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災害時にはクレカやキャッシュカードが役に立たない!?現金はいくら準備すればいい?

  • 2024.5.4

「クレカやキャッシュカードが使えない、手元に現金が1円もない…」

地震や台風などの自然災害の被害を受けると電気などの社会インフラがダメージを受けるため、スマホ決済やクレカ決済ができず、ATMも使用不能になります。

実際、過去の災害でも停電時に使用できるのは現金だけでした。今回は災害時に必要な当座の現金について解説します。

■被災直後に必要なお金4つ

被災直後に必要なお金は4つです。

●1 食費

まず必要となるのが食費などの生活費です。1食1,000円と見積もると1日で3,000円、1週間分であれば2万1,000円分の食費が必要です。家族の人数が増えれば、その分必要な食費が増えます。水や食料の備蓄を消費しながら食費を抑えましょう。

●2 交通費

公共交通機関が動き出して、親戚などの家に避難できる場合は、少なくとも行き道の電車代や新幹線代が手元にあると安心です。また自家用車のガソリン代も必要になります。

●3 衣類や日用品の購入費

自宅が倒壊するなどして衣類や日用品を失っていれば、新たに買いなおす必要があります。

●4 宿泊費

避難所の状況などによっては宿泊施設に泊まらざるを得ない可能性もあります。

■災害時のお金はどこにしまっておく?

非常用のお金はどこに保管しておけばよいのでしょうか。最もわかりやすいのは非常用持ち出し袋です。

非常用持ち出し袋には現金のほかに身分証のコピーや印鑑、通帳などを入れておくとよいでしょう。家族には必ず袋の置いてある場所を共有しておきましょう。

また、非常時のお金は1万円札のまま保管するのではなく、1,000円札・500円玉・100円玉・10円玉・1円玉に分けておくのが理想です。被災時に停電しているとレジが使えないため、小銭がないと買い物に苦労することもあります。100均のコインケースを活用しましょう。

■1人3万円あると安心

災害時の準備金として家族1人あたり3万円あれば安心です。ただ、被災状況によってはお金があっても必要なものが手に入りにくいことがあります。非常用の現金を準備するとともに、水や食料などの備蓄も3日から1週間程度準備しておいた方がよいでしょう。

文・馬場正裕(ファイナンシャル・プランナー)
高校教師・学習塾・予備校の講師を経て、現在は金融・保険などのマネー系Webライターとして活動中。主に、金融メディア、SDGsメディアに出稿している。

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