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“来週から軍隊”の蔚山現代イ・ドンギョン、横浜FM戦へ「ACL決勝進出決めて入隊が一番のシナリオ」

  • 2024.4.24

“入隊”を数日後に控えた蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のMFイ・ドンギョン(26)が、横浜F・マリノス相手の必勝を誓った。

4月24日、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)では横浜FM対蔚山のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦が行われる。

23日の前日記者会見には、蔚山からイ・ドンギョンがホン・ミョンボ監督とともに出席した。

「東京」の韓国語の発音が自身の名前と同じことから、「トーキョー・リー」の愛称を持つイ・ドンギョンは、今季Kリーグ1(1部)第7節終了時点で6ゴール4アシストを記録。

得点ランキング2位、アシストランキング1位を走り、リーグ全体で唯一、二桁のスコアポイント(ゴール+アシスト)を達成している。

シャルケではDF吉田麻也(35、ロサンゼルス・ギャラクシー)やDF板倉滉(27、ボルシア・メンヒェングラートバッハ)とチームメイトで、その後ハンザ・ロストックと渡り歩いたドイツでのレンタル生活を終え、昨夏に蔚山に復帰したイ・ドンギョン。

昨季は本来のパフォーマンスを見せることができず不完全燃焼に終わったが、今季は完璧な復活を遂げた。

その勢いはACLでも続き、去る17日の準決勝ホーム第1戦では前半に決勝ゴールをマーク。最後に優勝した2020年大会以来、4年ぶりのACL決勝進出へ非常に大きな勝利をチームにもたらした。

また、この勝利によって蔚山は2025年クラブW杯への出場権も獲得した。

「決勝進出を決めて入隊する」

しかし、イ・ドンギョンは仮に蔚山がACL決勝に進んでも、自分はその舞台に立つことができない。来年に開催されるクラブW杯も同様だ。

というのも、イ・ドンギョンは来る4月29日、兵役のため国軍体育部隊傘下のサッカーチームである金泉尚武(キムチョン・サンム)に入隊するからだ。除隊は2025年10月を予定しており、この期間は蔚山を離れることになる。

チーム一の“絶好調選手”と言えるイ・ドンギョンの入隊が刻一刻と迫るなか、蔚山ファン・サポーターの間では「自分が代わりに軍隊に行く」という言葉が流行語のように広がっている。

ただ、蔚山ユース出身で誰よりも蔚山というチームに対する愛情が強いイ・ドンギョンは、自身の入隊を気にせず、蔚山の一員でプレーできる最後の瞬間まで全力を注ぐという意志を抱いている。

イ・ドンギョン
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)イ・ドンギョン

イ・ドンギョンは「アウェイに来たが、第1戦の結果は関係なく“一発勝負”だと思っている。必ず勝利できるよう準備を頑張りたい」と伝えた。

また、「選手生活を送って来て、(過去にも第1戦で)勝利して第2戦を迎える試合は経験したことがあるが、最も重要なことは第1戦の結果を考えないことだ。“一発勝負”だと思い、必ず勝利するという覚悟で臨まなければならない」と改めて強調した。

そして、「数日後に入隊が予定されているが、そこに対しては神経を使っていない。残りの試合に集中できるよう、コンディションを整えて準備を進めた。明日の試合だけに集中し、決勝進出を決めて入隊することが一番良いシナリオだろう」と、“ACL決勝進出”を置き土産に軍隊へ向かう決意を明かした。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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