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大人が意外と間違えやすい数学「0.8+4.2÷(−0.7)」→正しく計算できる?

  • 2024.7.5
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大人になると電卓を使用してしまうため、自分自身で計算をするという機会が少なくなります。

そのため、小学校・中学校で学習した計算法則を忘れてしまっている方も多いのではないでしょうか。

計算問題に挑戦し、忘れていないかどうか確認をしてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
0.8+4.2÷(−0.7)

計算の順序、小数、負の数など、注意すべき点がいくつかあります。

正しい答えを求めることができるでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「−5.2」です。

また、途中の計算式は次のようになります。

0.8+4.2÷(−0.7)
=0.8+(−6)
=−5.2

計算のポイントを順に解説していきます。

計算の順序

計算の順序は次のとおりです。

(1) 掛け算・割り算の計算
(2) 足し算・引き算の計算

つまり、今回の問題では、割り算部分「4.2÷(−0.7)」を優先して計算しなければいけません。

割り算の計算

まず計算するのは「4.2÷(−0.7)」です。

負の数を含んだ割り算なので、符号と数をそれぞれ分けて考えましょう。

数だけを取り出すと「4.2÷0.7」です。

小数の割り算は、割る数・割られる数に同じ数をかけても計算結果は変わりません。

つまり、次のように計算が可能です。

4.2÷0.7
=42÷7
=6

次に符号を考えます。

割り算では、次のように符号が計算されます。

(+)÷(+)=(+)
(+)÷(−)=(−)
(−)÷(+)=(−)
(−)÷(−)=(+)

今回の場合は、「(+)÷(−)=(−)」ですね。

以上をまとめると、「4.2÷(−0.7)」の計算は次の通りです。

数:4.2÷0.7=6
符号:(+)÷(−)=(−)
4.2÷(−0.7)=−6

足し算の計算

割り算を計算したことによって、元の式は「0.8+(−6)」となります。

小数の足し算・引き算では、小数点を揃えて計算をしましょう。(割り算のように10倍はできません)

「−6」は整数なので、小数点が省略されていますが「−6.0」と考えることができます。

したがって、正負の大小関係に注意して計算すると、

0.8+(−6)
=0.8+(−6.0)
=−5.2

よって、今回の問題の答えは「−5.2」となります。

まとめ

今回の問題では、計算の順序、小数の計算を解説しました。

一つひとつは理解できていても、それらを組み合わせると、難しい問題になることがあります。

落ち着いて計算を進めることで、正しい答えを求められるはずです!

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集:SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP

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「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。


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