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汗をかかずに風を感じる「電動キックボード」が新たな観光の足に?16歳以上は誰でも乗れる!安全性に課題は

  • 2024.5.5
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北海道の人気観光地、美瑛町で、4月19日から、「電動キックボード」のシェアリングサービスが始まりました。

レンタサイクルと違い、何といっても汗をかかないところがおすすめポイント!

美瑛町観光協会の細谷侯仁さんは「気持ちよく走れるものですから、ぜひぜひみなさんに使っていただければ」と話します。

インバウンドの回復で、観光客が戻った丘のまち、美瑛町。

駅などの交通拠点と観光地を結ぶ、二次交通の充実につながるのでしょうか。

新たな観光の足として期待される「電動キックボード」の可能性を、調べました。

シェアリングサービスの「電動キックボード」は、JR美瑛駅近くの観光案内所などが入る「四季の情報館」に10台が配置されています。

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24時間利用可能で、料金は15分まで800円。それ以降は15分ごとに500円が追加されます。

16歳以上は運転免許なしで公道を走ることができ、ヘルメットの着用は努力義務。

スマホひとつで好きな時間に予約することができます。

バッテリーで走行するため二酸化炭素を排出せず、環境にもやさしい乗り物として注目されています。

HBCの堀内大輝アナウンサーも体験!

坂でもまったく減速することなく進み、思わず「おー!快適!」と声がもれます。

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このサービスは、美瑛町の観光協会と「電動キックボード」や「電動アシスト自転車」のシェアリングサービスを行う、東京の会社が共同で実施。

導入の背景には、地方の観光地が抱える“二次交通の問題”があります。

例えば、観光シーズン真っ只中の真夏。タクシーに乗れなくて目的地にたどり着けない観光客もいるのだといいます。

これまでレンタサイクルもありましたが、「ちょっと違ったモビリティを」と導入を決めました。

高齢者の車の代わりに?

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2023年7月の法改正で、最高速度が時速20キロを超えない構造など、一定の基準を満たせば16歳以上は免許なしで乗ることができる「電動キックボード」。

ルールが緩和されたことで、より身近な乗り物になりつつあります。

札幌の特定小型原動機付自転車の販売代理店には、カラフルな電動キックボードが並んでいました。

こちらのお店では2021年の販売以降、問い合わせが増え、去年1年間でおよそ30台が売れたといいます。

興味を示すのは、若者だけではないようで…。

お店の宮坂さんは「高齢の方から、自分でも乗れるでしょうかと。実際に乗ってみたいという問い合わせが多いです」といいます。

免許返納後に、車の代わりに生活の足としての利用を考える高齢者が多いそうです。

しかし、実際に試乗してみると…実はとってもバランス感覚が重要な乗り物。

宮坂さんによると、キックボード自体に慣れていない高齢者は、安定した運転がなかなかできないようです。

「いま現状、当社で扱っている電動キックボードでは、運転が非常に難しいということで、断念されるケースが非常に多かったです」

安全面の課題とルールをおさらい!

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手軽に乗れて便利な電動キックボードですが、安全面には課題もあります。

利用者の増加に伴い、交通違反や事故も増えてきています。

2023年、長野県では電動キックボードが高速バスと衝突し、電動キックボードに乗っていた30代の女性が死亡する事故も起きています。

段差、カーブ、下り坂。

タイヤが小さいキックボードではこれらの場所は特に要注意!

さらに北海道は、雪がとけたときに道路の状態があまりよくないので、バランスを崩すケースも考えなくてはなりません。

現在の電動キックボードのルールのおさらいです。
・16歳以上で、免許不要
・ヘルメットは努力義務
・最高速度は時速20キロ
・ナンバープレートは装着必須
・自賠責保険の加入必須

2024年7月には、2輪ではなく3輪のキックボードが発売予定です。

3輪になることで、自立ができて倒れにくくなるのが特徴で、オプションでサドルをつけることもできるため、安定感がアップするということです。

移動の選択肢が増えるという意味では、助けにもなる「キックボード」。安全性に十分注意しながら上手に取り入れていけたらいいですね。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年4月19日)の情報に基づきます。

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