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【インタビュー】川西拓実「最高の音楽映画、成長できたし作曲の勉強にもなりました!」映画『バジーノイズ』5/3公開!

  • 2024.5.3
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大人気グローバルボーイズグループ、JO1のメンバーとして活躍中の川西拓実さんが映画初主演を飾る『バジーノイズ』が、2024年5月3日(金)より公開されます。むつき潤の同名コミックを、ドラマ「silent」で一世を風靡した風間太樹監督と音楽界の新鋭チームがタッグを組んで映画化した青春音楽映画。GLOWでは、一人で作曲と演奏に没頭する海野清澄を演じ、葛藤と成長を見事体現した川西さんに初主演作への想い、役作りについて伺いました。


演じた清澄について、役作りや共通点は?

——撮影の日々を振り返ってみていかがですか?
「僕の中では、正直最初から最後までずっと気が抜けなかったです。自分が主演としてできることはなんだろうとすごく考えていましたが、正解がわからないままクランプアップしてしまって。でも、監督やスタッフさん、キャストのみなさんと一緒にお仕事させてもらえて、たくさん学ぶことができました。特に監督はいつも清澄として接してくださって。JO1の仕事の後に撮影に行く時もあったのですが、清澄として迎えてくださるので切り替えやすかったです。この作品では、これからの仕事や僕の人生に役立つことをたくさん得られたと思います。すごく大切な時間で、一生僕の記憶に残ると思います」 ——今回演じた清澄の役作りで難しかったところは?
「清澄は言葉にして伝えるタイプではなく、目の動き方や表情で自分の思っていることを伝えるシーンがたくさんあったので、そういうところは難しかったです。僕自身は伝えたいことがあるときは言葉でしっかりと伝えるので、そこは苦労しました」 ——川西さんと共通点はありますか?
「僕は今では全然普通に喋れますが、昔、清澄と同じように殻にこもっていた時期がありました。だからこそ、清澄がどういうことで悩んでるのか、どんな痛みがあるのか、理解できました」

共演の方々とのエピソード

——清澄の殻を破る女性、潮を演じた桜田ひよりさんと共演していかがでしたか? 桜田さんがクイズを出して関係性を深めたとのことですが。
「桜田さんには、本当に助けられました。僕の人生の中でも、僕から話しに行くことがなくて(笑)。桜田さんもおそらく人見知りだと思うんですけど、僕の方が年上で話しかけづらかったにも関わらず、僕が緊張して固かったのをゆるめようとしてくれました」 ——どんなクイズだったんですか?
「子供みたいなんですけど(笑)、犬か猫、どっちが好き?ってお題が出たらせーのでどっちが好きか答えるクイズです。そこから話がどんどん広がっていって、そのおかげで、桜田さんのことも知れましたし、現場での僕の立ち位置もできたのかなと」 ——撮影が進むにつれて、現場ではツッコミ役となって、ムードメーカーと言われていたようですね。
「ムードメーカーになれていましたかね(笑)。映画初主演、そして皆さんの中では芸歴がいちばん下なので、僕はその場を盛り上げることしかできないと思いながら、現場でみなさんにツッコんでいました。めちゃめちゃみなさんのことが好きだから、盛り上げたいと思ったのが一番ですけど。みなさん作品作りに熱いのはもちろん、人としてすごく良い方ばかりで、大好きな方々なんです」

©むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会

『バジーノイズ』の核となる、音楽について

——楽器を弾くシーンもありました。
「演奏シーンに関しては、今まで僕はキーボードやピアノをやったことがなかったので、撮影の2、3カ月くらい前から先生についていただいて練習しました。普段あまり使わない小指を使うのにすごく苦戦しましたね。でも、僕は作曲を勉強しているので、キーボードもドラムのパッドを学べたのは、今後音楽活動する上でいい機会になりました」 ——ライブシーンも印象的です。
「演奏の仕方もいろんな意味が込められていて、こだわっています。その一つに、清澄と潮の関係を表すために交差しなくても弾けるところを、わざわざ交差して弾くところがあるんですが、オシャレな弾き方でかっこいいなと思いました」 ——ライブシーンのエピソードはありますか?
「ライブのシーンですね。これが最後の撮影ですって言われてやったんですけど、何回も練習してきたことがよみがえってきて、本当に泣きそうになってしまいました。実際そこで泣かないといけないんですけど、うるうる涙目になっていたのが使われていて、自分のそのときの感情と合致していて、よかったです」 ——主題歌「surge」を清澄として初のソロで歌唱しています。『バジーノイズ』に音楽面で深く携わっているYaffleさんが制作した楽曲で、とても素敵です。
「さすがYaffleさんって感じですよね。僕はいつもJO1で11人で歌っているので、一人で歌うことの大変さを今回実感しました。自分の足りないところも見えてきたので、それも今後の成長につながる一つになったと思います。頑張ってレコーディングして、自信を持っていますが、歌に関しても得るものが多くて、勉強させていただきました」 ——清澄の台詞に「音楽だけがあればいい」という言葉がありますが、川西さんにとって“これだけがあればいい”っていうものは?
「僕も音楽なんですよね。常に聴いていて、常に僕の近くにあるものって、やっぱり音楽で。歌って、聴いて、それこそこういう作品でも、僕にとっては音楽があるとないとでは感情の入り方が違うと思います。街でも音楽が流れてるし、音楽は大切だと思います。これからも自分の好きな音楽を作っていきたいなと思わせてくれた作品です」

