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グリーン上でラインを読む時の“パターを吊る”方法に根拠はある? 実は気休め…?

  • 2024.5.4
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グリーン上でラインを読む際によくパターを吊るしている人を見かけます。垂直に下がったシャフトを基準にすることで、ラインを視覚的に捉えやすくなると考えられています。一方で、この行為に科学的な根拠があるのか疑問視する意見も。パッティングの技術向上に欠かせないラインの読み方についてご紹介します。

◆グリーン上のライン読みってそんなに大事?

ゴルフにおいて、パッティングは非常に重要な要素。平均的なアマチュアゴルファーの場合、全打数の約4割がパッティングに費やすと言われ、トータルのスコアに大きな影響を与えます。プロゴルファーのなかにもパッティング前にパターを吊るす「プラムボビング」でラインを読んでいる姿を見かけます。

ラインを読む方法は人それぞれですが、卓越した技術を持つプロですら入念にラインの確認を行っています。そのことからもゴルフにおいていかにパッティングが重要なのかを示しています。スコアメイクの上でもラインをしっかり読んで、パッティング精度を上げることは効果的だと言えるのです。

◆プラムボビングってどのようにすればいいの?

プラムボビングを使ってラインを読む前には、準備をしておく必要があります。メーカーやモデルによってパターの形状はさまざまで、全ての方面から見て鉛直にならない場合もあります。必ず平地でシャフトが鉛直になる方向を確認しておいてください。

さらに人間には利き手や利き足と同じように「利き目」が存在します。特にわずかな傾斜や凹凸を見極める必要があるグリーン上では、利き目を使ってラインを読む癖をつけましょう。利き目を確かめる方法は簡単で、少し離れた場所に目印を作ります。両目を開けた状態で目印と重なるように指を立て、左右どちらかの目を閉じます。片方の目を閉じて指の位置がずれず指で目印が隠れたままの方が利き目とされています。

実際にグリーン上でプラムボビングする際はピンとボールの延長線上で、ボールから2〜3メートル後方に立ちます。シャフトがボールと重なるようにパターを吊るし、利き目で覗き込んでください。このときカップがシャフトよりも右に見える時はスライス、左に見える時はフックというように非常に簡単にラインを読むことができます。シャフトの指す方向にボールを打ち出せば、ボールをカップに寄せることができるのです。

◆プラムボビングが意味ないって言われるのはなぜ?

プラムボビングに関しては、「効果がある」という人や「やっても意味がない」と賛否の声があります。プロも採用するラインの読み方にも関わらず、なぜ効果がないと言われてしまうのでしょうか。

プラムボビングでは大まかな傾斜を確かめることができます。しかし実際には自分の立っている位置やピンまでのライン上の傾斜がずれている場合、読んだラインとのずれが発生してしまうことがあります。また、左右の傾斜を読めたとしても「上り」なのか「下り」なのかによっても、ボールの曲がり具合は変わってくるのです。パッティングに関しては、読んだラインに正確に打ち出す技術も必要になってきます。真っ直ぐに打ち出すことはもちろんですが、前後の傾斜やグリーンの速さに応じた絶妙な力加減を身につけるのには、相応の練習で身につけていくしかありません。

このようなことからも左右の傾斜を確かめるプラムボビングだけで、グリーン上のラインを正確に読むことは難しいと言われるのです。

プロの中でも賛否両論ある「プラムボビング」ですが、大まかな左右の傾斜を見ることはできます。しっかりと使いこなすには経験値を積む必要がある方法ですが、正しい方法で実施すればスコアアップに役立つかもしれません。もしやったことがないのであれば、自分に合っているか試してみるのも良いのではないでしょうか。

取材・文/夢書房

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