夫「おしゃれしなよ！」とサプライズでプレゼント⇒妻の怒りが爆発しそうになったワケは

ある年のクリスマス、私は夫からサプライズプレゼントをもらいました。最初はうれしいというよりも、困惑とイライラの気持ちでいっぱいでしたが、実際にプレゼントを使ってみると、夫への気持ちが変わり……。

ある年のクリスマスのことです。前の晩、私と夫は用意しておいたクリスマスプレゼントを子どもの枕元に置いておきました。

翌朝、目を覚ました子どもはプレゼントに大喜び。そして、私の枕元にもプレゼントと思われる袋が。それはなんと、夫から私へのクリスマスプレゼントでした。私が寝ている間に、こっそり枕元に置いてくれたようです。まさか自分もプレゼントがもらえるとは思ってもいなかったため、とてもびっくりしました。

私はさっそく袋を開けてみました。中から出てきたのは、なんと冬用のカラフルな靴下。私はそれを見て、正直うれしいというよりも、ちょっと困惑した気持ちになりました。もう少し、おしゃれなプレゼントが入っていると期待してしまっていたからです。

また、このとき私はちょうど育児について切羽詰まっていたとき。「仕事帰りにプレゼントを選ぶ時間があったら、早く家に帰ってきて、育児や家事を手伝ってほしいのに」という気持ちも湧いてきてしまいました。

しかし、せっかくプレゼントをくれた夫にこのままの気持ちをぶつけるのは、さすがに気が引けたため、「ありがとう」とお礼だけ伝えました。

すると、夫は「家事と育児で忙しくて、新しい服を選ぶ時間もないでしょ。だから、せめて足元だけでもおしゃれにしなよ」とにっこり。私は再び「だったら私の忙しさを解消するためにも、早く帰ってきてよ！」と怒りが爆発しそうになりましたが、ぐっとこらえました。

しかし、数日経ったある寒い朝のこと、私は夫からもらった靴下をはいてみることに。もらったときのことを思い出すと気分が悪くなりましたが、はいてみてびっくり。はいた瞬間、ポカポカと足元から暖かくなってくるのを感じたのです。そして、私は夫の気づかいに感謝することができたのでした。

よく考えてみれば、夫も仕事が忙しい中、私のために時間を割いてプレゼントを選んでくれたのです。そう思うと、夫に対してイライラしてしまった自分が恥ずかしく感じます。今でもその靴下をはくたびに、「もっと夫にやさしくしよう」と申し訳ない気持ちになります。

著者／nanoka22
イラスト／マメ美

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ベビーカレンダー編集部／ムーンカレンダー編集室