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【梅宮アンナさん】自分が今、何を世の中に伝えたいのか考えるように

  • 2024.5.2

CLASSY.歴代カバーガールの代表的存在である梅宮アンナさん。3回にわたってお届けするスペシャルインタビューの最終回は、梅宮さんの現在のライフスタイルやファッションのお話に加え、CLASSY.読者へ向けたメッセージをお届けします。

――毎日の生活の中で、梅宮さんが今、考えていることやこれからのことを教えてください。
父親が他界して、相続などとてつもなくディープな経験もして、娘は22歳になり、今は母と住んでいて…。やっと去年の秋ごろから、自分がこれからやることを考えられるようになりました。何の仕事をしたいかってことはないんです。正直、芸能の仕事ではやりたいこともなくて。できることは全部やったから。今は個人事務所なので身軽ですし、「梅宮アンナ」という人が今、何を世の中に伝えたいのかを考えています。新しいことや、何か人のためになることをやらなければって思っています。SNSも自分の日記とかじゃなくて、グルメでもコスメでも何でも、見た人が使えるような情報を入れてないと意味がないと思うから。長い文章を書くときは2時間半くらいかけるかな。読んでくれる人がいれば、たった一人でもいいんです。何かのお役に立てればいいなと。モデルと芸能の仕事を30年やってきて、今、51歳ですがここからかなとも思っています。

――具体的なプランや実際に動いていることはありますか?
今、ご縁あって女子アイスホッケーをやってるんですね。中学時代に部活でやってたんで36年ぶりに激しい運動をしてます。日本ではまだ多くの人には知られてないんですけど、これを少しでも広めていきたい。連盟の方ともいろいろお話ししているんですが、将来的には連盟のお仕事がしたいとも思ってます。今の若い人は知らないかもしれないけど、せっかく「梅宮アンナ」を知ってくださってる方々がいるので、少しでも力になれれば。体を動かすことがどれだけ大事なのかも伝えたいですね。私は鬱にならないためにも運動をしているんです。高齢になったらなるほど大事なことですよね。

――ファッションのことも伺います。アンナさんの私服公開ページは当時、大人気。今回、撮影に用意してくれた私服は、期せずしてすべてデニムスタイルでした。
デニムをどうやって取り入れるかは永遠のテーマです。太ったときってデニムが着られないんですよ(苦笑)。やっぱり痩せてないと自分が思うようには着こなせない。でも若いときとは違うから、あんまり細すぎてもダメなのでそこはバランスよく。いつものことだけどコーディネートには少しトレンドを加えて、どうやれば自分らしく着こなせるかを考えてますね。すべてカジュアルダウンするとラフすぎるので、スニーカーを合わせるときはトップスやヘアメークは女性らしくして。今日は、今のトレンドである太めなシルエットのデニムを持ってきました。トップスにはティーンエイジャーに人気なファストブランドの肩出しカットソーを合わせたりします。肩出しは今、結構きてますね。でも流行だからってお腹は出さないです。お腹を出すのはちょっとイタイかな(笑)。

――インスタでは海外のドラッグストアにあるプチプラなコスメも紹介していますが、最近のお気に入りはありますか?
いっときはメーク動画もインスタにアップしてました。コスメおたくなんで、自分でいろいろ試して勉強してます。洋服よりもコスメばかり買ってたときもあって、口紅は1000本近くあるかな。1年くらいでダメになるので、ちょっと無駄遣いでしたね(苦笑)。口紅をプロデュースしようと動いていたときがあったんですが、納得したものを作るのが難しかったので断念しました。そういうこともご縁というか出会いがあってのことなのでね。最近は「これ、いいな」と思ったものがあればインスタでアップするくらいかな。

スキンケアに関しては、数年前から突然アレルギーが出るようになって肌荒れするようになって…。今は落ち着いてますが、急にくるんです。それで様々な基礎化粧品を試して、たどり着いたのがアベンヌ。アベンヌだと肌荒れが酷くならないんです。植物由来のものも合わなかった私には、敏感肌用のアベンヌが最高でした。

――「これをしているときがいちばん幸せ!」なことは何でしょうか?
スケートリンクに行くことです!アイスホッケーがひとつのストレス発散なんです。氷上の格闘技って言われる激しいスポーツですけど、女子アイホではボディタッチがないんですよ。’10年から7年間トレイルランニングもやってましたし、雑誌の企画で出たホノルルマラソンでは、それまでマラソンを走ったことなかったのに5時間55分で完走できちゃった。そのときは生まれて初めて自分に感動しましたね。渋谷109の壁に大きな広告が出たときも泣かなかったのに、マラソンを完走したときは号泣しちゃって。その夜に世界のマラソンを調べたら、砂漠マラソンというのがあって。1週間で250キロで毎日50キロ前後、日中55度の中を走るというマラソンにエントリーしまして。私はそれができる強い体も持ってたし、体を使って汗水たらしてっていう経験をしたら、その達成感というのかな、大変なことをやることに惹かれるようになって。難しいことやできないであろうことにチャレンジするのが好きみたい。

――今年でCLASSY.は40周年を迎えます。最後に読者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。
ファッションのアドバイスでいうと、自分に似合うもの似合わないものをジャッジすることが大事だと思います。自分に似合う髪型や自分の身長に合うスカート丈など細部にわたって自分を知って、この服をどうやって自分のものにするか。誰かの真似じゃなく、自分らしく取り入れるのがおしゃれだと思いますね。たとえば私がスカートをはかないのは、自分の脚の形が嫌いだから。膝が大きいのがコンプレックスなのでパンツばかりなんですよ。コンプレックスは誰にもあるから、うまくカバーするしかないですよね。

私のことで言えば、CLASSY.モデルをやれてたことは本当によかったです。カバーガールなんて何人かしかいないじゃないですか。ご縁があってJJモデルからCLASSY.モデルになって、雑誌とともに年を重ねてきましたけど、この先も雑誌が続きますように。私も自分が育ったところの雑誌でファッションのレッスンのような連載とかやりたいんですよ。今後、もし何かのお役に立てるのであれば…。お声がかかればいいな(笑)。

梅宮アンナ(うめみやあんな)さん
’72年8月20日生まれ 東京都出身 血液型O型●19歳でモデルデビューし、『JJ』『CLASSY.』『VERY』などの専属モデルを務め、カリスマ的な人気を博す。’02年に娘・百々果を出産してからは、タレント業と母親業の両立に日々奮闘している。Instagram:@annaumemiya

白Tシャツ/バナナ・リパブリック デニム/PILCLO 靴/MANOLO BLAHNIK(すべて梅宮さんの私物)

撮影/中田陽子(MAETTICO) ヘアメーク/黒田啓蔵(Iris) 取材・文/駿河良美 構成/前田章子

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