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カリフォルニア発、地域密着のサステイナブルな独立系映画館〈New Parkway Theater〉

  • 2024.4.23
カリフォルニア発、地域密着のサステイナブルな独立系映画館〈New Parkway Theater〉

3つのポイント

1. 地域に根差した独立系映画館。
2. オークランドの文化を象徴するデザイン。
3. ヴィーガン対応の本格カフェテリアも。

地域密着のサステイナブルな独立系映画館

カリフォルニア州のオークランドに位置する〈ニュー・パークウェイ・シアター〉は、決して「普通の映画館」ではない。新作映画から懐かしの名作まで、“something for everyone(誰もが楽しめる作品)”を上映することを目指している。

カフェスペースもあり、地元の人々が集まるイベントが毎日開催。地域から集められたユニークなヴィンテージのソファやインテリアが並び、映画館内部もまるで自宅のような、リラックスした居心地だ。カフェメニューはローカルで旬な素材で作られた料理が提供され、ベジタリアンやヴィーガンにも対応。ビールやワインもセントラルバレーのカベルネ、オークランドのIPAなどローカルな銘柄が並ぶ。

New Parkway Theater カルフォルニアの映画館
オークランドの文化を反映する、手描きのアートに囲まれた外観。落書き防止にも重要な役割を果たしている。

「世界で最も環境に優しい映画館」を目標としている通り、食器やナプキンもすべて再利用可能なもの。雇用が不安定なアメリカでは珍しい、生活できる賃金をスタッフ全員に支払っており、チップは不要。「一つの町に、一つこういう場所を作りたい」と話すジェネラルマネージャーのJ・モーゼス・シーザー。もともと企業家だったが、2009年に閉店した、カリフォルニアで初のラウンジ形式の映画館といわれたパークウェイ・シアターに深い思い入れがあり、12年前に新たにオープンした。映画館が立て続けに潰れ、新たな出会いが生まれる「サードプレイス」がなくなりつつあるアメリカで、こうして町の人々が集まれる場所は必要だ。

New Parkway Theaterオーナーのモーゼス・シーザー
オーナーのモーゼス・シーザー。
New Parkway Theaterシアター内観。140人ほどが入れるシアターが2つある。
シアター内観。140人ほどが入れるシアターが2つある。
New Parkway Theater廊下にも手描きのアート
廊下にも手描きのアート。トイレはオールジェンダー。
New Parkway Theater キムチを使った韓国風タコス
キムチを使った韓国風タコスは11ドル。食事やドリンクはシアターに持ち込み可能。
シアターの内観。
シアター内観。

Information

カリフォルニア発、地域密着のサステイナブルな独立系映画館〈New Parkway Theater〉

New Parkway Theater

ニュー・パークウェイ・シアター/上映時間は公式HPにて。
住所:474 24th St., Oakland
営:6時~10時(木15時30分~22時、金15時30分~23時、土12時~23時、日12時~22時)
休:無

*1ドル=154.68円(2024年4月17日現在)。

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