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白濱亜嵐が見せた記者への気遣い――関口メンディーの記者会見が「大成功」といえる理由

  • 2024.5.3
白濱亜嵐が見せた記者への気遣い――関口メンディーの記者会見が「大成功」といえる理由の画像1
(写真:二瓶彩)

5月1日、関口メンディーのグループ卒業および株式会社 LDH JAPAN退社に関する記者会見が都内で行われた。この会見には関口のほか、GENERATIONSの白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、中務裕太も出席。

卒業を祝うような金屏風を背に、終始明るいムードで進んだ今回の記者会見は、異例な点がいくつかあった。ここでは現場にいた記者の目線で、特筆すべき点をまとめていきたい。

目次

特筆すべき点(1)主役を真ん中に座らせない
特筆すべき点(2)自社プラットフォームでの独占配信
特筆すべき点(3)包み隠さず本音を語ることでファンに寄り添う
特筆すべき点(4)リーダー直々に記者をお見送り

白濱亜嵐が見せた記者への気遣い――関口メンディーの記者会見が「大成功」といえる理由の画像2
(写真:二瓶彩)

(1)主役を真ん中に座らせない

まず驚いたのは、席順だ。この日の主役であるはずの関口がセンターではなく、一番上手に座った。

実はこれ、GENERATIONSのアーティスト写真と同じ並び順になっている。ここから読み解けるのは「いつも通りの姿を見せる」という彼らの気概だ。気張ったり取り繕ったりすることなく、いつもと同じGENERATIONSで臨もうという意味合いがあったのではないだろうか。

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記者会見をリードした小森と白濱。(写真:二瓶彩)

(2)自社プラットフォームでの独占配信

記者会見には50社以上のメディアが集まったが、同時にLDHが自社で展開する動画コンテンツサービス「CL」での生配信も実施された。

「CL」はファン向けに作られた会員制のサービス。つまり、アーティストに対して課金を惜しまないコアなファンのみが記者会見の生中継を見ていたということになる。

各Webメディアが会見中にも速報をアップしていくので、ライト層はそちらを追えば内容の大枠はわかるようになっている。日頃からアーティストを支えるファンへの特別感を演出しつつ、内輪向けにならないようメディアをうまく利用する。こうした絶妙なバランス感覚は、自社でプラットフォームを構築するLDHならではだ。

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(写真:二瓶彩)
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関口の独り立ちについて「心配だ」と話す片寄と、「引き止められなかった部分を悔やんでいる」と語った数原のボーカルコンビ(写真:二瓶彩)

(3)包み隠さず本音を語ることでファンに寄り添う

グループ卒業の理由を「世界で活躍するエンターテイナーになるため」と語った関口に対して、数原が「挑戦は素晴らしいが、(海外活動は)LDHにいながら叶えられるんじゃないかという気持ちはある」と率直な意見を述べていたのが印象的だった。

さらに強い言葉を用いたのは、中務だ。「めちゃくちゃ怒っています」「ムカついている」「今も納得していない」と、少々ストレートすぎるようにも見える思いを吐露。

一方で、関口と一番古い付き合いだという佐野は、卒業後も友人としての関係は続くと強調。万が一関口がGENERATIONSに戻りたいと言った場合は「一緒に頭を下げる」と宣言し、男気を見せた。

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関口への率直な思いを語った中務と佐野。(写真:二瓶彩)
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佐野玲於(写真:二瓶彩)

メンバーそれぞれが、包み隠さず今の思いを素直に表現すること。実はこれがファンに対する一番誠実な態度なのだ。

アーティスト、もしくは芸人やアイドルグループにおいても解散やメンバーの離脱にはファンの不満や悲しみが必ずついて回る。関口の卒業に対しても、SNS上には辛辣な意見がなくはなかった。

会見を経て、数原や中務をはじめメンバーの口から出た多少ネガティブな発言に対して、SNS上には共感・同調する声があがっている。裏を返せば、彼らは不安や不満を抱えるファンの心情に寄り添うことに成功したということでもある。

メンバー全員が諸手を挙げて関口の卒業を受け入れ、背中を押すような紋切形のコメントを出すだけでは、寂しさを抱えるファンの気持ちはきっと置き去りにされてしまうだろう。会社としては「円満退社」を強調したい場面ではあったと思うが、あえて作り込まず率直に話すことによって、ファンの溜飲を下げ、結果的に余計なヘイトの種を生まずに済んだのではないだろうか。

これも、音楽活動だけではなくバラエティ番組にも挑戦し、アドリブ力や空気の作り方を鍛えてきたGENERATIONSの実力というほかにない。

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(写真:二瓶彩)
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会見場に笑いがあふれるシーンも。(写真:二瓶彩)

(4)リーダー直々に記者をお見送り

記者との質疑応答にも、真剣さと笑いを絶妙な塩梅で織り交ぜながら澱みなく進行した7人の手腕はあっぱれだったが、最後にもうひとつ驚きがあった。会場を出ると、廊下にリーダーの白濱が立っていたのだ。

会見中も「これからは6人のGENERATIONSを必死で守っていくべく頑張っていきます」と語っていた白濱だが、頭を下げながら記者たちを見送る真摯な姿に、グループを牽引する者としての責任感の強さを感じた。

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(写真:二瓶彩)
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(写真:二瓶彩)

メンバーの卒業というシリアスな局面にありながら、笑いに包まれた会見の雰囲気は実に温かなものだった。グループの育ての親である代表取締役会長兼社長CEOのHIRO氏は「(こうした会見は)ジェネにしかできない」と語ったというが、グループの解散、メンバーの脱退、独立等々のニュースが増えている昨今の芸能界において、記者会見のお手本になり得る内容だった。

音楽活動だけに留まらず、メンバーそれぞれが幅広いフィールドで切磋琢磨を続けてきたGENERATIONS。これまで培ってきたエンターテイナーとしての力が存分に発揮されたという点で、今回の記者会見は大成功といっていいだろう。

サイゾーウーマン編集部

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