1. トップ
  2. ある意味レア回?!炭治郎の“珍しすぎる姿”…アニメ『鬼滅の刃』過酷な柱稽古に注目

ある意味レア回?!炭治郎の“珍しすぎる姿”…アニメ『鬼滅の刃』過酷な柱稽古に注目

  • 2024.6.20
undefined
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

現在放送中のTVアニメ『鬼滅の刃「柱稽古編」』のアニオリ演出に注目が集まっている。第4話にて描かれた時透無一郎(ときとう むいちろう)による稽古は、原作ではほんの数コマだった内容にアニオリを取り入れた結果、見事にまるっと1話分にして描いた。夜に不死川実弥(しなずがわ さねみ)や伊黒小芭内(いぐろ おばない)と共に繰り広げた真の柱稽古では、隊士との稽古とまったく違う激しいバトルで視聴者を圧倒した。また、炭治郎が時透に紙飛行機飛ばし対決を挑む場面も。紙飛行機は大空をどこまでも高く飛んでいき、ほっこりして希望を感じさせるアニオリ演出となった。

仲良しな炭治郎と甘露寺に伊黒が嫉妬?

第5話では、炭治郎と甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)のおいしそうなパンケーキの食事シーンからスタート。甘露寺に「あーん」までしてもらう炭治郎は、とても幸せな表情だ。しかし、柔軟稽古が始まると一転、甘露寺は力ずくで隊士や炭治郎の脚を開げる。たまらず悲鳴をあげる炭治郎たちにとって、地獄の稽古となった。

undefined
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

柔軟稽古が終わり、伊黒の稽古が始まった……かと思うと、元気よく挨拶する炭治郎に対して「黙れ。殺すぞ」と伊黒は最初から炭治郎を嫌っている様子。伊黒は甘露寺と文通をしており、仲良く2人でお茶していたことが筒抜けだったのだ。険悪な雰囲気で始まった太刀筋矯正稽古は、縛られた隊士の間をぬって木刀で伊黒と戦うというもの。罪のない隊士を傷つけたくない炭治郎は、「頼む!当てないで!」と祈る隊士を思いやるあまり力を発揮できない。仲間を傷つけたくない炭治郎にとって、かなりやりづらく困難な稽古だといっても過言ではないだろう。

undefined
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

伊黒との稽古後も、「みんなに迷惑かけたくないから」と鍛錬を続ける炭治郎。その姿を見て刺激をうけた隊士たちは、「やるか、俺たちも」と立ち上がる。そして、原作では描かれなかったお風呂でお湯に傷がしみている炭治郎たちのシーンからは、青春の泥臭さを感じる。稽古の終盤では、稽古場からいつの間にか森の中に場面が切り替わった。森はいわば仮想空間で、それほど実践に近い稽古をしているという表れだろう。伊黒の羽織の裾を斬った炭治郎は、稽古終了を言い渡される。ただ、最後まで伊黒に嫌われたままだったのがつらい。

実弥と玄弥のやりすぎな兄弟喧嘩

undefined
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

続く不死川との稽古は、とにかく不死川に斬りかかるという単純な打ち込み稽古。だが、失神するまでが一区切りで、それまで休憩なし。特に不死川は炭治郎に当たりが強く、一瞬も油断できない。いつも元気な炭治郎が珍しく「心折れそうだなぁ……」と疲れ果てるほどだ。より過酷な稽古が連続しており、これには炭治郎も参ってしまった様子。第5話はいつも元気でたくましい炭治郎の心が折れそうな姿が見られる、ある意味レア回かもしれない。

その後、実弥は弟である不死川玄弥(しなずがわ げんや)との口論から、激しすぎる兄弟喧嘩に発展する。目つぶししようと襲いかかる実弥に、間一髪で逃れる玄弥の顔からは血が。再起不能にされたくなければ鬼殺隊をやめろという実弥に、「玄弥がいなきゃ上弦に勝てなかった!再起不能になんかさせるもんか!」と必死に抗う炭治郎。そこからぐちゃぐちゃの乱闘になり、炭治郎と実弥は稽古を中止し接近禁止が命じられたのだった。

undefined
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

第5話は、それまで順調に稽古をこなしてきた炭治郎が散々な目に遭う回だった。それは柱の私情や喧嘩などのイレギュラーがあったものの、柱稽古がますます厳しさを増しているのも関係しているだろう。第6話にて描かれる鬼殺隊最強と呼ばれる男・悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)の稽古はどのような内容なのか。そして、注目のアニオリ演出はどのくらい見られるのか。次回が待ち遠しい。

「鬼滅の刃」柱稽古編
ABEMAにて毎週月曜夜0時より最新話を無料放送。
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/26-75
【(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable】


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラム、映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X:@kaku_magari