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40歳以上のベージュ&赤リップの鉄則を公開!河北裕介が教える2024年春メイクの正解【まとめ】

  • 2024.4.23

たまらなく魅力的なメイクのアイデアを、惜しげもなく教えてくれるヘア&メイクアップアーティストの河北裕介さん。YouTube『河北裕介公式チャンネル』も大人気です。「すっぴんに赤リップは40歳を過ぎたらNGだよ」「大胆な囲み目の日はピンクを上手に活用して」など、河北センセイが推奨する春メイク3選をお届けします!

春は白み系【ベージュリップ】でヘルシー&色気たっぷりな洒落顔に

コート¥330,000(エストネーション)、中に着たビスチェ¥38,500(マージ/共にエストネーション)

「最近、注目しているのは2000年代風の白みベージュのリップ。イメージはジェニファー・ロペスがあのころ塗ってた感じ、といえば分かるかな。90年代のベージュはこっくりマットな質感だけど、今季のベージュは、ツヤを含んでいるからヘルシーだけど、どこか洒落ていて色気も出る。肌のトーンと同じぐらいの色が、唇のパンプアップ効果も叶えるからオススメ」(河北さん・以下同)

教えて河北センセイ! 2024年のベージュリップ、どうメイクする⁉

白み系ベージュリップの最大の難所が、顔色が悪く見える問題。地味にならずに洒落見えもする、他のパーツメイクとの組み合わせ方も一緒に学んでいきます!

▶︎ POINT 1 ベージュリップの相棒はチーク! 赤み血色で顔印象を明るく

【使用アイテム】左から:肌なじみのいいブリックレッド。リップ&チーク ボーム N°1 ドゥ シャネル 8 ¥6,050(シャネル)、唇に立体感を与えるヌーディカラー。ジェル状の膜で色もち&ツヤをキープ。&be シアーリップ ネイキッドベージュ ¥2,200(Clue・3月30日発売)

「今季のメイクに絶対外せない、肌のトーンと同じぐらい白みのあるベージュのリップ。ただし、大人になればなるほど、肌色がくすんでくるので、白み系の取り扱いには注意が必要。だから必ずセットで行ってほしいのが、チークで肌のトーンを上げること。あくまでも自分の肌の血色を補うイメージなので、チークはピンクやベージュ系のカラーではなく、赤みのカラーをチョイス。頰に幅広く入れることで、フレッシュさと共に、少し火照ったような色っぽいニュアンスも」

▶︎ POINT 2 目元はサラッと影を足す程度。 黒のラインで目力は忘れずに

【使用アイテム】左から:シルバーがアクセントになった使いやすいブラウン系。アディクション ザ アイシャドウ パレット 107 ¥6,820(アディクション ビューティ・限定品)、汗や涙に強いのに、お湯で簡単オフが可能。ラブ・ライナー リキッドアイライナー ブラック ¥1,760(msh)

「チークを広範囲で塗っている分、アイシャドウまで盛ってしまうとトゥーマッチ。広めチークとのバランスを取り、アイメイクは削ぐのが正解。アイシャドウはベージュとブラウンをレイヤードしつつも、あくまでも影を足す程度にとどめて。そしてその分、黒のアイライン&黒マスカラで締めるのは忘れずに。大人の目元は年々、フレームがぼやけてしまいがちなので、ラインレスだと抜け過ぎてしまう。細く黒ラインを入れるだけでも、顔立ちにメリハリが生まれるよ」

HOW TO MAKE-UP

SKIN
ツヤ質感の下地+ファンデーションを顔全体に。

EYE
アイメイクは陰影をプラスする程度でOK。アイシャドウパレットの右上のベージュをブラシに取り、上まぶたのアイホール全体に。目のキワから二重幅にぼかすように右下のブラウンをON。下まぶたには薄く右上のベージュで影を足す。目のキワに細く黒のリキッドアイライナーを。まつ毛はビューラーを使わず、上まつ毛のみ黒のマスカラを。

