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「学校に行きたくない!」子の話に耳を傾けよう。親子でできるマインドフルネスについてお伺いしました。

  • 2024.5.3

親子で取り組むマインドフルネス

お子さんの脳の疲労の回復にマインドフルネスを、私は提唱しています。マインドフルネスのキーワードは「いま・ここ」です。
「いま・ここ」に居ない自分の意識を元の状態(いま・ここ)に戻すことです。心を空っぽにすることが本来の目的です。
しかし、これは子どもには難しいです。そこで「いま・ここ」だけに意識を集中させます。ちなみに、スマホ・ゲーム・テレビ等に夢中になっているときは、集中した状態ですか、というお問い合わせをいただきますが、これらは自分の中の「ここ」に意識が無い状態のため、「いま」には居ても、「ここ」には居ない状態となります。

では、実際に幾つか具体的な方法に取り組んでみましょう。どれも数分でできるシンプルな方法です。ぜひ、親子で取り組んでみてください。

ママ広場


1.ぬいぐるみ呼吸法
[用意するもの]
ぬいぐるみ
(1)子どもは横になった状態で、お腹の上にぬいぐるみを乗せます。
(2)その状態のまま、呼吸をします。数分間でOK。
(3)自分のお腹に乗っているぬいぐるみが上下に動く様子を眺めます。
※マインドフルネスの基本である呼吸の可視化です。この結果、小さなお子さんでも自分の呼吸に意識を集中させることができます。

2.10円玉でマインドフルネスゲーム
[用意するもの]
10円玉1個(5円玉・50円玉・100円玉でもOK)
用意した10円玉をできるだけ長い時間立ててください、時間は3分が目安。
水平な机で行ってください。
手順はこれだけです。しかし、実際に行ってみると、集中力が増すことが実感できます。

3.「がんばっている」と言われたくないゲーム
[用意するもの]
紙とペン(または鉛筆)
(1)人から「がんばって」や「がんばっているね」と言われて、モヤモヤする気持ちになる場面を思い出します。
(2)どうして言われたくないのか、思いつくまま書き出してください。
論理的に文章にまとめる必要はありません。ランダムに思いつくまま、書き出してみましょう。
※10分間と時間を決めて取り組むのもOK。この時間、ひたすら理由を挙げてください。
(3)どうすれば、「がんばって」の言葉が気にならなくなるのか、その対策を考えてください。どのような方法でもOK、荒唐無稽なものでも構いません。そこに何かしらのヒントがあるからです。
(4)上記の(3)で挙げた対策の中で、
・直ぐに取り組めるものは何ですか?実際に行ってください。
その結果、「がんばって」と言われたくない場面に変化はありましたか?プラスの変化が持てたのであればOKです。
その方法を今後も取り組んでください。

周囲からあれこれと言われる場合、「言わないで欲しい」と相手に頼んでも、受け入れてもらえないことは多々あります。また、当事者同士ではOKであっても、外野があれこれと言うケースもあります。
この[「がんばっている」と言われたくないゲーム]の目的は、「周りからあれこれ言われたくない」を、「何を言われても私は大丈夫」と切り替えるための練習です。
実際に取り組んでみると、最初は過去に意識が向きます。自分が不愉快な思いをした過去に立ち返るからです。しかし、手順(2)と(3)は、「自分の今ここ」に集中ができます。親御さんにもお勧めのワークです。

気持ちがうまく吐き出せない・・・

小学校低学年の場合、自分の気持ちをうまく言葉に変換できない子どもさんもいます。このような場合の対処法です。
このように人の形をしたイラストを親御さんが描くなどして、ご用意ください(A4サイズくらい)。ココから先はお子さんが取り組みます。

ママ広場


(1)モヤモヤする箇所に色を塗ります。
(2)色を塗ったところに手を当ててください。
(3)(手を当てた箇所)そこはどんな感じがするのかな?どうして、その色を塗ったのかな?
(4)色を塗った人型くん、どんな名前がいいかな?
※〇〇くん・△△ちゃんなど、愛称を付けてください。
(5)あなたなら、この〇〇くんに、どんなことをしてあげたい?
(6)優しくさする、ゆっくりとなでるなど、どんなことをしてあげたい?
※実際に仕草をしながら、声をかけてください。
(7)(仕草の後)〇〇くんの雰囲気は変わったかな?
(8)落ち着けたのであればOKです。

いかがでしたか?どれも気軽に取り組めるものですので、お試しください。

執筆者

ママ広場


佐藤城人(さとうしろと)
一般社団法人インナークリエイティブセラピスト協会 代表
心理カウンセラー・心理セラピスト・気功師範

経歴
過去にアルコール依存症を患った経験があり、それを克服する過程で40代に再度大学に入学、心理学と出合う。
各種依存症やインナーチャイルドを抱える方、さらには摂食障害の悩みなど、これまで10年間で約5,000名様の悩みをサポート。
近年はヤングケアラーはインナーチャイルドの予備軍と位置づけ、お子さまや親御さまの支援にも力を入れている。
2019(令和元)年一般社団法人インナークリエイティブセラピスト協会を設立。
カウンセラー・セラピストの養成にも力を入れている。

一般社団法人インナークリエイティブセラピスト協会
https://in-ct.org/

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