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大人が意外と間違えやすい算数「835−357」→暗算で計算できる?

  • 2024.7.5
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足し算に比べると、引き算の方が苦手という方は多いのではないでしょうか。

引き算が難しく感じる理由の一つが「繰り下がり」です。

今回は、引き算の計算で使える工夫を紹介します。

問題

次の計算を暗算でしなさい。
835−357

まずは自分自身で答えを出してみましょう。

正しい答えを出せるでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「478」です。

また、次のように工夫して計算をします。

「357を引く」を三段階に分ける。
(1)300を引く
(2)50を引く
(3)7を引く

三回の引き算をしましたが、トータルで「357を引く」という計算になります。

実際に計算をすると、次のようになります。

(1)835−300=535
(2)535−50=485
(3)485−7=478

通常の筆算では、一の位から引き算をします。

一の位は「5−7」ができないから、十の位から借りてきて・・・、と考えないといけないため、計算が苦手な方は暗算では難しいかもしれません。

計算を三段階に分けたことで、一つひとつの計算が易しくなりました。

問題の計算式によっては、繰り下がりの有無が変わってくるので、

(1)300を引く
(2)57を引く

のように、二段階に分けるというやり方も可能です。

自身の計算の得意・不得意によって、使い分けると良いでしょう。

数学的な式変形

この計算の工夫は、数学的には次のような式変形を行なっていることになります。

835−357
=835−(300+50+7)
=835−300−50−7

まず、「357」を「300+50+7」と分解しています。

その後、カッコを外して「300を引く、50を引く、7を引く」と、一つずつ引き算をしました。

合計で「357」を引いているので、式変形が正しいことは明らかですね。

まとめ

繰り下がりのある引き算は、計算ミスもしやすく、苦手な方が多い問題です。

まとめて引き算するより、二段階、三段階と分解することで暗算での計算も可能になるはずです。

引き算は日常生活でもよく使うので、ぜひ活用してみてください。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP

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「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。


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