星の運行やエネルギーをひもといて星読みを行う大人気ヒーラー・yujiさんと、古くから地方に伝わる神話や伝統文化に造詣が深い旅ライター・仁田ときこさんの吉方取り連載の第4回。2024年、辰年に行くべき開運スポットを気ままに散歩しながらご紹介します。自分にとっての聖域「マイ プライベート サンクチュアリ」が発見できる、ささやかな指針になることを願って。
今回の福めぐりパワースポット「福徳神社」
4回目の福めぐりパワースポットとして訪れたのは、日本橋の高層ビル群に埋もれるように佇む、都会のオアシス的存在の「福徳神社」。古くから金運を上げる神社として名高く、最近では「推しに会える」という新たなご利益まで出現。
スーツ姿のビジネスマンや、自分の推しグッズを持った若い女性たちに並んで、福めぐりチームが福徳神社を参拝してきました!
福めぐりをするのはこの二人
yujiさん Profile
星読み係。ヒーラー。18歳でイタリアにわたり、ミラノでプロダクトデザイン事務所に勤務。その後、天から招かれるようにヒーラーの活動が始まり、書籍や講演、リトリートなど、幅広い分野で活躍。毎日星読みを行い、星からのメッセージを言語化して発信。『風の時代の未来予測』(講談社)をはじめ、著書多数。
仁田ときこ Profile
編集ライター。古くから伝わる風習や祭祀、伝統工芸について雑誌やwebで執筆。最近では自身のカメラで撮影した写真とともに旅コラムを寄稿する。民俗学を学び、神話や伝統文化に造詣が深い。土地に根付くエネルギーとうまく付き合う方法を解説。
日本の財を司る街で金運UP!
今回訪れたのは、日本を代表する金融の街・日本橋! 日本で初めて銀行や証券会社ができた街です。取材当日の朝もビシッとスーツを着こなしたビジネスマンが大勢闊歩!
仁田 「江戸時代には日本橋を起点に、五街道(東海道・日光街道・中山道・奥州街道・甲州街道)が制定されたんですよ。古くから多くの旅人は日本橋をスタート地点にして旅立って、地方からは江戸の日本橋を目指して多くの旅人が訪れたそう。約400年前から日本経済の中心だったんです」
折しも、この日はyujiさんがイタリア周遊50日の旅に出る前日! 旅の出発地点によき神社を本能で選んでいたのかも?
金融関係以外に、デパートとして最も歴史のある「日本橋三越本店」や、海外旅行者向けの文化体験を取り入れる文化複合施設「COREDO室町」など、さまざまな手札を揃えた百貨店の新旧交わる商業エリアでもあります。
そんなビル群の間を縫うように参道が伸びているのが、この街の鎮守とされる「福徳神社」です。貞観年間(859〜876年)にはすでに鎮座していたといわれているので、実はとても古い神社。
主祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。五穀主宰の神を祀っている。日本橋室町の再開発によって建て替えられ、現在の新社殿は2014年に竣工。
yuji 「僕は10年ほど前から、年1回の割合で通っています。日本の金融経済とともに発展した街なので、やはり財にまつわるエネルギーに満ちた神社だと思いますよ」
仁田 「私たちが参拝に並んでいるときも、周囲のオフィスのビジネスマンらしき人がたくさんいましたもんね。お金に深く関わる街なだけに、なんだか単に金運アップというより、自分のお金の使い方を見直すよい機会になりそうです」
yuji 「そうですね。正しいお金の使い方ができる、そんなご利益もありそう。境内に緑も多いので、都会のオアシスとしても成り立っていると思います」
宝くじとヒット作に恵まれる?!
yujiさんが参拝後に購入したのが、ほかの神社では見たことのない「芽吹きお守り」。自分の新しい能力の芽生えや成長を促すお守りだそう。
仁田 「えー! 一体どんな才能がyujiさんに芽吹くのか?! 興味深く見守っていきたいと思います……!」
yuji 「能力を引き伸ばしてくれるエネルギーに感化されて、ヒット作に恵まれるかもしれません(笑)」
仁田 「人生のヒット作が欲しい方、ぜひ〜!」
仁田 「私は、みんながその大きさに臆して(?)購入しなかった宝袋をゲット! これは購入した宝くじを入れる袋です。この存在感、すごいですね。宝物のカメラを入れて持ち歩こうかな。しっかり守ってくれそう」
ちなみに、福徳神社は江戸時代に「富くじ」の興行を許された数少ない神社だそう。宝くじをよく買う人は、ぜひこの宝袋に入れて保管を!
ユニークだったのは、社殿の左右に控えた神狐が、ほかの神社では見たことのない姿だったこと! 左の神狐は、口に鍵を咥えています。
宮司様に伺ったところ「鍵は五穀豊穣の蔵を開ける鍵なんです」と教えてくださいました。ちなみに右は雄、左は雌だそう。
仁田 「宝の蔵を開ける鍵だなんて! なんだかRPGっぽいですね」
幸運鈴を鳴らして、投資のための財布にする!
拝殿の手前には、宝くじ当選を祈願するための鈴が配置。三宝の上に乗せて、鈴を鳴らしてから祈願します。
yuji 「財布やスマホを置いて、鈴を鳴らしてもよいと思います。自分の本筋のためにお金が使えて、無駄な浪費を防げるかもしれません」
鈴の音がシャララ〜と気持ちいい。鳴らすだけで、なんだか財布やスマホに溜まっていたものがスッキリと浄化された気分。
仁田 「今年は妙にお金が出ていく一年なのですが、何かで返ってきますように!」
yuji 「今年は撒いたら撒いたぶん、収穫できる年まわりなので、安心してよいと思いますよ。お金だけでなく、時間、労力、エネルギーなど、出せるものはしっかり出すのがおすすめ。浪費ではなく投資の一年です」
隣の薬祖神社で健康祈願も忘れずに
福徳神社の隣には、無病健康と病気平癒をご利益とする「薬祖神社」があります。ぜひ忘れずに参拝したいもの。
yuji 「目に見える物質的なお金、目に見えない体の健康。見えるものと見えないもの、どちらも司っているのがとてもバランスがいいですね」
仁田 「日本橋は医薬品関連の会社も多いので、玉垣には日本を代表する医薬品メーカーの名前が連なっているのも興味深いです」
ちなみに、参拝した足で通帳記入していたyujiさん。お金にまつわる行動が吉とのこと。ネットで残高も確認できますが、物理的に印字することで、より可視化できそうです。
yuji 「日本橋って街が碁盤の目になっているからか、シャキッと健全な空気。銀座と違って昼と夜で顔が変わることもないので、真っ当な感じがしますね。参拝後は、自分の豊かさのために日本橋でお金を使うのを楽しんで」
豊かさを楽しむ! なんて素敵なキーワード。お金を稼ぐことや使うことに罪悪感がある人も、福徳神社をぜひ参拝してほしいと思います。
福めぐりの処方箋
福徳神社の参拝の心得
●参拝したらお金にまつわる行動が吉
●宝くじを買う前に参拝する
●豊かさを楽しむためにお金を使う
●福徳神社と薬祖神社をセットで参拝
【福徳神社】
東京都中央区日本橋室町2-4-14
03-3276-3550
photograph & text:Tokiko Nitta
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