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春の京都で原点を辿る、注目の4展示

  • 2024.4.23
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KYOTOGRAPHIE 2024

春の京都で原点を辿る、注目の4展示

KYOTOGRAPHIE 2024
Top Left Photo:© Rinko KawauchiTop Right Photo:© Viviane SassenTop Above Photo:© Tokuko UshiodaTop Bottom Photo:© Viviane Sassen

12回目の開催となる国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024」が、京都市内各所にて5月12日(日)まで開催中。京都が最も美しいと言われる春に、趣ある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に国内外の写真作品を展開してきた「KYOTOGRAPHIE」。今年は起源や始まりを意味する「Source」をテーマに掲げ、13名のアーティストの視点を通じてオルタナティブな未来を探る。生命やコミュニティ、先住民族、格差社会、地球温暖化などをめぐる多様な展示から、Lula Japanが注目する4プログラムをピックアップ。

1. Exhibition|Viviane Sassen

© Viviane Sassen

オランダ人写真家 Viviane Sassenの「PHOSPHOR|発光体:アート&ファッション 1990–2023」が、京都新聞ビル地下1階(印刷工場跡)で開催中。


1972年にアムステルダムで生まれ、幼少期を南アフリカで過ごしたSassenは、ファッションデザインを専攻し、ユトレヒト芸術大学とアトリエ・アーネムで写真を学ぶ。
ファッションフォトグラファーとして名だたるメゾンと仕事をする一方、ヴェネチア・ビエンナーレへの出展やドイツ・ボーズ賞へのノミネートなど、現代作家としても高い評価を確立している。

日本初の大回顧展となる今回は、写真、コラージュ、ペインティング、映像など、30年以上にわたって制作された多面的な作品を展示。

遠藤克彦建築研究所が空間デザインを手がけたかつての印刷工場に、Sassen作品の鮮烈な色彩と強いコントラストが重なり合い、過去から現在までの風景を横断する。

2. Exhibition|Rinko Kawauchi × Tokuko Ushioda

© Rinko Kawauchi
© Tokuko Ushioda

川内倫子と潮田登久子による2人展「From Our Windows」が、京都市京セラ美術館で開催中。


KERINGのプラットフォーム「WOMEN IN MOTION」の支援により「KYOTOGRAPHIE」で開催されてきた、世代を超えた2人の女性写真家による対話的な展覧会。

今回は、2022〜2023年の大規模個展「川内倫子:M/E--球体の上 無限の連なり」も記憶に新しい川内と、桑沢デザイン研究所で石元泰博と大辻清司の指導を受け、1975年頃から写真家として独自の作品を制作し続ける潮田が名を連ねた。

川内は、約13年間の家族の記憶をアルバムのように紡いだ「Cui Cui」、出産からの約3年間に撮り溜めた子どもの姿や身近な風景で構成される「as it is」から、潮田はさまざまな家庭の冷蔵庫を撮影した「冷蔵庫/ICE BOX」、夫と生まれて間もない娘と洋館の一室で過ごした日々をまとめた「マイハズバンド」から作品を展示。

それぞれの家族を主題としたシリーズを通じて、両者の「窓」から見える景色や、積み重ねてきた時間を共有する。

3. Exhibition|Lucien Clergue

© Lucien Clergue

フランス・アルル出身の写真家 Lucien Clergueの回顧展「ジプシー・テンポ」が嶋臺(しまだい)ギャラリーにて開催中。


生まれ育った南仏の街 アルルと、戦争による破壊と貧困の経験をバックグラウンドに、写真や音楽において多くの功績を残したClergue。

画家 Pablo Picassoのポートレートや波打ち際のヌードのシリーズで知られる彼は、1969年に世界的な写真祭となったアルル国際写真フェスティバルを立ち上げた。
そして同時期にロマ族のギタリスト Manitas de Plataを見出して興行主となり、これをきっかけにロマ族との親密な関係性を構築。

