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モテない理由があります…! 32年間彼氏ナシ女性の「NG習慣」と「婚活で成功する方法」

  • 2024.4.25

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、これまで彼氏ができたことがないという32歳女性。婚活をしつつ、自分に自信を持つため「1000万貯金」を目標に節約に励んでいるそうですが…。彼女がパートナーに出会うためにまずすべきことを、三松先生が教えてくれます!

佐和子(32)モテないのは“半額シール”レスだとガッカリする脳のせい。1000万貯金レスでも、モテてる女性はたくさんいるもん

【レスなひとびと】vol. 239

不動産会社のバックオフィスで働く32歳の佐和子にはある夢がある。それは、1000万円貯金すること。

今まで彼氏ができたこともなく、男性には相手にされない。むしろバカにされている視線すら感じる。いろんな意味で自信がないことに気づいている。

1000万貯めれば、自分に自信が持てるかも。だから、とにかくなんでも安くおさめて現金、貯めてやる。

「20時から貼られる半額シールに間に合わないー」

仕事を終えると、近くのスーパーに向かってドタドタと走っていくのが佐和子の日課。購入した半額惣菜を夕飯にして、残りを翌日のお弁当につめる。揚げものばっかだし、消費期限すぎてるけど、自分のだから、まあいいっしょ。

もちろん、婚活はあきらめてない。だって、結婚したら家賃や食費が折半。最強の節約ができるではないか。

婚活アプリでは、とにかく倹約女子なことをアピール。お弁当の写真も載せた。あまりいいねがこない。なぜ? 茶色一色の半額惣菜弁当だってバレてるから?

「あ〜、もう!」

帰ってすぐ、500円で買ったユル部屋着に着替え、からあげやコロッケなどのお惣菜をつまむ。皿は使わない。洗う水道代と洗剤がもったいない。ソファにごろ寝してアプリをひらく。いいねを送ってくるのは、50歳オーバーのおじさまばかり。どんどん“ナシ”のほうにスワイプしていき、そして…誰もいなくなった。

節約中だけど、買った惣菜のほうが安いしおいしいから、料理はしない。10年前に買った毛羽立ちのトレーナーの袖が抜けそうだがまだ着られるからギリ大丈夫。服は破れるまで着ないともったいなくて、ここ3年くらいは買ってない。あ、メルカリで、1,400円の紺スカートは買った。職場用。

最近は会社が繁忙期。残業多めで、半額シールのタイミングに間に合わない。“半額シール”レス商品を買うことのほうが多くて、悔しくて、悲しくてイライラ。残業代は出るけど、半額で惣菜を買えないとなるとプラマイゼロな気がする。ケチ根性の計算だが。

1か月後、やっと仕事が落ち着いた。「今日こそは」と走っていくと、あった! ラスイチの半額シールつき大葉ささみカツ。

「あっ」

勢いよく手を伸ばすと、骨ばった大きめの手とぶつかってしまう。
見ると、毛玉だらけのニット姿の男性がささみカツのパックに手を。

「えと…すみません」

手をひっこめてしまった。

同い年くらいかな? 顔は好みだ。でも、ちょっと、というかかなり身なりがみすぼらしい。金欠なのかも。佐和子だって、袖が黒ずんでいるリボンタイつきブラウス。人のことは言えない。

ただ、マジで金欠だと、家賃も食費も佐和子が出してあげることになる。それはごめんだ。…って、何考えてるんだ? スーパー半額売り場で婚活かよ。

ささみカツ、どうする。

「どうぞ」

佐和子の目を見て、ささみカツを勧めてくる男性。

「これうまいっすよね。大葉がしゃれてる」

んん!? あり? ありなのか?
会話をはずませて、仲良くなってしまうのがいいのか。シールを見つめる佐和子であった。

【三松さんからのコメント】

ファストファッションでおしゃれ服も安く買える時代、
1着の服をそれだけ長く着るのはあっぱれ。エコで、SDGsウーマンじゃないですか。

でも男性側は、倹約に付き合わなくちゃいけないと思うとゲンナリしてしまうかもしれません。「僕のお金の使い方まで口出してきそう」ってね。
過度の倹約家は、アピールポイントなのではなくて、むしろマイナスポイントとも言えます。

しかし、お金の価値観が合う男性にとって、佐和子さんはまたとないパートナー。倹約家の男性はきっと「あれが欲しい」「これが欲しい」「結婚式はここしかイヤだ」という女性を敬遠します。

相手によって、アピールポイントは違うってことです。倹約の捉え方も個人差ありますもの。

佐和子さんの結婚したい一番の理由は、「生活費を折半できるから」ですか? そんな理由で結婚決めるのは、ちょっと違う。年齢や容姿を基準に相手を選んでいることから、恋愛をしたい気持ちもうかがえます。
もし、恋愛や異性に向き合うのがこわくて、節約や半額シールに逃げているのなら、油たっぷりのお惣菜をいったんやめて、期間を決めて自分に投資してみては?

お肌、髪質、体型、高価でなくてもこぎれいなファッション。そして笑顔と余裕ある仕草。これで充分、モテに必要なファクターの「品位」がにじみ出てきます。

「この人、ありかも?」なんて考え始めちゃったのが、よいきっかけになる。

「“半額シール”レスの食材を選ぶ脳は大事だが、自己投資脳を目覚めさせてみよ。これまでと違う自分がいることに気づくぜ。そこから婚活スタートだ!」

三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。

©sandra/Adobe Stock

文・三松真由美

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