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【FP fumico】結婚する時に考えておきたいお金のコト

  • 2024.4.26
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結婚して生活を共にする時、切っても切り離せないのがお金の話。共働き世帯の家計分担はどうする? 大切にすべき価値観とは? 結婚生活と家計管理のポイントを、「マネー」に関するインスタグラムへの投稿で、主に20~40代の女性から支持を集めるFP(ファイナンシャルプランナー)のfumicoさんが、インスタでもお馴染みの手書きのノートとともに解説します。

共働き世帯、不公平感のない家計分担とは?

朝日新聞telling,(テリング)

婚姻数の減少は、コロナ禍で出会いの場が減ったことも原因と言われていますが、経済的な理由や価値観の変化などが複雑に絡み合っていると思います。
結婚する/しないは人それぞれですが、結婚する場合、人生の大きなターニングポイントになるのは確実です。

私自身、結婚当初は生活リズムや家事のやり方の違いで何度も衝突しましたし、お金の管理についてもきちんと話し合えていませんでした。
お金の話は家族であってもしづらい。これまで別々に暮らしていた相手であれば尚更です。

共働き世帯が増え、「結婚後も夫婦ともに働く」のが当たり前の状況になってはいるものの、収入に差があることも多く、不公平感のない家計分担についてお悩みの方も多いかと思います。
このコラムを考えるきっかけにして頂ければと思います。

「譲れない支出=自分軸」を見極めて家計管理

朝日新聞telling,(テリング)

ふだん何気なく使っているお金にも、自分らしさが表れます。
食費は節約して趣味の推し活に全力投球したい方もおられるでしょうし、洋服は“プチプラ”で構わないけれどスキンケアなどの美容にはお金を掛けたいという方も。

「これだけは譲れない」支出の中には、ご自身が大切にしたいものが隠れています。この先、結婚する/しないにかかわらず、この「自分軸」を発見しておけば、お金を掛けたいコト、掛けなくても暮らせるコトが分かり、メリハリの付いた家計管理をしやすくなります。

もちろん、家計の削減効果という意味では固定費の方が大きいので、無駄がないかチェックしておくことも重要です。

我が家も最近、ようやく格安スマホに乗り換えました。夫が通信環境に不安を抱いており踏み切れなかったのですが、実際に利用してみると我が家の場合はこれまでとほとんど変わりなく、それでいて料金の差は歴然。固定費削減の威力を今更ながら実感しています。
(参考:)

サイフは1つ?別々? お金を貯めやすいのは……

朝日新聞telling,(テリング)

共働きの家計管理方法は、ノートに書いた以外にもあります。
「一方の収入で生活し、他方の収入を貯蓄に回す」方法は、夫が正社員、妻がパートなど収入に差がある場合に選ばれることがあります。貯蓄担当の収入が減ってしまっても生活が成り立つというメリットはありますが、生活費を担う側の収入が病気などで減って家計が苦しくなったり、貯蓄が思うように増えず不満が出たりする注意点もあります。

それぞれの費目ごとに担当を決める方法は、正社員どうしの共働き夫婦が選ぶことが多い。ただ、昨今のような物価高の負担感が一方に偏ったり、相手が担当している費目について節約意識を持ちにくくなってしまったりする可能性も。新しい支出(出産・育児など)や特別支出(家電の買い替えなど)をどのように負担するかをその都度考える必要もあり、個人的にはあまりオススメしません。

お金を貯めやすいのはやはり、2人の収入すべてを1つにまとめる方法。「毎月のお給料はすべてを1つにまとめる。ボーナスについては一定額ずつ出してまとめ、残りはお互い自由に使う」といったように、ある程度の自由度を持たせて組み合わせるのもオススメです。

共働きの場合は収入が多い分、財布の紐が緩みがち。そして一度緩んだ紐を締めるのは難しい。「ふたを開けたらお金が全然貯まっていなかった……」とならないように、目標意識や金銭感覚をなるべく一致させておきたいところです。

パートナーとライフプランを共有する

朝日新聞telling,(テリング)

家計管理をする時にお勧めしたいのは、細かいルールや貯金の目標金額の設定から始めるのではなく、人生の目的やライフプランを考えることからスタートする方法。

「食費を月〇万円以下に収めたい」「〇〇費を10%削ろう」といったことも大切ですが、「5年後に家を買うために〇万円用意したい」「毎年、海外旅行に行けるよう〇〇費を減らして〇万円貯めよう」と考えた方が、目標に向かって頑張れるのではないでしょうか。

とくに結婚している場合、「元は他人」であるパートナーと歩幅を合わせるためには、ライフプランの共有が重要となります。

ライフイベントや働き方に合わせて家計管理の方法を変えても構いません。結婚当初は正社員どうしの共働きでも、出産や病気、親の介護など、人生100年時代には何が起こるか分かりませんし、コロナ禍のように、急に働き方を変えざるを得なくなるかもしれません。
臨機応変に対応できるよう、家計管理の方法も色々あると知っておければ安心です。

人生の目的やライフプランを自分以外の誰かと共有するのであれば、コミュニケーションと信頼関係が何よりも大事です。どのようにお金を使うかはどのように生きるかに直結しますから、まずはご自身が何に重きを置いて人生を歩みたいのかを考えるところから始めてみましょう!

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FP fumicoの“Live colorfully”の次回は、5月31日に公開の予定です。

■fumicoのプロフィール
CFPⓇ保有のファイナンシャルプランナー。 大学卒業後、生命保険会社や市役所での勤務を経て、2017年12月より「お金」に関するInstagramへの投稿を始める。社会保険や税金・資産運用といった学ぶ機会がなく、話題にも上りづらいコトを身近に感じてもらえるよう、解説の投稿は手書き。趣味は起床後すぐの15分ヨガと、株式投資。

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