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「本家に集合な」義実家の文化に仰天!葬儀後、夫の実家に親戚全員が集まる流れになって!?

  • 2024.5.2

親戚付き合いもご近所付き合いもほとんどない家庭で育った私。一方の夫は、親戚で集まることの多い家庭で育ちました。そんな夫の実家は山地地域にあり、家のすぐ裏には山があって、夜は漆黒の闇に包まれるところです。結婚後、義祖母が亡くなり葬儀に参加することになったのですが……義実家の文化には心底驚かされました。

義祖母のお葬式のため義実家へ

結婚してからまもなくして義祖母が亡くなったのですが、お葬式に参加したとき、まず驚かされたのが人数の多さです。斎場の大ホールの半分を埋め尽くすほどの親戚の多さで、私はただただ圧倒されるばかり。

それだけでなく、葬儀が終わったあとの食事会の光景にもびっくりでした。大広間に一同がズラーッと横並びで食事をしていて、思わず学校の修学旅行を思い出したほどです。
そして、葬儀自体はつつがなく終了。しかしその後、着慣れない喪服の着物を着た(習わしで親族の女性は着物)私がひと休みしていたところ、近くから耳を疑うような会話が聞こえてきたのです。

満腹のはずが…実家で大宴会!?

親戚の誰かが「じゃあこれから本家(夫の実家)に集まって宴会だ~!」と言い出したのです。葬儀のときから、何がなんだかわからないまま周囲に合わせて行動していた私は、「え? これから集まってまた飲むの?」「まさか全員がくるわけじゃないよね?」といった疑問でいっぱいです。

その後、親族の人たちは自然な流れで夫の実家に集まり、さらには葬儀に参列しなかった子どもたちまで連れてきて、自宅で採れた野菜などを持ち寄り、大宴会となりました。台所を切り盛りしているおばさまたちによって、天ぷらやきんぴらなどが次々に作られます。そのうち、親族の人数が多すぎて家庭用のコンロだけでは足りなくなり、おばさまたちが庭に大釜を設置してお湯を沸かし、大量のうどんを茹で始めました。

茹であがったうどんは、家の脇に流れる用水路(小川のようなもの)で洗われ、どんどん食卓へと運ばれていきます。葬儀のあとに食事をしたはずなのに、10kg近くのうどんが一瞬にしてみんなの胃袋に消えていきました。

この体験は、鮮烈なカルチャーショックでした。のちに夫から聞いた話では、大人数の親戚が全員集まる機会がなかなかないため、いつも葬儀のときは親睦会になってしまうとのこと。おばさま方の手際のよさや、夫の実家に大量の食器や座布団が置いてあった意味が、これでわかりました。

その後の私は、今まで経験したことのない世界に戸惑いつつも、義父母に教えてもらいながら、ご近所さんとの関係性や親戚付き合いなどの経験を積んでいます。夫と結婚しなければ体験できなかったなぁと思い、結婚当初の義祖母のお葬式は今でも強く記憶に残っています。

著者/匿名
作画/ちゃこ

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イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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