看護師ママAYUMIです。
以前のブログで
「離乳食は作らなくてもいいんです」
という本を読んだことを書きました。
ネタバレになるので大半を割愛しますが
ほぼすべての子どもに、鉄分足りていないと感じます。
乳児がもつ鉄分の貯金
赤ちゃんは母体由来の鉄分を持って生まれてきます。
なので母乳であれミルクであれ、しばらくは鉄不足にはなりません。
ただ、母乳に含まれているは鉄分は少ないため、常に鉄の貯金を切り崩しながらすごし
母乳栄養児は生後5ヶ月ごろにはその鉄の貯金が底を尽きると言われており、離乳食から鉄分を摂る必要があります。
粉ミルクにはピロリン酸鉄というものが入っているので母乳栄養児よりは鉄分摂取が出来ています。
母乳でもミルクでも、双方にメリットデメリットがあると思いますが、母乳の場合、鉄分不足の心配に関しては大きなデメリット。
食事で鉄分を充足させる難しさ
計算上鉄分を3.5mg(乳児に必要な量)を摂るには大人でも難しい量の食物を食べる必要があります。
小松菜やほうれん草を130g、牛肉なら250g、全粥なら2kg以上食べなければならない量です。
…とてもじゃないけど無理な気がします。
なのに4ヶ月児健診で保健師は「なるべく食事から鉄分を摂るようにしてー」と言うんです。
教科書の域を出ない指導。自分も保健師の免許を持っているだけに
「具体的になにをどうしたらいいのか…」とモヤモヤしました。
「離乳食は作らなくていいんです」を読んで…
悩みに悩んでこの本に辿り着き、そして小児科医である著者の工藤紀子先生に直接、
「すべてを食事から摂るなんて無理」と言ってもらったことで
気持ちがすっきり解決しました。
当時は栄養成分表と電卓片手に、必死に計算しました(笑)
手作りが愛情だと思っていた部分もあり、また、どの本も、野菜を炊いたり潰したり
手作りすることを前提としていました。
当然私も「我が子のために最大の努力をしたい」と、必死にすりつぶしたり裏漉ししたりしていました。
しかし、理論上食事から鉄分を充足させるなんて不可能、という説を肯定していただけたことで
あっさり「頑張らなくていいんだ」と思えるようになりました。
鉄分が添加された食べ物
私は当時、海外製のライスシリアルやオートミールを混ぜながらも手作りの離乳食を食べさせていましたが
もちろん鉄分の入った市販のベビーフードも使っていました。
娘がもう幼稚園児なので、ベビーフードを買うために見ることはなくなりましたが
幼児向けに鉄分が入ったおかしや、飲み物やスープに混ぜられる粉など
前に比べたら選択肢が広がってきたなぁと、嬉しく思っています。
「添加物」と聞くと不要なものなイメージを抱きがちですが、
粉ミルクに入ってる鉄分も、サプリメントに入っている鉄分も、「ピロリン酸鉄」という同じ成分です。
新生児から体内に入れていいものですので不安なく使っていいと思います!
私が使っていたGerberのシリアルは海外製ですが、
日本より海外の方が食事に含まれる添加物の規制は厳しいため
闇雲に「国産だけが安心」と思う必要はないのではないかな…と思います。
乳児も幼児も、大人も鉄分不足
「厚生労働省HP 日本人の食事摂取基準(2020年版)」(5年おきなのでこれが最新)によると、
子どもに必要な1日の鉄分推奨量は、0歳6カ月は5.0mg、1~5歳は4.5~5.5mg、6~9歳は6.5~8.5mg、10~14歳は10.0~14.0mg
数字を見てわかるように、こんなに鉄分を食事からとるのは難しいですよね。
鉄分が不足すると、倦怠感や発達の遅れ、集中力や免疫力の低下、イライラしたり注意力が散漫になったり…
鉄分不足の影響は貧血だけではありません。
食事はもちろんですが、鉄分入りのお菓子やサプリ、補助食品などをうまく利用して
子どもだけでなく大人も鉄分を意識したいですね。
<あんふぁんメイト AYUMI>
夫・長女4歳(幼稚園年中) 看護師。超長身娘を子育て中。 ずぼらで怠け者。週に数日はダラダラと…、気の向く日だけタイムトライアルで家事と家庭菜園!