【大阪】チーズやチョコもきんつばに！基本から洋風テイストまで、新感覚の味が勢ぞろい

あんこ好きの店主が、あんこで何かできないかと考えているときに、ひらめいたのがきんつばでした。「アレンジしたらおもしろいかも」と、いろいろと作ってみて、マルシェで販売したら人気に。それが、お店を開くきっかけになりました。見つけた店舗は、近くに阿倍野神社や安倍晴明神社がある阿倍野エリアで、「賑やかすぎず、地元密着のローカルな場所」。ここが気に入って、2022年11月にテイクアウトのみの小さなきんつば屋さんをオープンしました。

基本のきんつばもアレンジバージョンもおいしい！

場所は、大阪メトロ昭和町駅から南西にのんびり歩いて約13分。阪堺電気軌道東天下茶屋駅からは南東へ徒歩5分ほどです。あべの筋沿いに立つ「きんつば へい」は、スタイリッシュななかにも親しみと懐かしさを感じさせてくれるきんつば屋さんです。
きんつばは、四角形に形成した餡の1面ずつに、薄い衣をつけて鉄板の上で焼き、6面すべてに皮をまとわせた和菓子です。一般的なきんつばは広い面が正方形ですが、「きんつば へい」のものは長方形のスティック状なのもかわいいんです。

店頭に並ぶ6種類のきんつばの中から、定番の4種類をご紹介しましょう。
「きほん」130円は、つぶ餡と皮だけで仕上げる甘さ控えめでシンプルなきんつばです。「しお」150円は、「きほん」に淡路島産の藻塩を加えています。「抹茶」150円は、皮に抹茶をたっぷりと混ぜ込んでいます。

「アールグレイのあんチョコ」200円は、アールグレイ茶葉を入れたあんこのきんつばに、ホワイトチョコとアーモンドをトッピングしたアレンジきんつば。どんな味かな？と食べてみた人はリピートしてしまう人気の一品です。

定番4種のほか、時季ごとに登場する、季節のきんつばもご紹介。
取材時（2024年3月）にお目見えしていた1つ目は、チーズを使った「あんチーズ」190円です。なめらかなクリームチーズと甘さ控えめのつぶ餡がマッチ。クリームチーズの酸味が餡のおいしさを引き立てます。5月には自家製水ようかんが登場します。

2つ目の「チーズケーキ」200円は、洋風テイスト。クッキー生地とつぶ餡、レアチーズケーキの3層で、和洋コラボが楽しめます。コーヒーにも日本茶にも合い、ティータイムにおすすめです。

決め手のあんこを使った「どらやき」も人気

3日かけて作るほくほくの餡は、素材のよさにこだわってシンプルに。北海道産の小豆と、すっきりした甘さに仕上がるザラメ糖を使って丁寧に炊き上げます。1日水につけておいた小豆を翌日やわらかくなるまで水煮して、3日目にザラメ糖と合わせて仕上げます。

新メニューの「どら焼き」160円は、生地にきび砂糖とはちみつを加えてふんわりと焼き上げ、たっぷりのつぶ餡を包み込むように挟んでいます。

基本の「どら焼き」のほか、アレンジを加えた「あんバター」190円。あん＋バターはパンだけでなく、どら焼きも活用できるんですね。さらにおいしさアップ！人気の一品です。

イチゴの季節には、季節限定メニューの「どら焼きいちごクリーム」250円も登場します（4月中旬頃まで）。つぶ餡と生クリームにイチゴがどら焼きの皮でやさしく包まれています。店頭で出合えるのが楽しみですね。

季節限定スイーツも要チェック！

初夏の限定メニューは、「ココナッツミルクのぜんざい」。ココナッツミルクと餡の上に、季節のフルーツなどをトッピング。かき混ぜていただきます。

さっぱりとした甘さの「自家製水ようかん」2個入り280円は、2024年5月から秋口までのメニュー。ベースの自家製こし餡は、しっかりと下茹でした北海道産の小豆を何度も手作業で濾して仕上げています。つるんとしたのどごしで暑い季節にぴったりの味です。

暑い夏の必須おやつも登場。「さっぱりアイスもなか」220円（2024年6月頃から）は、冷たいアイスを軽い食感の皮でサンド。さわやかな甘さでスッキリします。

試行錯誤しながら作るオリジナルの変わり種きんつばやあんこのおやつ。今後はどんなきんつばやスイーツが登場するのか楽しみですね。

■きんつば へい
住所：大阪府大阪市阿倍野区王子町3-2-20
TEL：なし
営業時間：12～18時 ※売り切れ次第終了
定休日：火～金曜 ※公式SNSを要確認

Text&Photo：安田良子（ウエストプラン）

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。