【Soup Stock Tokyo】“離乳食無料提供”で炎上も売り上げ好調！　食べてわかった人気の秘密

首都圏を中心に展開する食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo（スープストックトーキョー）」。昨年は“炎上騒動”もありましたが、業績は好調の様子。その理由を探るべく店に行ってきました！

目次

・「Soup Stock Tokyo」、初の売り上げ100億円突破!?
・「離乳食無料提供」で炎上の過去も
・メニューは店舗ごとに変わる！
・「8種類の野菜と鶏肉のサラダスープと東京チキンカレーのセット」を実食！
・「Soup Stock Tokyo」が女性リピーターを増やすワケ

「Soup Stock Tokyo」、2024年3月期は初の売り上げ100億円突破!?

“働く女性がひとりでも気軽に入れるお店”として、1999年に創業した「Soup Stock Tokyo」。97年に創業者の遠山正道氏が起案した物語形式の企画書「スープのある一日」が形となり、東京・お台場に第1号店をオープンしたことが始まりです。

化学調味料、合成甘味料、保存料、合成着色料を使用しない、素材本来のおいしさを引き出すことにこだわって作られた高品質のスープや、清潔感があって居心地の良い店内などが女性にウケ、創業わずか10年で売上高42億円を記録。店舗数は52店舗に拡大しました。

2020年には70店舗まで増えましたが、コロナ禍により営業停止を迫られたこともあり、ニュースメディア「東洋経済オンライン」が伝えたところによれば、売り上げは2020年3月期の87億円から、21年3月期は70.8億円まで減少。店舗数も52店舗まで減っています。

しかし、EC事業やデリバリー事業の成長や、感染拡大が落ち着いたこともあり、業績は回復傾向に。23年3月期は98.8億円まで伸ばし、24年3月期は初の100億円突破が見込まれているそうです。

「Soup Stock Tokyo」、離乳食の無料提供で過去には炎上騒動も

そんな「Soup Stock Tokyo」といえば、昨年4月に離乳食の無料提供を全店で開始。ネット上では「店に赤ちゃんが増えたら落ち着けなくなる」「ベビーカーで店に入られると邪魔」などと反発の声が続出し、炎上騒動へと発展。

これを受け、同社は公式サイト上に声明文を発表。離乳食の無料提供は食の多様化、グローバル化を目指す「Soup for all!」の趣旨に沿った取り組みの一環であることを説明した上で、「私たちは、お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはない」と強調しました。

どんな批判されても安易に謝罪せず、しっかりと企業理念を示したこの対応には「とても誠実で芯のある声明」「毅然とした態度でかっこいい」と称賛の声も寄せられ、結果的にファンを増やすことに。

あれから1年、お店は今いったいどうなっているのか、様子を見に行ってきました。

「Soup Stock Tokyo」、店舗ごとに毎週食べられるスープが変わる！

「Soup Stock Tokyo」のメインメニューは、スープやカレー。スープ2種類を選ぶ「スープとスープのセット」1,180円、カレーとスープ1種類を選ぶ「カレーとスープのセット」1,280円のほか、それぞれ単品でも注文可能です。

なお、店舗ごとに毎週食べられるスープが変わり、私が訪れたルミネ新宿店だと、メインのスープやカレーのメニューは以下の13種類がラインアップされていました。

スープ（単品：Sサイズ560円、Rサイズ730円、Lサイズ910円）
・8種類の野菜と鶏肉のサラダスープ
・オマール海老のビスク
・東京ボルシチ
・とうもろこしとさつま芋のスープ
・国産牛すじとなめこのチゲ
・生姜入り和風スープ
・焼き鯛出汁の和風スープ
・北海道かぼちゃのスープ
・ミネストローネ

カレー（単品：ルーのみ660円、カレーライス870円）
・東京チキンカレー
・7種類の野菜の辛くないマイルドカレー
・ラタトゥイユカレー
・無花果チャツネのキーマカレー

季節限定のお得なセット（ドリンク付き）
・8種類の野菜と鶏肉のサラダスープとオマール海老のビスクのセット 1,380円
・8種類の野菜と鶏肉のサラダスープと東京チキンカレーのセット 1,480円