自分を変えた出会いや、素敵だと思う人は?

——この作品で清澄は、潮やバンドメンバーと出会って、変化していきます。川西さんにとって、自分を変えた出会いはありますか?
「JO1のメンバーとの出会いですね。みんなに自分の壁を壊されたなって(笑)。僕は以前、小さいことを気にしがちだったし、悩むことも多かったんです。でも、JO1のメンバーと出会ってから、小さいことを気にするのが、もったいないなって思うようになりました。近くにメンバーがいてくれるから、悩むことも少なくなったと思います」 ——完成作を見た感想は?
「自分がスクリーンに写っているのを見て、初めての経験だったので、少し恥ずかしい気持ちはあったんですけど、映画としてすごく面白かったですし、音楽も素晴らしいと思いました。音楽がかかるタイミングが映画とマッチしていて、最高の音楽映画になったなと思いました。映画として本当に楽しめると思うので、僕のファンの方々にも、僕のファンとして見るのではなく、一つの作品として楽しんでいただきたいです」 ——最後の質問です。雑誌テーマ「輝きはいつだって自分の内側にある」にちなみ、輝いているのはどんな人だと思いますか?
「常に笑顔の人はキラキラして見えて、近づきたいな、話してみたいなと思います。僕自身、笑顔は意識はしているんですけど、辛いとき、つい辛い顔になってしまうので、そういうときこそ笑顔でいたいなと思います。でも、正直難しいですけどね(笑)」

PROFILE

川西拓実(かわにしたくみ)

1999年6月23日生まれ、兵庫県出身。サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」にて視聴者投票で選ばれた11人組グローバルボーイズグループ「JO1(ジェイオーワン)」のメンバー。昨年末は「日本レコード大賞」で優秀作品賞を受賞、「NHK紅白歌合戦」には2年連続で出場するなど話題が尽きない。JO1では圧倒的なパフォーマンスを魅せるセンスと、作詞・作曲もこなすクリエイティブ面でもグループを牽引する。3月26日には東京シティビュー(六本木ヒルズ)で開催中の展覧会のテーマソングとして作詞・作曲を手がけた「HAPPY UNBIRTHDAY」がリリースされた。ドラマ「ショート・プログラム」」(22・Amazon Prime Video)出演、ドラマ「クールドジ男子」(23・テレビ東京)主演、7月19日公開の映画『逃走中 THE MOVIE』のメインキャストとして出演するなど着実に演技のキャリアを積んでいる。


『バジーノイズ』 5月3日、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

【STORY】原作は、King Gnuの井口理氏を始めとする一流ミュージシャンたちから絶賛コメントが寄せられた、むつき潤の同名青春コミック。友達も恋人も何もいらない。頭の中に流れる音を、形にできればそれでいい。そう思っていた清澄(川西拓実)は、DTMでひとり作曲と演奏に没頭する日々を送っていた。清澄と同じマンションに住む潮(桜田ひより)は、好きなこともやりたいこともなく、他人の「いいね」だけを追いかけて生きてきた。そんな潮が初めて心を震わせたのが、下の部屋から聴こえてきた「寂しくって、あったかい」清澄の音楽だった。たくさんの人に清澄の音楽を届けたいと願った潮の破天荒な行動が、清澄を無理やり外の世界へと連れ出すが…。

2024/日本/119分
原作:むつき潤「バジーノイズ」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
監督:風間太樹
出演:川西拓実(JO1)、桜田ひより、井之脇海、栁俊太郎 ほか
配給:ギャガ ©むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会


撮影=梶田麻矢 スタイリング=岡本健太郎 ヘア&メイク=西尾さゆり 取材・文=杉嶋未來

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