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やっぱり必要でした… 注文住宅を建てた主婦が今後悔している「キッチンの失敗談」

  • 2024.4.22

注文住宅を建てるなら、キッチンにこだわりたいと思う方も少なくないのではないでしょうか。料理好きなら広く機能的なキッチン、忙しい共働き家庭なら動線を工夫した時短が叶うキッチンなど、理想の形はさまざまでしょう。筆者宅も希望を詰め込んだキッチンにしたつもりでしたが、建てたあとに後悔したこともあります。今回は整理収納アドバイザーでもある筆者が後悔した、「キッチンの失敗談」をご紹介します。

パントリーをつくればよかったと後悔

©木村孝子

筆者がキッチンで後悔していることは、パントリーをつくらなかったことです。理由と今後考えている対策についてお伝えしますね。

家を建てる前と買い物頻度が変わった

©木村孝子

家づくり検討中に住んでいたところは、徒歩圏内にスーパーやドラッグストアなどがあり、今思えばとても便利な場所。散歩がてら買い物をすることも多く、食品のストックは少なめで食器棚の一角に収まる程度しか持っていませんでした。

ところが、筆者宅を建てるために購入した土地は、1番近いスーパーが徒歩25分程度かかり、自転車でも約10分という立地。転居前と比べると、買い物の頻度は減り、食料品のストックを持つ必要が出てきました。

備蓄の必要性を感じた

©木村孝子

パントリーをつくればよかったと考えるもう1つの理由は、備蓄の必要性を感じるようになったからです。今までも最低限の防災用品や食料は揃えてきましたが、2024年1月に起こった地震をきっかけに、本格的にもしもの備えをしなければならないと考えるようになりました。

農林水産省が発表している「災害時に備えた食品ストックガイド」によると、最低でも3日分、できれば1週間程度の食料を備えるべきと言われています(※1)。例えば、水は1日1️人あたり3リットルあるとよいそうです。

4人家族の筆者宅の場合、7日分を備蓄すると「1日1人3リットル×4人×7日分」で84リットルも必要な計算になります。水だけではなく、他にも主食と主菜などを用意するとなると、吊り戸棚やカップボード以外にも食品の収納場所がほしいところです。

今ある収納を最大限活用しなければならない

©木村孝子

家を建てたあとにパントリーをつくることは難しいため、今より食品のストック量を増やすのであれば、既にある収納を活用しないといけません。

普段の食事に必要なストックは、カップボード内の不要なものを整理して収納場所をつくっていこうと考えています。防災備蓄としての食品については、賞味期限が長めのものを廊下収納の空いているスペースに入れるなどして対応していくつもりです。

家族の人数が多いならパントリーはつくるべき

家族の人数が多い場合は、備蓄すべき食品の量が増え、収納スペースも必要になります。また、小さい子どもがいる場合は買い物に行くこと自体も大変なので、宅配やネット通販でまとめ買いをするご家庭も多いでしょう。おのずと食品の収納スペースの必要性は高まりますね。

これから注文住宅を建てるなら、可能であればキッチンにパントリーをつくるのがおすすめ。食品をまとめて収納できる十分な広さのパントリーがあることは、

  • 食品ストックの量を把握しやすい
  • 買い物のあとに収納する時間を短縮できる
  • カセットコンロなどの防災用品も一緒に収納できる

などのメリットがあります。

ご家庭ごとに家の理想や優先順位は異なると思いますが、食べることはすべての人にとって大切なことです。これから注文住宅を考えるのであれば、ぜひキッチンの収納スペースについてよく検討してみてくださいね。

【参考】
※1 農林水産省.災害時に備えた食品ストックガイド

文・木村孝子
整理収納アドバイザー・住宅収納スペシャリスト・ライター。元汚部屋の住人。大量のものを手放したのちに手に入れた感動から、整理収納を本格的に学ぶことに。ズボラでも無理なく片付く仕組みづくりを伝えるべく、活動中です。

文/木村孝子

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