プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
色使いが素敵! 端午の節句アイテムを100均で発見
もうすぐ子どもの日、端午の節句ですね。少し前に行った100均の店頭に端午の節句コーナーがあり、おもわず足を止めました。かわいい色使いのイラストやナチュラルな小物がたくさん陳列されていて見ていると欲しくなり、飾りやすそうなタペストリーを購入。
兜の絵が描かれていて、インテリアにも馴染みやすそうな柔らかい色合い。これに花をアレンジしてみたいと思います。材料はもちろん、100均で揃えてみました。
感動した、ドライフラワーガーランドのセット!
今回、買ったタペストリーに、デコレーションする花を100均に買いに行きました。
買ったのはドライフラワーと造花です。じつは今回いちばん驚いたのが、デコレーションする花を探しに行ったダイソーで見つけた、ドライフラワーガーランドのセットでした。
ドライフラワーと麻紐、木製クリップがセットになっていて、これで300円です。
このセットは3種類ほどが売られていて、タペストリーに合いそうな紫やブルーのドライフラワーが入ったものを選びました。
中を取り出したら、さらにびっくり。
茎のところが茶色のテープで巻かれていて、きれいに処理されています。こういう細かな処理をしたものが300円で買えることに感動しました。
早速、アレンジする前にガーランドとして楽しんでみます。
一緒に入っていた麻紐をほどいて、木製クリップでドライフラワーを挟む、これだけ!
簡単でいて、ほんの少し作業があると、手作りの気分が味わえるのもいいですね。
タペストリーと一緒に、壁に飾ってみました。
ガーランドは少し斜めにしたりまっすぐにしたり…。
こんなふうに簡単にガーランドを楽しめるセットがあることに驚きつつ、植物のガーランドがインテリアとしてとっても身近なものになったんだということに嬉しくなりました。
花を小分けにするなど、アレンジ前の下準備
次は、このガーランドを崩して、タペストリーにアレンジしていきます。そのため、ハサミでドライフラワーの茎を少し短くカットしました。
こちらの造花は茎部分から花がすっと抜ける仕様だったので、抜いておきます。
造花は本体から抜けるものと抜けないものがあって、抜けないものはハサミなどで、花と茎をカットします。このとき、造花の中に針金が入っているものは、ニッパーなどを使います。
ほかに、フェルトを用意しました。フェルトは以前購入したものです。5色入っていたので、タペストリーに馴染みそうなグレーを選んでカットしました。
カットしたフェルトの大きさは、縦3cm×横5cmほどです。
これでアレンジの準備が完成。
セットの材料を活用して、花のパーツが完成
材料の準備ができたので、花のアレンジをしていきます。
花はどんなふうにアレンジしていくか、タペストリーの上にあれこれ置いて考えてみました。
なんとなく配置が決まったら、それをアレンジしていきます。
今回はタペストリーに直接つけるのではなく、フェルトの上にグルーで固定していきます。
まずは土台のフェルトに、葉のドライフラワーを接着。
次にメインになる造花とドライフラワーをアレンジしていきます。
細かいカスミソウなどは、あとからバランスを見て入れていきます。
最初に葉、そして大きめの花、最後に細かい花、という順番でアレンジです。
材料が少し残ったので、同じ作り方でもうひとつ小さなアレンジを作りました。
続いて、ガーランドのセットに入っていた木製クリップを用意します。
木製クリップにグルーをつけて、フェルトを活用して作ったアレンジを固定します。
こんな感じで、アレンジに木製クリップをつけたら完成です。
タペストリーを壁に飾り、アレンジしたものを好きな場所に挟んでデコレーション。
木製クリップ仕様にしたので、飾る場所は好きなところにできます。また、気分が変わったらすぐに付け替えることが可能です。
来年もこのタペストリーを使いたいと思ったら、ドライフラワーは1年もたない場合があるので、花のパーツは別にしておくといいでしょう。そうすれば、タペストリーを来年も使うことができます。
ガーランドセットに入っていたクリップのお陰で、プチプラで自在に飾れる花のパーツを作ることができました。
木製クリップの代わりにコサージュ台などを活用すれば、花の部分はコサージュとしても楽しめそうです。
たった1つで高級感! 底上げアイテムを追加
今回もうひとつ、100均でカーテンタッセルを買いました。
このカーテンタッセルで、タペストリーをさらにリメイクしていきます。
カーテンタッセルを取り出し、ハサミでカットして、タッセル部分と紐部分に分けていきます。
カットするときは、紐がほどけていかないように、カットしたい部分に、セロハンテープを1周巻いておきます。
セロハンテープを巻いてから、ハサミでカット。
紐はそのままカットすると、先端がバラバラにほどけてしまいますが、こうすることでカットしたあとの切り口がまとまります。
カットしたあと、タッセル部分は上の紐部分が丸くなるように、これもセロハンテープを留めておきました。
カットした紐はタペストリーにつけていくので、タペストリーについている麻紐を外します。
そこにカーテンタッセルの紐を付け替えてみました。
タペストリーの紐を変え、タッセルをつけるだけで高級感が出た気がします。
色合いもタペストリーにぴったり。
このリメイクしたタペストリーにアレンジした花のパーツをつけて完成です。
タッセルや花のパーツをつけたほうは重さで傾くので、飾るときは写真のようにピンを2カ所につけてから飾るとよさそうです。
付け替えたカーテンタッセルのお陰で、タペストリーに少し高級感がでました。
端午の節句まで飾るのが楽しみです。端午の節句が終わったら、タペストリーは片づけて、花のパーツは別の場所に使おうと思います。
今回の材料をご紹介
- タペストリー… 100円*キャンドゥ
- ガーランドセット(ドライフラワー、木製クリップ)…300円*ダイソー
- フェルト…100円*ダイソー
- 造花…100円*セリア
- カーテンタッセル…100円*セリア
合計700円(税抜)。
ほかに、ハサミ、グルーとグルーガン、セロハンテープを用意。
たまらなくかわいい、ナチュラルなこいのぼり
タペストリーを買ったときに、このこいのぼりも購入。
木製でナチュラル。とても飾りやすく、我が家にも馴染みやすいです。
小さな子どもがいない我が家も、100均のお陰で、こんなふうに気軽に行事を楽しめるのが嬉しいです。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -
かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。