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「離婚しよう」誰もが認める仲よし夫婦だった私たちが、なぜ離れることを選んだのか

  • 2024.5.6

誰もが認める仲よしカップルだった私たち。思い出の海辺で、彼はベタなプロポーズをしてくれ、私はうれしくて号泣しながら頷きました。思い出すと、きりがないくらい幸せいっぱいな私たちでしたが、結婚をきっかけに、私たちの関係は大きく変わってしまったのです……。

誰もが認める仲良しカップル

私たち夫婦は、友人や知人などあらゆる人から「本当に仲がいいよね」と言われるようなカップルでした。彼のご両親との関係も良好で、彼よりもむしろ私をかわいがってくれるほどです。結婚が決まったときにはお互いの友人たちがすごく喜んでくれ、仲のいい友人が20人ほど集まって、婚前パーティーを開いてくれました。

2人の思い出の海辺で彼がサプライズで渡してくれた婚約指輪も、とてもきれいで……。結婚が決まったとき、私は何もかもがうれしく何気ない毎日がキラキラして見え、幸せでいっぱいでした。

最初に決めた夫婦のルール

子どもが大好きな私は、結婚する前から「早く彼の子どもを産みたい」と心から願っていました。

しかし、もともと彼はかなりのヘビースモーカーでギャンブル好き。私もパチンコが好きなので、好きなパチンコの台が出ると、いつも彼と一緒に打ちに行っていましたが……これから妊活をするとなるとタバコの煙を吸うのは良くないですし、養育費のために今のうちから無駄な出費を抑えようとも考えました。

そして、私たちは「お互いにギャンブルをやめること」「彼はタバコをやめること」そして「2人で協力して妊活していくこと」を夫婦のルールとして定め、結婚生活をスタートさせたのです。

このときは、お互いに想像すらしていませんでした。「より良い未来のために」と思って決めたこれらのルールがきっかけで、私たちの関係が破綻することになるなんて……。

約束を守れない夫との妊活

その後、結婚して妊活を始めた私たち。6年もお付き合いをしていた期間があったので少しレスぎみではありましたが、まずは基礎体温を計測しながらタイミングを図り、私たちなりに妊活していくことに。

そんなとき、彼が私に内緒でタバコを吸い、仕事帰りにパチンコに行っていたことが発覚しました。しかし、あまり厳しく制限したら夫婦仲が悪くなるかもしれないと懸念し、子どもができたら自然と彼もやめてくれるだろうと考え、今回はあえて指摘せずそっとしておくことに。

そのあともしばらく自分たちなりに妊活を続けたのですが、妊活を始めて1年が経っても、なかなか子宝には恵まれませんでした。もしかして妊娠しにくい体質なのかな? などとマイナスな思考に陥り、私の気持ちは焦るばかりです。

「婦人科へ行こう」夫に言うと…!?

そこで、私は「産婦人科に行って検査を受けてみよう」と夫に提案してみました。

しかし、彼は「病院に行く意味がわからない」と言い、まるで聞く耳を持たないのです。あんなに仲がよかった私たちでしたが、その後も彼はタバコやギャンブルをやめてくれず、妊活に対しても非協力的な姿勢のまま。

こうして、私たちはケンカの絶えない夫婦になっていきました。

結局、結婚して2年ほどで私たちは離婚しました。彼が、結婚時に決めた夫婦ルールを守ってくれなかったからです。周囲の人たちは私たちが離婚するなんて信じられないという反応でした。妊活を始めてからも彼がタバコやパチンコをやめなかったとき、自分でも知らないうちに私の気持ちは冷め始めていたようで、1年経っても妊娠できなかったころには夫婦仲は完全に冷め切っていて、お互い離婚の2文字を意識していたように感じます。

今振り返ると、結婚前にもっと夫婦のルールについての意識を擦り合わせておくべきだったと思います。それができていれば、離婚する結末にはなっていなかったかもしれません。

著者/月野 結
イラスト/かたくりこ

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ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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