CHEEK
クリームチークを指に取り、小鼻横から頰全体になじませる。広めにのせるとはいえ、顔の側面までチークは塗らないのが、小顔見せのポイント。

LIP
リップブラシに口紅を取り、唇全体に塗る。上唇の山と下唇の底をきちんと塗ると、ぽってりとした印象に。

NAIL
ネイルは一度塗り。赤みがかったマホガニーブラウンが、手先を美しく見せてくれる。

赤リップが映える大人の肌は手抜きをしないことが鉄則

デニムシャツ¥81,000(コー/イーストランド)

「サラッとすっぴん+赤リップの組み合わせは、おしゃれなようでいて、正直大人には危険。どうしたって年齢を重ねていくほどに、赤リップだけでは賄えないネガティブ要素も増えてくるし、何もしない肌のままでは品も欠けてしまう。とはいえしっかり作り込み過ぎると老けた印象になってしまうので、素肌感を残したベース作りを意識。丁寧に作り上げた肌に、落ち着いた赤リップをまとうことで、クワイエットラグジュアリーなムードも引き出してくれるはず」(河北さん・以下同)

教えて河北センセイ! 赤リップが洒落るパーツ別のメイクポイント

この春は、赤リップが再燃の予感。とはいえ、今まで通りメイクしてしまうと味気ない……。今や定番化した赤リップを、今年らしくアップデートするにはどうすれば?

▶︎ SKIN すっぴんに赤リップ、 大人には御法度ですから!

【使用アイテム】左から:伸びがよく、ファンデーションのようにも使えるコンシーラー。&be ファンシーラー ライトピンク&オレンジ ¥3,850(Clue)、ゴールドパールがヘルシーなツヤを演出するリキッドハイライト。ルナソル ラディアントドロップ EX01 ¥3,520(カネボウ化粧品・2月9日限定発売)

「大人のシンプルメイクは、あくまでナチュラル“風”に仕込むのが肝心。シミやクマなど、ネガティブな要素は最低限のカバーをしておくことは鉄則です。コンシーラーなどを巧みに使い、肌は厚ぼったく見せないことで、素肌感を残したヌケ感が手に入ります。マットな肌は老け見え一直線なので、ハイライトでツヤを足すのも忘れずに」

【HOW TO MAKE-UP!】
下地で肌を整えた後、コンシーラーの右側を目の下のクマ部分に。頰や鼻筋、おでこやまぶたには左側のピンクベージュを。スポンジでならすようになじませる。ハイライトはスポンジに取り、目の下の三角ゾーンにポンポンとのせてツヤ足し。今回はリップを引き立たせるため、ノーチークでOK。

▶︎ EYE 欲しいのは陰影だけ。 目元はシンプルに

【使用アイテム】左から:目元のフレームを強化する定番のブラック。まぶたやまつ毛をケアする美容成分配合。&be リキッドアイライナー ブラック ¥1,650(Clue)、光を反射する5色がまぶたの造形を美しくメイク。深みのあるブラウンが、柔らかなメリハリ感を演出。インウイ アイズ 04 ¥6,600(資生堂・2月21日発売)

「カジュアルな中に上質さを仕込むのが、大人メイクのポイント。赤リップを主役にする場合は、他のパーツのメイクが目立つとうるさいので、目元はシンプルに引き算。ベージュとブラウンで陰影をつけつつ、アイラインは引き算せずブラックで締める。このメリハリ感が、大人にはちょうどいいアクセントに」

【HOW TO MAKE-UP!】
アイパレットの下段右側のベージュを上まぶたのアイホールに。下まぶた全体にも同じベージュをON。上まぶたの二重幅には、下段中央のブラウンをふんわりと入れる。目のキワは黒のリキッドアイライナーで締める。

▶︎ LIP 輪郭はオーバーに。 ブラウンMIXで肌なじみよく

【使用アイテム】春らしい赤をまとったブリックカラー。顔立ちがパッと華やぎ、さり気なくシックな印象も与えてくれる。RMK ザ マット リップカラー EX-03 ¥3,850(RMK Division・限定品)

ススメ。カジュアルな装いでもラフに直塗りするのではなく、きちんとブラシで輪郭を取って。ここは雑に扱わないことが、大人の洗練感を引き出すコツ。肌とコントラストをつけたマット質感が、洒落たムードを後押し」

