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就活中に…面接官「女子校卒なら、女性らしい視点を」→娘の“秀逸すぎる”切り返し→朝ドラ『虎に翼』のヒロインのようだと話題に

  • 2024.5.27

就職試験の面接には、緊張しながらも万全の準備をして挑みますよね。しかし、面接官側から理不尽なことを言われることも、残念ながら少なくないようです。

yamakimi(@yamakimi_zzz)さんが、娘さんの就活中のエピソードについてX(旧Twitter)に投稿すると、1.3万いいねが集まり(2024/05/21時点)、「秀逸な切り返し」「同じこと言われたことある」と話題になっています。

そのエピソードが、こちら。

娘さんとの話題に上がったのは、現在放送中の連続ドラマ小説『虎に翼』。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーです。

法曹への道を目指して主人公の寅子たちが高等試験を受けるなか、口述試験において試験官から偏見に満ちた物言いをされる女性の姿が描かれました。

ドラマの中ではこのとき1930年代後半。しかし、あれから約100年が経とうとしている今でも、偏見の拭えない面接官はいるようです。

yamakimiさんの娘さんがおっしゃる通り、当然ながら、10人いたら性別に関係なく10人の視点があります。娘さんの非常にまっとうな指摘に対して「気が強い」と返すとは、いわゆる意図的な「圧迫面接」とはまた違う残念な対応ですね。

面接では志望者もその会社のことを見定めているわけですから、働く前にこういったことが表出するのは、志望者にとっては、逆にありがたいことかもしれませんね。面接官も、会社の代表として評価を下される立場なのだということを、忘れずにいたいものです。

100年経つというのに

投稿者さんに、娘さんとのやりとりについて、詳しくお話を伺いました。

---娘さんの回答をご覧になって、どのように感じましたか?

この人らしくて最高だなと思って爆笑しました

---本当に素敵です。娘さんとはこのあとどんな会話をされましたか?

「『虎に翼』がとにかく面白すぎて二人とも大好きで、ただただ感想を思ったままにLINEで送り合っていた一部です。とくに実のあるような会話はありませんが、寅子たちの境遇と今の時代を重ねて、変わったところもあるけどなぜ100年経ってもこんなに変わらないのかという憤りや悔しさは共有しています

---まさにその通りですね。だからこそ今の社会の我々にも響くのでしょうね。

「その面接での他のやりとりについても教えてもらいましたが、それはさすがに言えません」

切り返しが秀逸!

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

この切り返しは秀逸だし賢い娘さんだと思う
そしてこの回答にこんな返ししかできない面接官の無能ぶりがまたなんとも...
そもそも石をどかせ
名言金言
私が人事部なら即採用!
この「女性らしい視点」ってほんとわからん。
娘さんの仰っていることは100%正しい。

同じ経験があります

私も面接で気が強いねって言われること何回かあったけど、質問されたから学んだ知識で話しただけ。
あれっうちも就活で
あなた気が強いって言われるでしょ
ってまったく同じセリフ言われたことあるわ(ン十年前)
まだ気が強く日系企業で働いていた頃同じような事言われて上司さんは男性らしい視点で何やったんですかって言ったら溜息つかれた

面接や職場で、同じようなことを言われたという経験のある方も、残念ながら多い様子。また、yamakimiさんの娘さんのように、きちんと反論をしたという頼もしい声も。

作中にも登場する「雨垂れ、石を穿つ」という言葉のように、世の中を変えていくために一人ひとりが努力をしています。ですが、あれから100年も経とうとしている今、石を穿つことを求めるのではなく、石そのものをどけるべきだという考えを、多くの人が持てるようになると良いのかもしれませんね。



取材協力:yamakimi(@yamakimi_zzz)さん