本展で披露されるClergueの躍動感あふれる写真群は、「ジプシー」と呼ばれ、ヨーロッパにおいて差別的な眼差しを向けられてきたロマ族の音楽やダンス、文化の素晴らしさを伝える。

4. Exhibition|Thierry Ardouin

© Thierry Ardouin

フランスの写真家 Thierry Ardouinの展覧会「Seed Stories|種子は語る」が、二条城 二の丸御殿で開催中。


写真家集団 Tendance Floueの共同設立者でもあるArdouinは、人間とその環境との繋がりをテーマに活動している。
今回披露される「Seed Stories」は、実体顕微鏡を用いて限りなく小さな種子を撮影したプロジェクト。

パリの国立自然史博物館の所蔵品から細心の注意を払って選ばれ、照らされ、額装された種子のポートレートは、ありふれたイメージからかけ離れて鑑賞者の主観を揺さぶる。
そこには1万年以上前の農業の出現から今日のハイブリッド種子が提起する問いまで、長きにわたる種子の歴史が描かれ、魅力的な形の多様性と美しさが浮かび上がる。

無数の「源」に彩られた、伝統と革新の文化都市。
新たな出会いを招き入れるように、春の京都を巡り歩いて。



KYOTOGRAPHIE
www.kyotographie.jp/



【KYOTOGRAPHIE International Photography Festival 2024】
DATE:5月12日(日)まで開催中
※休館日は会場により異なります。
PLACE:京都市内各所
PASSPORT:一般 ¥5,500、学生 ¥3,000
※その他、前売り割引や単館チケット、エクスプレスパスポートチケットあり
※無料会場あり
WEBSITE:www.kyotographie.jp
※その他詳細情報は、KYOTOGRAPHIEのウェブサイトをご確認ください。

【Viviane Sassen “PHOSPHOR: Art & Fashion 1990-2023” Presented by DIOR
In collaboration with the MEP - Maison Européenne de la Photographie, Paris】
DATE:5月11日(土)まで開催中
※4月16日(火)、23日(火)・30日(火)、5月12日(日)休館
TIME:10:00am~6:00pm
※入場は閉館の30分前まで
PLACE:京都新聞ビル地下1階(印刷工場跡)
ADDRESS:京都府京都市中京区烏丸通夷川上ル少将井町239
ADMISSION:特別会場
※各種KYOTOGRAPHIEパスポートもしくは限定無料チケット(オンライン配布)で入場

【Rinko Kawauchi × Tokuko Ushioda “From Our Windows” Supported by KERING’S WOMEN IN MOTION】
DATE:5月12日(日)まで開催中
※4月22日(月)休館
TIME:10:00am~6:00pm
※入場は閉館の30分前まで
PLACE:京都市京セラ美術館 本館 南回廊2階
ADDRESS:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
ADMISSION:一般 ¥1,200、学生 ¥1,000

【Lucien Clergue “Gypsy Tempo” Supported by Cheerio】
DATE:5月12日(日)まで開催中
※4月23日(火)、30日(火)、5月7日(火)休館
TIME:10:00am~6:00pm
※入場は閉館の30分前まで
PLACE:嶋臺(しまだい)ギャラリー
ADDRESS:京都府京都市中京区御池通東洞院西北角
ADMISSION:一般 ¥800、学生 ¥600

【Thierry Ardouin “Seed Stories” Presented by Van Cleef & Arpels
In collaboration with Atelier EXB】
DATE:5月12日(日)まで開催中
TIME:9:30am~5:00pm
※入場は閉館の30分前まで
PLACE:二条城 二の丸御殿 台所・御清所
ADDRESS:京都府京都市中京区二条城町541
ADMISSION:一般 ¥1,200、学生 ¥1,000
※別途二条城への入城料(¥800)が必要となります。「入城料チケットを購入希望」とお申し出ください。

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