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【二十四節気】5月5日〜19日「立夏」ってどんな日? 神社で行われる神事を解説!初鰹に新じゃが、旬の食材もめじろ押し

  • 2024.5.5

2024年の「立夏」は5月5日

2024年の「立夏」は5月5日
2024年の「立夏」は5月5日

5月5日(日)は「二十四節気(にじゅうしせっき)」の「立夏(りっか)」です。二十四節気は、約2500年前の古代中国で季節を把握し、適切なタイミングで農作業を行うために生まれました。太陽が通る道「黄道(こうどう)」を15度ずつに24等分し、それぞれに季節を表す言葉をものです。全部で24種類の季節があるので二十四節気と名付けられました。

2024年の立夏は5月5日ですが、2023年は5月6日でした。どうしてこのように年によって日付が異なるのでしょうか。それは立夏の日付は固定されておらず、太陽黄経45度のときに迎えるとされているため。閏年の関係でその角度を迎える日は年によって変わるのです。

「立夏」とはどのような日?

「立夏」とはどのような日?
「立夏」とはどのような日?

立夏を迎えるのは5月5日ですが、期間でいうと5月5日から19日までです。「立」は中国語で始まりを意味し、二十四節気の7番目に当たる立夏は夏の始まりです。夏の気配が感じられ、陽気も増してき、過ごしやすい日が続きます。

気候が良くなり、田植えなど畑仕事も本格的に忙しくなる時期です。そのためこの頃には、地方によって豊作祈願の祭りが行われます。その代表が「御田植祭(おたうえまつり)」で、田植歌を歌いながらお祓いを受けた若い女性が苗を植えて豊作を祈るもの。

その他にも、東京・浅草の三社祭、京都の葵祭など、有名な祭が行われるのもこの頃です。また、立夏の日には「御衣祭(おんぞさい・おんぞまつり)」「神御衣祭(かんみそさい)」といって、神様に衣料を奉納し、衣替えをしてもらう神事が、伊勢神宮をはじめ明治神宮、熱田神宮、八坂神社などで行われます。

「立夏」には旬の花や食べ物がたくさん

「立夏」には旬の花や食べ物がたくさん
「立夏」には旬の花や食べ物がたくさん

新緑が美しいこの季節、色彩豊かな花々が咲き乱れる時期でもあります。その代表がツツジ。公園や道路脇に植えられていることが多く、青みを帯びたピンク色の花が自然と目に入ってくることでしょう。同じ頃、上品な甘い香りが漂う藤の花も見ごろを迎えます。藤棚一面に薄紫色の小さな花が連なり咲き誇る姿は一見の価値があります。日本では昔から花の王様と呼ばれ、愛されている牡丹もこの時期に見ごろを迎えます。

旬の食品でいえば、新じゃがいもやグリーンピース。どちらもほくほくとした食感が楽しめます。果物ならイチゴ。意外かもしれませんが、露地栽培イチゴの旬は本来なら立夏の時期。冬のイメージが強いのは、クリスマスシーズンの需要に応えるためハウス栽培されたものが出回るためです。旬の魚は鰹と金目鯛。この時期は初鰹と呼ばれ、さっぱりとした味が特徴です。江戸時代にはその季節の初物を食べると寿命が75日延びると考えられていたため、江戸の人々は熱狂的に初鰹を求めたそうです。そのせいで、初鰹の価格が当時の年収の2倍の最高値をつけたこともあるそうです。

立夏には「こどもの日」「母の日」「ゴールデンウィーク」など、イベントや行事が盛りだくさん。旬のおいしい食べ物も多く、暖かい日が続いてすごしやすいので、お出かけも食べることも楽しい時期です。梅雨に入る前にたくさんお出かけしておくといいかもしれません!

(水浦裕美)

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