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有村藍里「いつのまにか“髪”が私の個性に…髪型に囚われすぎていた話」

  • 2024.5.3

いつのまにか私の個性になっていた「髪」

こんにちは、有村藍里です。気がついている方もいらっしゃるかと思いますが、実は最近髪の毛を伸ばしています。昔から私のことを知ってくださっている方は、黒髪のロングヘアのイメージが強いと思いますが、ここ数年はずっとボブヘアで過ごしていました。最近はSNSに写真を載せる度に「髪伸びたね!」と言っていただくことが多くなりました。私は、16歳で芸能事務所に入り、ポートレートモデルデビューをしてからしばらくして、自分は特別なものを何も持っていないんだと気づきました。周りのモデルさんたちには個性や特徴があるけれど、自分にはない。特段にスタイルやヴィジュアルが良いわけでもない、特技もない、話すのも得意じゃない。特別なものなんて何も持っていない。その時に唯一持っていたのは“若さ”だけだったかもしれません。どうしたら自分のファンになってもらえるのだろうと考えてみたところ、まずは「覚えてもらうこと」から始めようと思いました。そのためには見た目の特徴を自分で作ってみればどうだろうかと思い、髪を伸ばして黒髪の腰まで届くくらいのロングヘアにしました。

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黒髪ロングだった時は「髪がすごく長い子だ!」と記憶してもらっていた気がします。長い髪をきっかけに興味を持ってもらえることが多々ありました。しかし、綺麗なロングヘアを保つのは本当に大変でした。毎日のお風呂でのお手入れ、ドライヤーで髪を乾かすのに30分以上かかるし、寝る時も絡まるので気をつけないといけなかったり……。しかしそれでもそのスタイルを突き通していると、黒髪ロングのイメージがついて覚えてもらうことができました。それに髪が長いとポートレート撮影で表現できる幅が広がるんです。写真を撮られる時のポージングで「指先まで意識すること」というのはよく言われていましたが、私はそれに加えて「髪先まで意識する」を心がけていました。いつのまにか私にとって髪は私の個性であり、お守りのような存在になっていました。

ずっと大切にしていた「黒髪ロング」をバッサリ切ったワケ

その後、活動にスランプを感じていた頃に、ふと「守り続けていた黒髪ロングを失ったら、私はモデルとしての価値が無くなるんだろうか?」と考えるようになっていました。本当にそうなのかわからないなら、とりあえず切ってみよう。私はどうしても極端な考えをしてしまうことが多いので、ずっと大切にしてきた髪だったので切るのは勇気がいりましたがバッサリ切ってみました。

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イメージが変わって嫌われてしまうかもしれない。価値がなくなるかもしれない。正直怖かったけれど、髪を切って茶髪にしてイメチェンしてみたら単純に楽しかった。知らなかった自分を知れたみたいで嬉しかった。ただ、髪を切ったことによって私から離れてしまう方ももちろんいました。でもそれは仕方のないことです。そのかわりと言ってはなんですが、髪を切っても応援し続けてくれる方がいてくださることも、新たにファンになってくださる方が増えたことも知れました。髪型に囚われなくても、私という人間を好きになって応援し続けてくれる人もいるんだってことがわかりました。あるある話だと思うのですが、髪を一度バッサリと切ると歯止めが効かなくなり、もっともっと、って気づいたらショートボブになってた!なんてことがあります。

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それからしばらくはボブで過ごしていました。そしてまた、髪型に囚われなくても……と言いつつ、「ボブといえばあなただよね!」というイメージで覚えてもらえることが嬉しくて、そのイメージを壊さないようにしなくちゃ、と思うようになりました。ちょうどメディアに出るようになっていたことも重なり、ボブイメージが強いかと思います。ロングヘアの時の大変さもありましたがボブもそのスタイルをキープするのがなかなか大変で美容院に月3回行っていたこともあります。それと、自分の好きな系統の服と髪型が合っていない気がしていてそれも悩みでしたが、ボブもまたロングヘア同様に個性的に感じていて私は好きでした。

「髪以外にも個性はあったんだよ」って16歳だった頃の自分に伝えたい

昨年の夏に芸能人生の中での転機があり「髪、伸ばしてみよ」と思い立って、毎月通っている美容師さんに相談して、前髪以外カットするのを一旦やめました。何度か毛先だけ数ミリ切ってもらったり調整してもらいつつも、久しぶりに肩より下まで髪が伸びてなんか嬉しい。切るのはあっというまだけど伸ばすのには時間がかかるから。「またボブにしてほしい」「ロングも見たい!」とさまざまなコメントをいただくこともあるのですが、しばらくは今のままでいて、今の長さだからできるヘアアレンジを楽しんだり、ファッションを楽しんでみようかな、って。

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でもまたきっとバッサリ切る時が来るのだろうなと思っています(笑)。髪は私の個性を作るためのものだと思っていたけれど、髪以外にも多分、個性はあったんだよって16歳だった頃の自分に伝えたい。ロングの自分もショートボブの自分も好きだったし、髪型には囚われずに好きに自由に生きている今も楽しいから、やっぱり何事もしてみなきゃわからない!たとえロングのイメージやボブのイメージが壊れてしまっても、私は変わらず私のまま。特別なものは相変わらずなにも持っていないけれど、なんか楽しい! そのわからないけど新鮮で「なんか楽しい」気持ちって大切だと思いました。髪型を変えるだけで大袈裟な……と思われてしまうかも知れませんが、何事にも固執しがちで頑固な私なので「私はこうするべき!こうじゃなきゃいけない!」を一旦置いてみることで、また自分を好きになる一歩に近づけたんじゃないかなと思ってます。今週も最後まで読んでくださってありがとうございました。有村藍里

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