【HOW TO MAKE-UP!】
リップブラシに口紅を取り、ややオーバーに塗り広げる。濃いめ系のリップは雑に塗らず、きちんと輪郭を取って。

モードな囲み目はピンクで春の気分を薫らせるのが正解

ジャケット¥88,000 パンツ¥61,600(共にシーロン)

「イベントなどの特別な日やオールブラックな装いの日なんかは、こんな大胆な囲み目でバチッとキメるのもいいんじゃないかな。とはいえ、温度低くモードに振り過ぎると怖いし、近寄りがたい印象になってしまうから注意して。ここはピンクを上手に活用して、春らしい温かみをトッピング。ベージュを混ぜたヌーディトーンのピンクなら、甘くなり過ぎず、大人にちょうどいい甘辛バランスに」(河北さん・以下同)

教えて河北センセイ! 怖くならないモードな囲み目の正解

一歩間違えると、ただのメイクの濃い怖い人になってしまう目をぐるりと囲んだアイメイク。キツくなり過ぎず、洒落感もキープするちょうどいい塩梅とは?

▶︎ POINT 1 ペンシルとシャドウのW使いで じんわり色香のあるグラデに

【使用アイテム】左から:滑らかな描き心地、美発色、ロングラスティングの3拍子が揃う。&be ペンシルアイライナー マットブラック ¥1,320(Clue)、透け感のあるブラックに、華やかなラメやなじみ系ベージュの組み合わせ。強さと気品を兼ね備えた瞳へ。レ キャトル オンブル 388 ¥8,360(シャネル・2/9限定発売)

「ポイントは、アイシャドウ→アイラインではなく、アイライン→アイシャドウの順番でメイクすること。囲んだアイラインのインパクトは残しながらも強さを中和し、じんわりと深みのある目元印象になるんだ。さらにレイヤードするアイシャドウはブラックだけ使うのではなく、ベージュを混ぜ合わせるのがコツ。このベージュが肌なじみをサポートし、絶妙なスモーキーニュアンスに。強さだけでない奥行きを与えてくれるよ」

【HOW TO MAKE-UP!】
SKIN: ベースはツヤ系下地にクッション系のファンデーションを。アイメイクが強いので、湿度感のあるツヤではなく、サラッと軽やかな肌に仕立てるとバランスよくまとまる。
EYE:まずはペンシルライナーで上下のインラインを囲む。その後、アイパレットの左側2色をブラシに混ぜ取り、上まぶたのアイホール&下まぶた全体へ。アイラインからアイシャドウという順番にすることで、囲み目メイクの強さが和らぐ効果が。

▶︎ POINT 2 他のパーツはピンクトーンで 上品さとフェミニンさを加味して

【使用アイテム】左から:自分の肌の色に溶け込むカラー設計で、自然に上気したような血色感が。&be プレストチーク シームレスピンク ¥2,420、顔立ちにほのかな甘さを添えるピンクベージュ。滑らかに伸び広がるテクスチャー。同 シアーリップ ネイキッドピンク ¥2,200(共にClue・リップは3/30発売)

「ここで赤リップを塗るのは無難過ぎる。かといってベージュでまとめてしまうと、血色不足で大人には危険。だからこそ、春らしいピンクの組み合わせがちょうどいいんだよね。リップとチークのトーンは統一することで、アイメイクのインパクトを邪魔しないし、程よいヌケ感にもなってくれる。ピンクはベージュを含んだカラーであれば甘くなり過ぎることもないから、ピンクが苦手って人でも取り入れやすいと思うよ」

【HOW TO MAKE-UP!】
CHEEK:小鼻横からふんわりと放射状にチークを入れる。チークはほのかに血色を足す程度でOK。
LIP:唇全体に直塗りを。

河北裕介
人気ヘア&メイクアップアーティストでありながら、完売につき入荷待ちの商品が後を絶たないコスメブランド『&be』のプロデューサー。この春、大型の新製品の発売が控えているとのこと。乞うご期待!

photograph:EIJI HIKOSAKA[makiura office](model), KAZUTERU TAKAHASHI[KONDO STUDIO](still) styling:AKIKO KIZU hair & make-up:YUSUKE KAWAKITA model:ERIKA MORI illust:YOSHIFUMI TAKEDA text:EMI TANIGUCHI

otona MUSE 2024年3月号より

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