2024年の母の日は5月12日。日頃の感謝を込めて、お母さんに花を贈りませんか? フラワー&フォトスタイリストの海野美規さんが、母の日に人気のカーネーションを使った、可愛いアレンジとラッピングをご紹介します。カーネーションは花もちがよいので、贈り物にぴったり。カラーバリエーションも豊富なので、好みの色を選ぶことができますよ。今年は手作りのアレンジを贈ってみましょう!
母の日のカーネーション
もうすぐ母の日ですね。
母の日といえば、カーネーション。一年中見かけるカーネーションですが、やはりこの時期はたくさんのカーネーションがフラワーショップに並びます。母の日のカーネーションでは、赤やピンクが王道ですが、いろいろな色が出揃うこの時期に、ぜひカーネーションアレンジを楽しんではいかがでしょうか。
私のおすすめは、明るいグリーンのカーネーション。どんな色の花ともマッチしますし、今の季節にぴったりの爽やかな色合いに仕上がります。もう一つは、カーネーション‘マリポサ’。柔らかいピンクに赤い縁取りがとてもエレガントで、華やかなアレンジになります。
カーネーションとナデシコ・ダイアンサス
カーネーションはナデシコ科ナデシコ属の多年草植物です。
スタンダードタイプは、フリルの花びらが重なって大輪! とてもゴージャスです。アレンジメントに入れるとボリュームアップできます。スプレータイプのカーネーションは、枝分かれしていて、小輪の花がいくつもついています。小輪なのでアクセントに使ったり、小さなアレンジの時に使うといいですね。
スタンダードもスプレーも、どれにしようかと迷ってしまうくらい色のバリエーションが豊富です。
ビタミンカラーも微妙に少しずつ違う色合いが楽しめますし、世界で唯一の青いカーネーションとして話題になった、‘ムーンダスト’という紫色や薄紫色のカーネーションも人気です。ニュアンスカラーのおしゃれで大人っぽい色のカーネーションも素敵ですね。
また、この季節、ダイアンサスという名前でお店に並んでいる花があります。こちらは、ナデシコ科のダイアンサス属。同じナデシコ科なので、カーネーションとよく似ています。ダイアンサスは、花びらが一重の花が多く小輪なので、素朴な雰囲気でとても可愛らしいです。
ダイアンサスで人気なのは、ピンクと白の斑入りの‘ソネットフレーズ’。華やかで元気な雰囲気がいいですね。そのほか、黒い花の‘ソネットブラックジャック’も人気です。黒と白のコントラストがおしゃれです。
お母さんの好きな色、イメージに合う色を選んでアレンジしてくださいね。きっとお母さんも喜んでくださることと思います!
アレンジに使った花
今回のアレンジには、浅型の器(直径20cm×高さ10cm)を用意しました。花を垂直に、デコボコに高低差をつけて入れるだけ。テクニックいらずで簡単に仕上がります。
カーネーションは水上がりもよく、日持ちもするのでアレンジにぴったりの花です。
- カーネーション‘セルティック’(グリーン)
- カーネーション‘マリポサ’(ピンク+赤い縁取り)
- ビバーナム‘スノーボール’
- エピデンドラム
- エリンジウム
- スプレーバラ
- ゼラニウム
- ニゲラ
アレンジの手順
1.器に、吸水させた吸水性スポンジをセットします。
2.カーネーション5本をスポンジに垂直に挿します。高低差をつけてデコボコになるようにします。
3.同じように、ビバーナムスノーボールを入れます。
4.ピンクのカーネーション、エピデンドラムなど残りの花材を、バランスを見ながら入れます。
5.リボンを掛けて出来上がり。
アレンジのラッピング方法
1.セロファンをカットします。
2.器の下に薄紙を敷き、カットしたセロファンの中央に、アレンジを置きます。
3.セロファンの両端をアレンジの上にもっていき、左右を摘んでリボンで結びます。
母の日に花を選ぶ
毎年母の日に合わせて、いろいろな場所にフラワーショップのポップアップストアが出現します。
カーネーションをメインにたくさんの切り花が並ぶのはもちろん、カーネーションやアジサイ、クレマチスなどの鉢植えも取り揃えられ、とても華やかです。普段からこの場所にこんなふうに花が並んでいたらいいのになあ、と思います。
どういう人がお花を買っていくのかなと、ちょっと観察してみると、小さな女の子が一生懸命お花を選んでいたり、小学5、6年生くらいの男の子のグループがそれぞれ1本ずつカーネーションを選んでいたり、20代の若い男性がカーネーションの入った花束を注文していたり。
母の日には、老若男女関係なく多くの方が「お母さんにお花を贈ろう!」と思うって、やはりとても素敵なことですね。
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。