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新しい体験に出逢う旅。まだ見ぬ感動的な絶景に出会える秘境3選。裏砂漠、仁淀ブルーetc.

  • 2024.5.5
伊豆大島の裏砂漠

大自然のパワーを感じる、黒い砂漠

裏砂漠(東京)

島全体が活火山の伊豆大島。その中央に聳(そび)える標高758mの三原山は、島民から「御神火様(ごじんかさま)」と崇められてきた。地表を黒いスコリア(火山岩)に覆われた北東側一帯は裏砂漠と呼ばれ、国土地理院が発行する地図に日本で唯一「砂漠」と表記。

強風の通り道で植物が定着しにくいことから黒い景観が保たれており、荒涼とした大地は、まるで見知らぬ惑星のようだ。付近の駐車場からわずか徒歩10分でアクセス可能だが、山頂のお鉢巡りをしながら裏砂漠を一望するのも。

伊豆大島の裏砂漠
©東京都離島区

雛鳥の待つ巣へ帰る、80万羽のウトウ

天売島(北海道)

北海道北西部の日本海に浮かぶ天売島(てうりとう)は、周囲約12km、人口300人弱の小さな島だが、鳥たちにとっては“大都会”。8種約100万羽の海鳥が繁殖地として利用しているのだ。

圧巻なのは、例年5月から3ヵ月ほど見られる約40万のつがい、つまり80万羽ものウトウの帰巣。普段は海上に生息しているウトウが繁殖期になると天売島にやってきて、西海岸の断崖に穴を掘って巣を作る。日没後、大量の魚をくわえた親鳥が、雛の待つ巣に一斉に戻ってくる光景は迫力満点ながら、愛情を感じさせる。

北海道の天売島から見える夕日
©羽幌町観光協会
ウトウ
©羽幌町観光協会

一期一会の幻想的な青の世界

仁淀川(高知)

高知の清流といえば四万十川(しまんとがわ)が有名だが、石槌山(いしづちさん)を源流とする仁淀川(によどがわ)は国土交通省が毎年公表する「水質が最も良好な河川」に、過去10年で8回も選出されている。支流を含めて透明度の高いポイントが点在し、その清らかさは「仁淀ブルー」と表現される。

中でもひときわ美しいのが、にこ淵、安居(やすい)渓谷、中津渓谷。写真のにこ淵は、いの町の山間にひっそりとある滝壺で、水神の化身とされる大蛇が棲(す)むという伝説が。一年を通して同じ青は見られないといわれ、表情の豊かさも人気を呼んでいる。

高知県の仁淀川
©一般社団法人仁淀ブルー観光協議会
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