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働く上で必要な「健康マネジメント」困っている症状があれば相談を

  • 2024.4.26
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出典:シティリビングWeb

森まどかさん

医療ジャーナリスト。日本医学ジャーナリスト協会正会員。医療専門放送局キャスターを経て独立。くらしにおける医療課題等を取材しメディア出演や執筆で発信

出典:シティリビングWeb
働く上で必要な健康マネジメント困っている症状があれば相談を

多くの企業が新年度を迎えたいま、働く上での健康マネジメントについて考えてみませんか?

経済産業省の調査*1で、女性従業員の52%が女性特有の健康課題などにより職場で困った経験が「ある」と回答。月経痛やPMS(月経前症候群)を挙げる人が多くいましたが、厚生労働省の資料*2によれば働く女性が「生理休暇」を取得した割合は0.9%と低く、ほとんどの人は痛みが強くても我慢して出勤していることがわかります。我慢しつづけることで婦人科の病気の発見が遅れる懸念もあるので、休暇を申請し婦人科を受診することの大切さを知ってほしいと思います。痛み止めを使う人も多いですが、飲み過ぎは胃を荒らしたり、月経に伴う頭痛を悪化させたりする場合もあるので注意が必要です。

また、月経のある女性の6割以上が「貧血」「かくれ貧血」といわれています。めまいや立ちくらみ、気力の低下などさまざまな不調につながるので、鉄分やたんぱく質の摂取を意識しましょう。

「がん」にも備える必要があります。20代では女性が男性の1.5倍、30代では女性が2.4倍多く診断されています*3。子宮頸がんが20代から、乳がんが30代から増え始めるからです。仕事や育児に忙しくても、対象の年齢になったら「がん検診」の受診を忘れないようにしましょう。

困っている症状があれば、あらかじめ上司や人事担当者に伝えておくことで休暇取得がスムーズになる場合も。日頃のコミュニケーションを自分の健康マネジメントにつなげる工夫もしてみてください。

*1「働く女性の健康推進に関する実態調査(経済産業省)」

*2「働く女性と生理休暇について(厚生労働省)」

*3 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「全国がん罹患データ」2019年

出典:シティリビングWeb

誰もが不調を我慢せず、働きやすい環境へ ※写真はイメージ

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