定通り解散に至った。

最近では、Mnetの『Girls Planet 999:少女祭典』で誕生したKep1erが活動終了を間近に控えている。彼女たちは7月に解散予定なのだが、所属事務所のWAKE ONEはプロジェクト延長のために現在、メンバーの所属先と議論していると4月末に明かしている。

今回の『MA1』がオーディション発のプロジェクトグループに一石を投じる存在となるのだろうか。今後も注目だ。

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