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「母子家庭=貧乏」として結婚を許してくれない彼の父⇒彼の父に母の正体を告げた結果…!?

  • 2024.4.30

彼との結婚が決まり、彼が両親を連れて結婚の挨拶にきました。無事に顔合わせは終わったのですが、私にはひとつ気がかりな点が。それは私の育ちの話をしたときから空気が変わったことです。不安を抱いていましたが、その不安は的中。その日のうちに彼の父から私に連絡が届き、「結婚を許してほしければ〇〇しろ」など、無理難題を突き付けてきたのです。

母子家庭は貧乏なの?

顔合わせが終わり、彼と彼の両親が帰ったあとしばらくしてある人物から私に連絡がありました。「わが家に嫁ぎたいならそれなりの努力をしなくてはならない。わかるね?」と。彼の父だろうということはわかりましたが、このとき私は彼の父と連絡先を交換していません。「彼が教えたのだろうか……」と思いながらひとまず「本日はお時間をいただきありがとうございました」と返事をしました。

今日の顔合わせ、ある瞬間から空気が変わった気がしたので、もしかしたら気に障ることをしてしまったのかもしれない――。そう思った私でしたが、彼の父からきた返事は予想外のものでした。

「まさか母子家庭とは。貧乏な家庭ということだろう」。彼の父に言われて思い出しました。空気が変わったのは、私の育ちの話をしていたときだったのです。

彼の父が言う「母子家庭=貧乏」というのはどういうことかわからず、私は困惑してしまいました。顔合わせでも私は何不自由なく育ててもらったことを話していたはずです。しかしこんなふうに思われていたのかと思うと、残念でなりませんでした。

私は今一度「母子家庭で育ちましたが、不自由だったことはありません。母は仕事にも熱心で、それでいて家のことは手を抜かず、大学まで卒業させてくれました」と伝えると、彼の父からはまたもや衝撃の連絡が届いて……。

「大学卒業なんて当たり前なんだよ。それより貧乏人が息子にすり寄って何を企んでいる? 資産狙いか?」と。

決してそんなことはないのに……。私は目の前がクラクラしてしまいました。

彼の父が突きつけてきた結婚の条件

どうやら彼の父は私が母子家庭で育ったことが気に入らない様子。結婚を許したくないのか、無理な条件を突き付けてきました。「そんなに結婚したいというのであれば来週からわが家にこい。通いで家政婦をするんだ。嫁にふさわしいかどうか見てやる」と言うのです。

ほかにも、医学の知識を1年で身につけろ、マナーを学べ、などという理解しがたい条件を並べてきて……。なんと、さらに「母親とは縁を切り、結婚式にも呼ばないこと」と信じられないことを言ってきたのです。いくら母子家庭に偏見を持っているからと言って、人の家族に縁を切れと言うなんて……。私は彼の父を人として信用できなくなってしまいました。

また、これでは結婚を許してもらえそうにありません。そこで私はこの状況を彼に相談することにしました。彼に彼の父とのやりとりを説明して、「結婚に条件をつけられるなんて思っていないし、こんな発言をする人なんてびっくりした。さすがにこの条件は飲めないよ」と伝えました。すると、彼からも思いもよらない返事がきたのです……。

「なんで? 俺と結婚したくないわけ?」。

嘘でしょう……? 目の前がクラクラして「母子家庭で育った私のことを下に見てる?」と聞くと、「欠けた状態で育ったのは事実。俺より劣るのは仕方ないことだろ」と返事が。まさか彼も彼の父と同じ価値観を持っているとは思いませんでした……。

そして私は「今後のことも含めて考えさせてほしい」と伝えて連絡を区切ったのです。

1週間後…

彼の父から「うちにこないということは、条件を飲まないということでいいんだな?」とメッセージが届きました。1週間いろいろと考え、このときにはもう私の気持ちは固まっていました。そのため「以前も申し上げた通り、お父さんのおっしゃる条件はとても飲めるものではありません。特に母との件はお断りします」。そう伝えると、「やはりエリート息子と貧乏嫁は釣り合わない」と返信がありました。……が、このままで終わりでは私も納得できません。そのため母にことの経緯を相談していたのです。

母は、私が母子家庭で育ったということだけでここまで見下されていることに驚いていました。それからすぐに、「この前はどうも、母です」と彼の父に直接連絡してくれました。それでも彼の父は「母親が出てきても話は変わらないぞ。身分が違いすぎるんだからな」とひるみません。しかし、母が「申し遅れました。私、医療機器を専門に扱う〇〇社の代表取締役社長をしております」と自己紹介をした途端、彼の父の態度が一変。

「そんなバカな……貧乏な母子家庭なんじゃ……!?」。——私の母は社長ということは話していませんでしたが、母は私を不自由なく育ててくれた、そんな母に感謝しているという話をしていたはずです。

その後、私と母で「婚約は破棄する」ということを伝え、彼の父との連絡を終わりにしました。

その後すぐに、彼から私の元へ電話がかかってきて、「婚約破棄するなんてどういうことだよ!? 親父のことなら無視しておけばよかっただろう!」と言うので、「あなたは私が相談したときになにも言ってくれなかった。結婚したとしても、何かあったときに私の味方にはなってくれないんだなと思って結婚をやめたのよ」と一蹴。そして私は「さようなら」とだけ言って電話を切りました。

婚約破棄した後、彼がどうなったのかはわかりません。ですが、結婚前に本性がわかって心底よかったなと思う出来事でした。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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