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大人が意外と忘れている数学「1.5+5.4÷(−0.6)」→正しく計算できる?

  • 2024.6.16
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問題

次の計算をしなさい。
1.5+5.4÷(−0.6)

計算の順序と答えの正負(プラス・マイナス)に注意して計算を進めましょう。

解説

今回の問題の答えは「-7.5」です。

また、途中の計算は次のようになります。

1.5+5.4÷(−0.6)
=1.5+(−9)
=−7.5

計算の順序

四則演算の混ざった計算では、次の順で計算しなければいけません。

(1)掛け算・割り算の計算
(2)足し算・引き算の計算

今回の問題では、まず割り算をし、その後に足し算という順番になります。

左から順に計算するのは間違いです。

割り算の計算

始めに計算するのは「5.4÷(−0.6)」の割り算です。

この割り算は「負の数」を含んでいます。このような計算の場合、数字部分と符号(プラス・マイナス)を分けて考えましょう。

符号(割り算で記載していますが、掛け算も同様です)
(+)÷(+)=(+)
(+)÷(−)=(−)
(−)÷(+)=(−)
(−)÷(−)=(+)

数字の計算は「5.4÷0.6」です。

小数の割り算には「割る数・割られる数に同じ数を掛けても、計算結果は変わらない」という性質があります。

つまり、割る数・割られる数を10倍して「54÷6」と考えることが可能です。

以上をまとめると、「5.4÷(−0.6)」の計算は次のようになります。

符号:(+)÷(−)=(−)
数字:5.4÷0.6=54÷6=9
→5.4÷(−0.6)=−9

足し算の計算

割り算の計算をしたことで、元の式は「1.5+(−9)」となりました。

小数を含んだ足し算の計算では、小数点を揃えて計算をしましょう。

「−9」には小数点がありませんが、「−9.0」と考えることができます。

1.5+(−9)
=1.5+(−9.0)
=−7.5

まとめ

今回の問題では、「計算の順序」「負の数の計算」「小数の計算」と注意すべき点が多くありました。

それぞれの計算の性質や規則を正しく利用しましょう。

計算問題は、繰り返し練習することで習熟度を上げることが可能です!

※当メディアでご紹介する数学関連の記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまで一例としてのご紹介に留まることをご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」