香味野菜や菜の花など、個性的な風味を持った食材は、酸味や苦味が果実感のあるスパークリングワインと相性抜群!シードルやスパークリングワインと相性抜群なおつまみを、料理研究家の「マイマイ」こと真藤麻衣子さんに教えてもらいました。
■“白身魚とガリのマリネ、菜の花の生ハム巻き”のつくり方
「白身魚とガリのマリネ」は旬を迎える鯛を使った軽やかな味わいのマリネ。ガリの辛味とみょうがの苦味が鯛の旨味の引き立て役に。
「菜の花の生ハム巻き」は菜の花のグリーンを目で味わい、ほろ苦さを舌で味わう前菜。ゆでた菜の花を生ハムで巻くだけの手軽さもうれしい。
◇材料 (2人分)
★ 白身魚とガリのマリネ:
・ 鯛:80g(刺し身)
・ 生姜の甘酢漬け:20g
・ みょうが:1本
・ 塩:ひとつまみ
・ オリーブオイル:大さじ1
★ 菜の花の生ハム巻き:
・ 菜の花:4株
・ 生ハム:4枚
・ オリーブオイル:適量
(1)マリネの下ごしらえ
鯛は塩をふり、5分ほど置く。
(2)マリネの素材をカットする
生姜の甘酢漬け、みょうがはせん切りにする。
(3)マリネの完成
①、②をオリーブオイルで和える。
(4)菜の花をゆでる
菜の花は根元の固い部分を切り落とす。鍋に湯を沸かし、菜の花を色よくゆで、水にさらして水気を絞る。
(5)菜の花を生ハムで巻く
菜の花は半分の長さに切り、生ハム1枚で菜の花1株分をくるくる巻く。器に盛り、オリーブオイルをかける。
□真藤先生のお薦めは……
「エル・バンディート・アイ・ウイッシュ・アイ・ワズ・ア・ニンジャ・ペティヤン・ナチュレル2021」
南アフリカを代表する自然派ワインの生産者による、優しい泡立ちの「ペティヤン(=弱発泡性ワイン)」。「複雑味のある果実感と酸のバランスがよく、フレッシュな飲み口がよいです」
――教える人
「真藤舞衣子 料理研究家」
会社員を経て、京都の大徳寺塔頭にて1年間生活。フランスに料理留学後、発酵研究家、料理家の活動を開始。雑誌や書籍、料理教室、講演など多方面で活躍。近著に『真藤舞衣子の まいにちおいしい! 豆腐と油揚げ』(高橋書店)がある。
この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