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「あんたの結婚式、ぶち壊してあげる♡」新婦が入場した途端、参列者が一斉に騒ぎ出したワケは

  • 2024.5.6

当時、私は3年ほど交際している彼との結婚が決まって、結婚式の準備で慌ただしい毎日を送っていました。そんななか、私にはどうしても気になることがあって……。実は、結婚式場の担当プランナーさんがやたらと彼を気に入っている様子で、打ち合わせそっちのけで彼にアプローチをするのです。果たして結婚式を無事に挙げられるのか、不安になってしまって……。

彼に猛アプローチをするプランナー

私は26歳の会社員です。私には2つ年上の彼がいて、3年の交際を経てとうとう結婚することになりました。当時の私たちは結婚式場を決めて、準備やら打ち合わせやらで忙しい毎日を送っていました。

ある日も打ち合わせのため、私たちは結婚式場を訪れたのですが……実は、式場の担当プランナーの態度にどうしても気になるところが。

私たちと顔を合わせるたびに、担当プランナーは「お待ちしてましたー! 今日も彼氏さんはイケメンでかっこいいですねっ♡」などと発言し、彼に気があるような態度を取るのです。私たちが一生懸命に「こういう結婚式にしたい」と訴えかけても、彼女は「はいはい」などと受け流すような態度を取り、真剣に話を聞いていない感じがします。

彼はとても穏やかでやさしい性格で、私は彼が怒ったところを今までに見たことがありません。そんな彼は今回の件においてもいっさい担当プランナーを怒ることなく、彼女からのアプローチを「イケメンって言われるのはうれしいですけど……これから隣にいる彼女と結婚するので」と、スマートにかわしてきました。

それなのに、担当者からのアプローチが途絶えることはなくて……。悩んだ末、私たちは担当者を代えてもらうことにしたのです。

新郎新婦入場で…会場からどよめきが!

その後、担当者を代えてもらった私たちは、新しい担当プランナーと急ピッチで内容の再確認をおこないました。新しい担当者いわく、私たちが思っていた以上に前任者のプランはいい加減だったようで、試算表を見て驚いていました。新担当者に見直しをしてもらったおかげで、なんとか無事に式を挙げられそうです。

ところが結婚式当日、挙式会場に着くなり新しい担当者が血相を変えて私たちのもとに走ってきました。「申し訳ございません! 実は会場のメイクさんが手配されていなくて……。急きょ、外部の人にお願いすることにしたんですけど……」と言うのです。

「外部の人って?」と私が聞くと、新しい担当者は言いにくそうに「前の担当プランナーの知り合いのメイクさんがちょうど予定が空いていて、これから来てくれるらしくて……」と教えてくれました。正直、あの前任者の知り合いとなると嫌な予感しかしません。しかし、ここまできて結婚式を諦めるわけにもいかず……。私はしぶしぶ承諾しました。

幸い、そのメイクさんは気さくでいい方でした。メイクも手際よくきれいに仕上げてくれてひと安心。いざ挙式スタートの時刻を迎えて扉の前でスタンバイしていると、メイクさんが「ちょっと直しますね!」と言って、最終チェックでファンデーションとアイシャドウ、それに口紅も塗り足してくれました。これが私の中ではちょっと厚塗りかも?という感覚だったのですが、もう式直前で鏡を見る時間もなく、そのまま開宴。

すると……私が会場に入った途端、ゲストがざわざわとなにやら騒ぎ始めたのです。確認したら、どうやらちょっとずつメイクのバランスがおかしくされていたようで……私のメイクはとんでもないことになっていたようです。そこで、やむを得ず式を中断。控え室に戻るとメイクさんはそのままとんずらしたみたいで、式場のどこにもいません。もう散々です。

その後、メイク経験者だという式場のスタッフさんに助けてもらい、なんとか式を再開したものの、私の気分は落ち込んだままでした。一生に一度の結婚式がこんな形で終わってしまい、納得ができません。なぜメイクを崩されたのか……。そんな嫌がらせを画策するであろう人物として思いつくのは、ひとりだけでした。

元担当者に穏やかな彼が激怒!

式が終わったあと、私の悲しむ姿を見て、彼が絶対にあのメイクさんを探し出すと言ってくれました。後日、私たちはつてを辿って逃げたメイクさんを探し出し、連絡を取って「どうしてあんなことをしたのですか?」と問いただしました。すると、彼女はすぐに「元担当者からお願いされた」と白状。そのまま元担当プランナーの居場所を聞き出し、別日に突撃することにしました。

久々に再会した元担当プランナーは、私の顔を見るなり仏頂面になり「は? なんでここに?」と冷たい声を放ちます。しかし、彼もいると気づいた途端に「なんでここにいるんですかぁ?」と敬語になり、猫なで声に変わりました。そして、「結婚式がダメになったから私を迎えに来てくれたんですかあ?」と意味不明な発言を繰り出したのです。

彼女の発言にあきれはてた私は「そんなことあるわけないでしょう! 何を勘違いしているのよ」と言い返しますが……。それでも彼女は負けじと「私のほうが彼の花嫁にふさわしいのに!」「あんな結婚式、ぶち壊して正解よ」と偉そうに言うのです。嫉妬心でここまで言えるのはどういう神経なのでしょうか……。あぜんとしていると、隣で聞いていた彼がここでまさかの激怒。

「君さ、さっきから黙って聞いてたらマジでわけわかんないんだけど……俺の奥さんに誰がふさわしいかは俺が1番わかってるから!」
「ハッキリ言って、君のことはぜんっぜん好みじゃないしむしろ嫌いなタイプ。それに、彼女を傷つけた君のことは絶対に許さないから」と、きっぱり言ってくれました。

元担当者はひるみ、そのまま「私のほうがいい女なのに……」と泣き崩れます。そんな彼女を残して私たちはその場をあとにしました。

後日談

実は、元担当者は私たちの担当を外されたあと、仕事をクビになっていたみたいです。そのまま信用も職も失い、パチンコ三昧なんだとか。ウエディング業界でもすぐに噂になり、再就職もかなり厳しいみたいです。一方で私たちは、海外でもう一度静かに式を挙げました。今度は誰にも邪魔されず、2人だけで。今回怒ってくれた彼には惚れ直しました。いろいろありましたが、この人と一緒になれてよかったと実感できた出来事でした!


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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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