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部下に注意をしたり、人に怒ったりするのが苦手……どうしたらいい?【お悩み#60】

  • 2024.4.24
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はーいみなさん、ごきげんよう!満島てる子です。

4月、新年度ってやつよねぇ。環境の変化にさらされることが多い時期。
このタイミングで一念発起して「新しいことをはじめたゾ!やるゾぉお!」なんて方も、読者の中には結構いるんじゃないかしら。

Sitakke
ライター・満島てる子

あたしはというと、お花を飾る生活というのをスタートさせてみたの。
複雑な生け花ってわけではなくて、花瓶に一本そっと飾ってみる的な、カジュアルなやつ。
それだけでも、眺めていてなんだか心落ち着くのよねぇ。部屋が少し明るくなる感じがして。

Sitakke
筆者撮影

読者のお悩み:部下に注意をしたり、人に怒ったりするのが苦手……どうしたらいい?

Sitakke
Sitakke

仕事でもプライベートでも、ネットワークが過剰なまでに発達しているというその仕組み上、様々な刺激(時にはストレス)に巻き込まれやすくなっている現代社会。
自分で自分のご機嫌を取ることの大切さを、心底感じる今日この頃なのです……が。

やっぱりどうしても、自分だけで世の中回っているわけじゃないからさ。
他人との付き合い方にヤキモキすることって、多かれ少なかれ誰しもあるよねぇ。
今回はその「他者」、時に「部下」との付き合い方•接し方についてお悩みを抱える方から、お手紙をいただいているようです。

あらぁなんと!
同年代の方。しかも同じく飲食関係のリーダーを務めてらっしゃるなんて。
なんだか親近感が湧いちゃうわ。よーぐるとさん、あなたのモヤモヤ、しかとこの胸に受け止めました。

そうよねぇ。
部下の指導の仕方。なんなら他人の叱り方。
これあたしも実はずーっと悩み続けていることなのよ。

以前に「喧嘩の仕方がわからない」というお悩みをもらったときにも書いたんだけれどさ。「アンガーマネジメント」って語彙が一般的になりつつあり、適切で安全な指導法みたいなものが共有されつつある一方で、どうしても関係性を深めていくためには、思い切ってドシンと相手にぶつかっていくことがやっぱり大事だったりもするじゃない?

でも衝突が起きるってことはさ、そこには少ないとは言えないレベルのエネルギーが必要となってしまうわけで……。
しかも上司と部下という、そもそもパワーバランスとして不均衡な土台に立ちながら、ハラスメントにならないように注意しつつ、スタッフと向き合い育てていくというのは、本当に高度で難しいことなのよ。
大変よねぇ。

しかもどうやらよーぐるとさんは、平素より心根が大層柔らかな方。
もっと言ってしまうと「傷つける」というリスクを、他人に対しても自分に対しても回避したいタイプみたい。
そうなると日常はもちろん、仕事で必要な指示をズバッと出さなければならない場面ではなおさら、無意識なブレーキというか躊躇というかが発生して、あなたの邪魔をしてしまいそうね。心理学で言う「防衛機制」ってやつかしら。

しっかしさぁ、そもそも怒ったり強めの指導をしたりっていうのを好きでやろうとする人って、本来そうそういないと思うのよ。
明鏡止水、虚心平気で毎日いられるなら、誰しもがそうしたいはず。

あたしもカウンターに立っている時は、あえて厳しいと思われてしまうであろう態度をスタッフに取ることがあるけれど、それも「ここで明確な意思表示をしないと、今後の営業に響くな」とひとつ腹をくくってのこと。
できることなら和気藹々、お酒飲みながらみんなと一緒に、ひたすらニコニコぼーーーっとしてたいもん(いや仕事中はぼーっとすな!←)。

とはいえ、そうもいかない世の中です。
「ダメなものはダメ」「違うものは違う」と、直接言葉にするか間接的に感じ取ってもらうか、その手法は様々あれど、何かを共にする人たちには(仕事仲間は特にそうよね)どうしてもきちんと想いや考えを伝えないと、動くものも動いていかないんだよね。
大変よねぇ(本日2度目)。

