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【賛否両論】「子どもの写真をSNSに投稿」アリ?ナシ?子育てアドバイザーに聞く見解

  • 2024.5.5
常に賛否両論あるけれど…
常に賛否両論あるけれど…

5月5日は「こどもの日」。ネット上では「子どもの写真をSNSに投稿する」ことの是非が、たびたび議論になります。子育て中の親の中でも、「3歳になるまではOKと決めていた」「特に気にしてない」「出産報告では顔が分かる写真を使ってた」「顔にスタンプを押してます」「後ろ姿さえも絶対アップしたくない」など、かなり意見が分かれているようです。

子どもの顔など、個人が特定できる写真を投稿するリスクが話題になることもありますが、実際のところ、子育ての専門家は「子どもの写真をSNSに投稿する」是非についてどう考えているのでしょうか。子育てアドバイザー・佐藤めぐみさんの見解です。

何のためにわが子の写真をアップするのか

子どもの写真をSNSで公開することに対しては賛否両論あり、メリットを感じる人もいれば、デメリットが気になる人もいて、意見が二分している印象があります。

ここではニュートラルにその2つの側面を見ていくと、まず、親のメリットとして考えられるのは孤独感が緩和されやすい点でしょう。コメントやリアクションをもらったり、同じような境遇の人であれば、そこからコミュニケーションが始まったりと、わが子の成長を振り返る場としても機能しているようです。

デメリットとしては、「やっているのに反応が得られない」「周りと比較してしまう」「否定的なコメントを受ける」といった、それ自体が悩みの場になってしまうことや、没頭し過ぎてしまいバランスを崩すことなども考えられるでしょう。

SNSでの発信は親主導のものなので、子ども側のメリット・デメリットはなかなか捉え難いですが、「小さいうちは『かわいい』と言われることが増えるかもしれないが、一方で大きくなると過去投稿が『恥ずかしい』と映る」可能性はあります。

「子どもの写真をSNSに投稿する」ことが「アリ」なのか、それとも「ナシ」なのか。これについてはどちらが正解というのはないですし、SNSは向き不向きもあると思うので、自分だったらという視点でお答えすると「ナシ」になるでしょうか。「何のためにわが子の写真をアップするのか」という理由が、自分の中で曖昧なためです。

写真よりも文章が主役であるブログだったら、「アリ」と答えると思います。子育てについて文章でつづるのであれば、自分にとっての思い出にもなりますし、SNSで問題視されている個人情報についてもそこまで気にならないからです。

この「アリ・ナシ」は、個人を特定されることへの懸念から来ているのだと思います。そのため、それを回避する策として、「子どもの顔を写さない」「スタンプを押してカバーする」というのはいいアイデアだと思います。ですが私の場合、「そこまでするのならアップしなくてもいいか」と思ってしまうのです。子どもの写真を投稿するとなると、細やかな配慮が求められますし、それなりの時間も取られます。そこをクリアできる人にとっては「アリ」、それが面倒だと思う私のようなタイプは「ナシ」ということになるでしょうか。

数年後、十数年後の「影響」も考えて

ただし、SNSに子どもの写真を投稿したいと思ったとき、親が必ず意識しなければならない点もあると考えます。

まず、個人情報の取り扱いは慎重にすべきだと思います。写り込む背景によって場所を特定できたり、頻繁にアップしている場所で出没場所が知れてしまったりする可能性があるためです。

もちろん、これが必ずしも問題になるわけではなく、新たないい出会いにつながることもあると思いますが、誰でも見ることができる投稿である場合は「もしも」を考えることが行き過ぎ抑制になるでしょう。また、一緒に写っている人の同意を得ずにアップしてしまうのも、トラブルになりかねないので気を付けたいところです。

さらには、今日の投稿が数年後、十数年後に悪い影響を及ぼさないかも配慮しておくべきだと思います。「子どもが大きくなってから、当時の写真を恥ずかしがる」ということはないでしょうか。親の趣味でやっていつつも、子どもが被写体になっているので、その子がのちのち嫌がるような投稿は考えものです。

また、タイプが違う懸念として「没頭し過ぎてしまう」のも問題になり得ます。いい写真を投稿したいからと、「いつもスマホばかり」になってしまっては本末転倒ですし、のめり込むことでいつのまにか判断が緩くなってしまうこともあると思います。SNSをやっているからには、多くの人に見てもらいたい、ならば注目に値するような写真を撮りたい…と、内容がエスカレートしてしまうケースなどです。“SNS疲れ”という言葉もあるように、節度がカギになるので、あらかじめ時間を決めておくといいのではないでしょうか。

オトナンサー編集部

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