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「女の子にキスするのってどう思う」と小学生に聞かれたら?アメリカの驚きの性教育とは

  • 2024.4.29
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アメリカでシングルマザーをしながら、子育てについて発信しているひろこです。先日7歳の息子の通う学校で、子ども同士で「女の子にキスするのってどう思う?」などの会話をしていたと先生から報告がありました。小学生くらいになると性に興味を持ち始める年齢で、親としては「子どもにどう話せばいんだろう?」と悩みますよね。特に今の子達は、私達の子ども時代とは比べ物にならない情報量の中で生活していますし、親にとっては心配な部分でもあります。私を含めて、性教育っていつから始めればいいの?家庭では何をしたらいいの?と悩んでいるママ、パパも多いと思います。今回は、フォロワーさん達が家庭で取り組んでいる「性教育」や、アメリカの先生の子ども達への対応を紹介していきたいと思います。

性教育っていつから始める?

「いつから性教育を始めましたか?」とフォロワーさん1,114人にアンケートを取ったところ、以下の結果になりました。

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未就学児から始めているという方が半数近くいる一方で、「まだ始めていない」という方も同じくらいいるという結果に。各家庭での性教育の取り組みにはかなり差があるように感じました。

アメリカの先生の対応は?

子ども達が「女の子にキスするのってどう思う?」という会話をしていたのを聞いた先生は、子ども達を集めてこんなお話をしたそうです。「自分や人の体に興味を持つのは自然なことだけれど、それは学校でお友達とする会話として適した内容ではないよ」という事をまずはハッキリと伝えたそうです。そのあとで、理由をこんな風に説明したと教えてくれました。「自分のことではなくても、あなたたちが誰かの体の事を話しているのを聞いたら、その人はどんな気持ちになるかな?」「もし自分の体のことを誰かが話してたら、あなたはどんな気持ちになるかな? 嬉しいかな?」「これはダメ!」と一方的に言うというよりは、子ども自身に考えさせるように一緒に話し合っていったそうです。また、キスをすること自体が悪いわけではなくて、それをするには適した年齢があるということも話したそうです。取れる責任が違うから、大人と子どもでは「やっていいこと」の制限が違うんだよということを伝えるのも大事だと言っていました。私が驚いたのは、先生達がこのトピックについて、3日ほどかけて子ども達と話し合ってくれたという事です。その都度どんな話をしたかを親に報告をしてくれて、「家庭でもこんな風に話してみて下さい」と言われました。私が子どもの頃は、子ども同士でこういう会話をしていても「ませているのね」くらいで終わっていました。こんな風に真剣に性について大人と話すことは中学生になるまではなかった気がします。アメリカでは早期の性教育がいかに重要視されているか、認識の違いに驚かされた出来事でした。

まずはプライベートゾーンを教えることから

すでに性教育を始めているというフォロワーさんに家庭での取り組みについてアンケートを取ったところ、絵本を使ってプライベートゾーンについて教えているという人が多かったです。フォロワーさんから1番人気だった絵本は『だいじ だいじ どーこだ?』(大泉書店)でした。アメリカでも4歳くらいから、プライベートゾーン(水着で隠れる部分と口)は人に勝手に触らせて良い場所ではないし、勝手に触ってもいけない。と教えるのが一般的です。私も息子の性教育に絵本を使っているのですが、おすすめなのが『子どもを守る言葉「同意」って何? YES、NOは自分が決める! 』(集英社)です。これはアメリカで大人気の絵本で、日本語でも出版されています。性教育の基礎になる同意についてイラストを使ってとてもわかりやすく説明されていて、大人でもハッ!とするような内容です。全学校に置いた方がいいんじゃないかと思うくらい素敵な絵本です。

「生理」も大事な性教育

他にフォロワーさんが取り組んでいる性教育では、一番身近なママの生理について話していますという方も多かったです。私も息子が6歳の時に生理について話しました。「女の人だけにある体の仕組みで1か月のうちに1週間くらい、おしっこみたいに血が出てくるんだよ。赤ちゃんを作るための体の仕組みなんだよ」と話しました。血が出るという言葉に「それって痛いの?」と心配そうにしていたので、「それ自体は痛くはないけど、お腹がぎゅーってなったり、イライラしたりして大変なんだよね。気持ち悪くなる人もいるんだよ」と答えました。男性にはない女性だけの体の仕組みなので、息子にはその「大変さ」も伝わって欲しいと思っています。そして、「生理は赤ちゃんを作るための体の仕組みだから、これがあるからママは〇〇くんに会えたんだよ。だから大変だけど、ママにとって大切なものなんだ」ということも話しました。性教育は年齢に合わせて少しづつ取り組んでいくものだと思うので、私も日々どうやっていこうかと悩んでいます。みなさんが家庭で取り組んでいる性教育も是非教えてください!

【Profile】ひろこ(@hirorokok)

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カリフォルニア在住、7歳男子のママ。20歳でアメリカに留学。カレッジを卒業後、コンサルティング会社、貿易会社に勤務。2児のシングルファーザーだった元夫と結婚。非行少年だった長男と自閉症の次男の子育てを通して、ペアレンティング(子育て)について専門家から学ぶ。その後自身の息子を出産、離婚してシングルマザーに。現在は日系企業のアメリカ支社で経理部に所属。誰かの役に立つことを願い、アメリカの子育てアイデアを発信。初の著書『LA在住のママがやっている アメリカ式・はじめてのお金教育』(KADOKAWA)が好評発売中。

Instagram:ひろこ(@hirorokok)

著書『LA在住のママがやっている アメリカ式・はじめてのお金教育』

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