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【梅宮アンナさん】CLASSY.のカッコいい雰囲気が自分に合ってました

  • 2024.5.2

ファッションアイコンとしてカリスマ的人気を誇った梅宮アンナさんも、CLASSY.歴代カバーガールの代表的存在。3回にわたってお届けするスペシャルインタビューの初回は、モデル時代の思い出やエピソードを伺いました。

――カバーモデルを務めていた頃の思い出やエピソードで、いちばんに思い浮かぶことはなんでしょう?
表紙をやらせていただけたのはとても楽しかったし、変な重圧もなかったですね。年齢を重ねたからか、プレッシャーとかもっと感じてなきゃいけなかったのかなって今は思うんですけど(笑)。確かに表紙って他のファッションページの撮影とはちょっと空気感が違ったので、そこはピリッとしてましたね。今もそうですが、私は撮られたものに対して自分で見たり選んだりしないんです。人の目のほうが正しいと思うから。表紙に関しては特にそうで、写真のセレクトはスタッフの皆さんにお任せしていました。自分がいいってものを選ぶと絶対に偏ると思うから。何より雑誌を作っているプロに対して、私が言うことじゃないとも思ってました。

――当時、CLASSY.モデルになってよかったと思っていたことは?
私は、すごい笑顔とかいろんな表情を作れるタイプじゃなくて。どちらかというと笑った顔は得意じゃなくて、アンニュイな感じが好きなんです。CLASSY.では、その前にやっていたJJに比べると笑ってない顔をよく使ってくれていたし、クールだったりカッコいい感じだったり、ムードのあるカットを撮ってくれたのはよかったですね。まだ世の中の人が見ていない、発売されていない新しい服を着られるのは特典だったと思うし、洋服好きの私からすれば新しいものに出合えることがとても大事なことだから、服にまみれてるのも楽しかった。次から次へと服を着せてもらえるのは楽しいことですよ。今みたいにSNSがない時代で雑誌がファッションの情報源だったから、洋服屋さんに行くと「この間、うちの服をアンナさんが着てくれて、すごく売れたんです」って言ってくれる。その服が完売したって聞くと、モデル冥利に尽きるなあって思ってました。

――「好きなコーディネートは?」という読者アンケートでも、アンナさんが着ているものが人気でしたね。
自分では似合わないと思う服もあるんですよ。そんなときは着替えている間に、自分で物語を作るんです。その服をどんな場所でどんなシチュエーションで着ようかって想像して、自分流に着こなしてカメラの前に立つ。それはどこかで習ったわけではなく、普通なことでした。普通に、服が好きなんですね。

――当時、体作りなど、お仕事のために心がけていたことはありますか?
正直、若かったから、これといってなかったよね(苦笑)。次の日は撮影で大変だから早く寝ようというのもなかったけど、夜な夜な遊ぶタイプじゃなかったから。昔から早寝早起きでしたし。ひどい状態で撮影に来たことって、あまりないですよね? JJモデルの頃は、彼氏と喧嘩して泣いて寝ないで仕事に行ったことはあったけど。若かったから。でもCLASSY.モデルの頃は落ち着いてたと思います!

――美容や健康のために実践してたこともなかったですか?
その頃はほぼ、そのまんまでした。私が太ったというか、ダイエットを気にするようになったのは子供を産んでから。28歳で妊娠して29歳で産んだんですけど、その前は一回も太ったことなかったし、勝手に痩せてました。当時、スタイルを保つ秘訣などを聞かれても答えるのに困って、やってもない運動をやってますとか無理やり言ってたり…。

――JJモデルの頃と比べても痩せてましたね。
当時、痩せてたのって、自分では知らず知らずにメンタルの影響もあったのかな…。くさい言い方ですけど、「梅宮アンナ」に関わってくるすべてのものが、自分ではキャパオーバーだったんです。私は人前に出るのが好きとか、テレビに出るのを夢見てましたとか、そういうタイプじゃなかったから。もともと引っ込み思案で誰とも喋れなかったんですよ。外見と内面が違っていて、内面が追いつかないんです。なかでもテレビの仕事っていうと、いつも胃に穴が開くような感じだったから…。大変でしたし、必死でした。

――JJモデルからのスタートでしたが、CLASSY.との違いは何かありましたか?
CLASSY.の撮影って基本一人が多かったから、そういう意味ではラクだったかな。みんなでバーッと並んで撮ったり、みんなとロケバスで着替えたりってこともなかったし。JJでは、とにかくカット数が多かったので時間との闘いもあったんだけど、CLASSY.の撮影では時間がゆっくり流れていましたね。撮影もカメラマンとのセッションみたいで、カット数もそんなに多くないから「今日ランチどうする? 何食べる?」って。JJのお仕事を頑張った後の、ご褒美のようでした。当時のCLASSY.はハイブランドのページも多かったから、それも最高でしたね。時代がそうだったというか。いろんなハイブランドの服やバッグ、ジュエリーの撮影をしました。その頃はハイブランドのバッグもちょっと頑張れば買える価格でしたし。今は高価すぎて…。あまり買わなくなったかな。

――当時は海外撮影も多かったと思いますが、何かエピソードはありますか?
あの頃はテレビも雑誌も海外撮影が多かったですよね。テレビ番組なんて、すぐ海外に行ってた気がします。CLASSY.では、ハワイやバリに行ったかな。JJのときの大変さとは違って(笑)、CLASSY.の海外撮影は平和でした。自分より年上の、大人の方たちが先導してくれましたから楽しかったですね。

第2回では「結婚と子育て」や「シングルマザーとしての生き方」など、CLASSY.モデルを卒業してからのお話をお伝えします。

梅宮アンナ(うめみやあんな)さん
’72年8月20日生まれ 東京都出身 血液型O型●19歳でモデルデビューし、『JJ』『CLASSY.』『VERY』などの専属モデルを務め、カリスマ的な人気を博す。’02年に娘・百々果を出産してからは、タレント業と母親業の両立に日々奮闘している。Instagram:@annaumemiya

スウェット/GARAGE デニム/AQUA スニーカー/Nike Zoom Air(※すべて梅宮さんの私物)

撮影/中田陽子(MAETTICO) ヘアメーク/黒田啓蔵(Iris) 取材・文/駿河良美 構成/前田章子

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