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亡き芸術家が集め、未来に遺した美しきレガシー

  • 2024.5.7

T.T I-A 001

亡き芸術家が集め、未来に遺した美しきレガシー

2022年に27歳の若さで急逝した、デザイナーで現代美術家の髙橋大雅が蒐集したアーカイブの展示「T.T I-A 001 Objective Meditations」が、総合芸術空間T.Tにて5月13日(月)まで開催中。

「過去の遺物を甦らせることで、未来の考古物を発掘する」というコンセプトのもと、蒐集したヴィンテージを元に現代の衣服を制作発表していた髙橋大雅。

彼のブランド「T.T」、そして2021年、祇園に「総合芸術空間」として彼がオープンさせたT.Tは、その遺志を受け継ぐチームによって現在も運営が続いている。

「T.T」の新たなプロジェクト「T.T I-A」は、「Taiga Takahashi Institute of Archeology」の意で、髙橋が取り入れていた考古学的なアプローチに基づいて構築されたプラットフォーム。
歴史あるものの起源に立ち返りながらその構造や性質について研究し、衣服や彫刻、建築など自身の芸術表現に応用した彼の蒐集物を開示していく。

またアーカイブの展示に留まらず、今、現在に生きる私たちが、歴史的な思考から新たな創造を始めるための企画として位置づけられている。

初回となる展示「T.T I-A 001」では、彼の考古学的手法の根幹を明らかにするため、木(建築)、 石(彫刻)、布(衣服)の主要なテーマを設け、およそ2000点に及ぶ蒐集物より衣服やオブジェなどの古物を公開。

「Objective Meditations」というタイトルのもと、展示期間中にはT.T内に砂利が敷き詰められ、空間や物への探求を可能とする瞑想的な景観が作り出されている。

キュレーションはOliver KnightとRory McGrathによるデザインスタジオ OK-RMが担当し、周防貴之、重森千靑、Tomoko Sauvage、池谷陸、Lila Matsumotoといった多彩なクリエイターがプロジェクトに名を連ねた。


自然美と髙橋の哲学を宿す遺物から、未来への希望の一片を見つけて。



T.T
075-525-0402



【T.T I-A 001 Objective Meditations (Artefacts from the archive of Taiga Takahashi)】
DATE:5月13日(月)まで開催中
TIME:12:00am~7:00pm
PLACE:総合芸術空間T.T
ADDRESS:京都府京都市東山区祇園町南側570-120
ADMISSION FREE
WEBSITE:https://www.instagram.com/p/C5-3bYqvguj/

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