「衝撃すぎる」「涙止まらん」ついに明かされた“内通者の正体”にSNSが騒然…アニメ『僕のヒーローアカデミア』第141話の魅力を解説！

アニメ『僕のヒーローアカデミア』は他の春アニメより少し遅れて5月4日から第7期の本編がスタートしたものの、スターアンドストライプと死柄木弔との死闘が繰り広げられるなど、最初からアクセル全開だ。加えて視聴者に衝撃を与えたのが、以前からほのめかされていた雄英高校に潜む「内通者」の存在。いったい誰が裏切り者なのかたびたび考察が飛び交っていたが、第141話にてついにその人物が発覚した。

ついに明かされた内通者の正体とは？

オールマイトによると少なくとも1週間は死柄木が動けない猶予があり、その間に特訓して力を底上げする雄英高校1年A組のメンバー。お互いに協力し、時には敵同士になりながら切磋琢磨する。

爆豪勝己は新しい技である「クラスター」を身につけ、ヒーローコスチュームが冬服に。轟焦凍も自らの「半冷半燃」の個性に磨きを上げ、どこか今までと雰囲気が違って見える。ついこの前まではたった1人で戦い続けていた緑谷出久（以下、デク）はもう孤独ではなく、頼もしいA組の仲間が共にいる。また、爆豪と手合わせしたデクが攻撃によって頭が焼け焦げてアフロのようになった姿が面白く、作品が持つコミカルさを忘れていない。

しかし、心強いA組の中にデクが戻ってからも笑顔を見せない人物がいた。それが、青山優雅だ。森の中で青山が両親とオール・フォー・ワンに利用されている話をしているシーンが映し出され、内通者が青山だと発覚する。SNSでは「びっくり！！衝撃すぎる」「涙止まらん」「つらい」と明かされた秘密に大きな反響が。まさかの内通者の正体に、ファンは驚きを隠せない様子だ。

内通者である以外にも、青山がもともと無個性だった事実が明かされる。オール・フォー・ワンから個性を与えてもらう代わりに支配され、USJや林間合宿の場所を漏らしていたのだ。デクはオールマイトから「ワン・フォー・オール」の個性を授かり、青山はオール・フォー・ワンから「ネビルレーザー」の個性を与えられた。元は無個性で後から個性を得たという、2人の意外な共通点。だが、似た境遇なのにたどった道はまったく違ったものになってしまった2人の対比が残酷で、胸が締めつけられる。

青山の葛藤と葉隠の悲痛なセリフが泣ける

最初に青山が内通者だと知ったA組・葉隠透の「何考えて教室にいたの！？寮でみんなと暮らしていたの！？ねぇ、青山くん！！」という悲痛な叫びが心につらく響く。両親を人質にとられてA組の仲間を裏切っていた青山の葛藤に感情移入し、どうしようもない気持ちになる。それはデクと葉隠にとっても同じで、仲間だと思っていた青山がヴィランに情報を流し、絶望した表情で「僕はクズのヴィランだ」という彼にいろんな複雑な感情が渦巻いただろう。デクや青山、葉隠が号泣する姿にこちらまでもらい泣きしそうになる。

内通者の正体と青山の個性の真実が判明した第141話は、驚きとともに涙なしには観られないような回になった。ただ、青山次第ではオール・フォー・ワンを誘導できる。『僕のヒーローアカデミア』はデクだけではなく、みんながヒーローになるまでの物語だ。仲間を裏切った自分を“ヴィラン”だという青山が、まさしく現状を打破する“ヒーロー”になる瞬間を期待したい。

僕のヒーローアカデミア
ABEMAにて毎週土曜22時より無料放送。
放送後1週間、最新話を無料で視聴できる。
［番組URL］https://abema.tv/video/title/19-15
【(C)堀越耕平／集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会】

---

ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラム、映画の作品評、マンガのレビューを手がける。X：@kaku_magari