ドリンクはフードとセットの場合、プラス240～340円。食べられるスープとカレーは決まっていますが、通常メニューにドリンを追加するよりもお得。

「限定」というワードに弱い私は、「8種類の野菜と鶏肉のサラダスープと東京チキンカレーのセット」を注文することに！

季節限定「8種類の野菜と鶏肉のサラダスープと東京チキンカレーのセット」1,480円に大満足！

こちらが、「8種類の野菜と鶏肉のサラダスープと東京チキンカレーのセット」1,480円です。ドリンクは「和紅茶」をチョイスしました。「Soup Stock Tokyo」はカフェスタイルの注文方法で、カウンターですぐに料理が提供されます。

まずは、サラダスープから実食！ パッと見ではレタスの存在感が際立っていますが、スプーンをカップの中に入れてみて驚き！ 商品名の通り、ほかにも、ホールトマト、ピーマン、パプリカ、玉ねぎ、ズッキーニ、なす、かぶといった野菜や鶏肉のほか、パスタも入っていてかなり具だくさんなんです。

スープはチキンベースなんですが、一口飲んだだけで、野菜のうまみが溶けだしているのがわかります。さらにニンニクの風味もあり、見た目以上に奥深いお味でかなりおいしい！

実は私、ズッキーニやなすがあまり得意ではないんですが、かなりよく煮込まれていて原型があまり残っていなかったからか、「これならイケる！」とまったく気にせずに食べられました。

それに、一度にたくさんの野菜をとれるのもうれしいところ。自宅で作るにしても、ここまで野菜を買いそろえるのはなかなか大変なので、お店で手軽に食べられるのはありがたいです。

続いて、メインのチキンカレーへ。公式サイトを見たところ、玉ねぎと鶏肉、カシューナッツとヨーグルトが入った「東京生まれのインドカレー」とのことでした。

インドカレーというと、スパイスが強めなイメージでしたが、このカレーはトマトベースで酸味がきいていて、意外とさっぱり！ 辛さも控え目でありながら、ほどよくスパイシーで、食べやすさも◎

また、カシューナッツとヨーグルトがいい仕事をしていて味にコクがあり、辛さと旨さのバランスが絶妙！ スープ同様にこちらもしっかり煮込まれていて、玉ねぎの形はほぼ残っていません。

鶏肉は大きい塊が3つ入っていて、想像以上にほろほろで柔らかく、筋張ったところもなくてありませんでした。また、白ごまのごはん（単品260円）を食べて驚き！

セットメニューでは、主食を白ごまのごはんか石釜のパン（単品260円）、もしくは追加50円で桐生酵母の全粒粉ロールを選ぶことができます。今まではスープとスープのセットとパンしか食べたことがなく、今回カレーを選んだことで初めて口にしましたが、シンプルな見た目なのにすごくおいしかったんですよ。

どうやら、過去に期間限定で公式サイト上にレシピを公開していたそうで、お米を炊く際に、白ごま、オリーブオイル、塩を加えると、家庭でも簡単に再現できるそう。

ルーといい、ごはんといい、見た目以上のこだわりが感じられ、もっと早くからカレーを食べておけばよかったと後悔したくらい。1,480円と値段は安くありませんが、野菜の値段は高騰していますし、これくらいするのは仕方ないと納得できるほどに大満足でした。

「Soup Stock Tokyo」が女性リピーターを増やすワケ

こうしてすっかり満腹になった私。「Soup Stock Tokyo」は、野菜をたっぷり使い、栄養バランスが良いメニューが多いので、おなかいっぱい食べても、そこまで罪悪感がないところがうれしいところですよね。

なお、今回、私が店を訪れたのは平日でしたが、それにしては盛況で、客層は20～40代の女性が9割を占めていました。夜の時間帯ということもあり、お子さん連れの方はおらず、学生さんからお仕事帰りのOLさんが多かった印象です。

また、席の回転率も比較的早いので（店舗によるのかもしれませんが……）、混んでいてもすぐに席につけるのもありがたい！

それに、店舗ごとに毎週食べられるスープが変わるという点も、お店に行く楽しみが増えるので、限定ものに弱い女性のリピーターを増やしている理由でしょう。

かくいう私も、久しぶりに店舗を訪れ、あらためて「Soup Stock Tokyo」の魅力を実感し、近いうちにまた足を運ぼうと思ったのでした。

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サイゾーウーマン2022.11.25

サイゾーウーマン編集部
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