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宮崎宣子さん(44)「日テレ退社後起業、経験不足でだまされました」

  • 2024.5.2

日本テレビ勤務を経て、現在は経営者、フリーアナウンサーとしても活躍中の宮崎宣子さん。41歳で再婚、42歳で母校早稲田大学の大学院生となり、昨年44歳で出産と多忙な日々を過ごしています。ご自身は30代も結婚・離婚、退職後の起業という人生を揺るがす決断を立て続けに経験。「人生でいちばんキツかった」という30代のころから今までを振り返っていただきました。

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これまでの人生で一番キツかったのは、間違いなく30代!

──30代は、結婚、離婚、起業……と決断のいる出来事が目白押しだった宮崎さん。もっとも大変だった時期の心境を教えてください。

人生の目標は何なのかとモヤモヤと模索し続ける30代でした。人生を左右する出来事が次々と起きたので、これまでで一番ハードな時期だったと思います。新卒で入社した日本テレビでは「自分が望んでいた以上に、やりたい仕事はすべて実現させてもらえた」と思えたほど、あらゆる仕事を経験できました。それなのに30代に差しかかり、「40代、50代も同じ気持ちで働き続ける姿が想像できない…」と目標を見失ったような感覚に。朝の番組を担当して自律神経失調症になったり、東日本大震災があったりと、「これは次の場所に行けというサインでは?」と思うような出来事が立て続けに起きました。でも、日テレを辞めたところで何ができるのか、何がしたいのか、まったくわかっていない状態だったので、簡単には辞める踏ん切りがつかなくて。正直なところ入社するのも大変だったし、お給料にも不満はなかったですから。どうにも決断できないので、「えいやっ」と目をつむったまま飛び出すような感覚で結婚を機に退社しました。

一生懸命仕事してきたので、次は家庭のためにがんばろうと思っていた矢先、夫婦仲に暗雲が立ち込めてしまいました……。日テレ退社後は大手事務所に所属して、フリーアナウンサーとしてのお仕事を全力でこなしていたんですが、やっぱり「自分の人生の目標って、何なんだろう」という自問自答が続いていて。プライベートではその後ついに離婚することとなり、「何をやっても歯車が噛み合わない……」とどん底まで落ちたような気分でした。

 

──VERY読者には結婚と仕事の両立に苦戦している人も多いです。大企業を退社して、後悔したことはありましたか?

それが、意外とまったくないんですよ(笑)。入社したときは一生お世話になって、定年になったらシニア契約までしてもらいたいと思っていたんですけれどね。会社にいれば食いっぱぐれないという気持ちはなかったわけではありませんが、この先、局アナとして仕事を続けている未来がまったく思い描けなくなっていたので、次の目標を探すことに必死で振り返っている余裕は皆無でした。

 

「ハーブで誰かの役に立ちたい」と38歳で起業

──その後、38歳でオーガニックハーブによるボディケアブランド「EMARA(エマラ)」を立ち上げることに。どういう経緯で起業に至ったんですか?

プライベートでは一生続くと思っていた結婚生活が終わったタイミングでした。仕事では誰かのために一生情熱を注ぐことができる目標を見つけたい、という思いが強くなっていきました。実は、局アナ時代に朝番組を担当したとき、生活サイクルが朝晩ひっくり返って自律神経失調症になったことがありました。睡眠薬や精神安定剤を飲みなんとか仕事を続けていたのですが、ドクターストップで降板することに。薬の副作用による眩暈や吐き気、頭痛にも悩まされていたころ、「ハーブティーでも飲んでみては?」と医者に勧められたことを思い出しました。「ハーブティーなんて美意識が高い女性だけが飲むようなお茶でしょ?」と半信半疑で飲み始めたのですが、私の体には合ったのか、その後半年間全く薬に頼ることなく回復しました。その経験が強烈だったので、「ハーブの持つ自然の薬効を使って誰かの役に立つ仕事がしたい」という思いが芽生えました。それからハーブにまつわるいろいろな資格を取得し、オーガニック大国のドイツや北イタリアのハーブ園へ取材に行きました。その後、地元の宮崎県で3年間ハーブ園を運営し、ハーブを生活に取り入れられる製品を作りはじめました。

ハーブに対する知識も情熱も有り余っていたので製品作りにのめり込み、「ものすごい製品ができた!」と自画自賛。ところが、いい製品を作ったら勝手に売れるものだと思っていたのですが、売り方もマーケティングも何もわからないまま見切り発車でスタートしたので経営はなかなかうまくいかず。38歳で起業したのですが、知識も経験もないとナメられていたのか、ありとあらゆる人に騙されました(笑)。「タレントがプロデュースしているだけでしょ」「ビジネスってこういうものだから」という態度で本来払う必要のない請求書が送られてきたり。その後、ようやく販売まで漕ぎ着けたら今度は世の中がコロナ禍となり、社会全体がクローズ状態に。在庫を抱えてしまったため、ECサイトを作って仕切り直そうとしたら、その過程でもトラブルがあって、サイトを何度も作り直すことに。「会社は3年目までは赤字でもいいけれど、4年目からは黒字にしていかないと先が見えない、と言われているのに……」とさすがに焦り、経営者としての未熟さを痛感して、今さらながらMBA取得のため早稲田大学の大学院に入学しました。

PROFILE

宮崎宣子(みやざき・のぶこ)

 

撮影/秋山博紀 ヘア・メーク/高良まどか 取材・文/亀井ゆりこ

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