よーぐるとさんの気質というかその優しさは、個人的にはとっても素敵だなぁと思いつつ。
ガッと出るとき出なきゃなんともならないという、社会の面倒臭さというのも同時に考えると、「人に上手に伝える方法があれば知りたいです」というお手紙の最後の文章が、あたしにはすごく切実なものに響くのでした。

あたしなりのAnswer

さてこうつらつらと書いているあたし自身も、他人に気持ちを伝えること、苦手とまではいかずとも、器用にこなすことはなかなかできていない方なんだけれど(なんなら化粧を剥いで太陽光の下に投げ出されると、ひたすらキョロキョロオドオドしちゃうしね)。

よーぐるとさんにも実践しやすいかもしれない「No」の表現方法を、ここからは3つほどご紹介していこうと思います。
少しでも参考になれば……嬉しいゾッ……!

Sitakke

どうかしら?
③とかは「そんな素っ頓狂な!」と思われちゃったかもしれないけれど。笑
でもいずれも、割と真剣に「大事だし有効だなぁ」と、これまでのそう長くもない人生の中で、あたしが実際にやってみて思った表現方法たちなのよ。

……よく感じるのがね。なんて人間って千差万別なんだろうって。
よーぐるとさんはじめ皆さんもさ、人間観察してて「よくぞまあここまで得手不得手が分かれるもんだなぁ」って感心する瞬間とか、あるんじゃないかしら。

食べ物の好き嫌いだって様々だけれど、それと同じぐらい、感情の表し方も個人差があるよね。
パッと器用にこころを言語化して、その場でインスタントに伝えられちゃう人もいれば、しっかり仕込みをしないと、自分の想いを言葉にできない人がいたり(あたしこのタイプ)。
そもそも言葉よりも態度や行動で示す方が楽な人もいたりしてね。

本当にコミュニケーションのあり方ですら多種多様。いろんなパターンがあって当たり前。
だから、よーぐるとさんにはよーぐるとさんなりの気持ちの「伝えやすさ」があって然るべき。お手紙中に書いてらっしゃってはいたけれど、今の自分に「ふがいない」だなんてラベルを自ら貼らなくていいんじゃないかって、あたしは思うんです。

ただ、怒りにしても何にしても、伝えようとしなければそもそも伝わらない。これは事実。
なので、自分にフィットするあなたなりの伝え方というのを模索することだけは、あたし、よーぐるとさんにぜひ続けてみてほしいなって思うのよね。

今回ご紹介した3つの手法だって、もしそのままでは活かしづらかったとしても、その模索の足がかりになってくれればそれでいい。

大切なのは「表現することを諦めない」という姿勢。もがいてあがいて、時にふがいなくても、自分の気持ちをかたちにしようとチャレンジし続けていれば、いつかよーぐるとさんなりの実りを手にすることができるはず。

怒り、悲しみ、喜び……。強くて大きな感情たちとは、そもそも付き合っていくという段階ですら、まず大変ではあるのだけれど。
よーぐるとさん、ぜひその気持ちの伝え方、あなたなりに探し続けてみてください。
あたしも、同じような立場にいる人間として、引き続きこころの探究、あたしなりに続けてみるわね。お互いこれからも、それぞれのペースで歩み続けてみましょ。ファイトよ!

ま・と・め♡

というわけで、今回は怒りの伝え方/感情表現の方法について、あたしなりにあれやこれや、普段から考えていることを書かせてもらいました。

誰かにはっきり何かを伝えるってそれだけで骨が折れることだけれど、その「伝えなきゃ、これなんともならん……!」という情動というか、憤怒に近しいマイナスのエネルギーを抱え込むことって、時に大きなストレスにもつながるよね。大変よねぇ(本日3度目)。

マイナスのエネルギーが溜まりすぎると、もはや邪気に近しい何かに変わる時もあるなと、個人的に感じる昨今。
気を晴らすためのアクションを定期的に起こすって大事だなぁと、そう思っています。
(冒頭に書いた「お花を飾る」って、やってみて思うけど、その点本当いい習慣だわ。みんなにオススメしたいぐらい)

読者の方々もいいタイミングでガス抜きして、素敵な新年度を送ってくださいね。
ではでは皆さん、Sitakkeね〜!

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部 ナベ子
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「 さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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